2012年1月31日火曜日

1月のトレーニング結果

2012年の1月が早くも過ぎました。


トレーニングの進捗状況はポラールパーソナルトレーニングで確認しています。



ここに毎回のトレーニングのデータをアップロードしておくと、月間のサマリーも一目で確認できます。

今月は48時間51分、トレーニング強度はゾーン1~3でLT以下の有酸素をメインでベースづくりに専念しました。



月間時間は12月とほぼ同等です。



種目別にみていくと、バイクは34時間とボリュームが一番多いですね、やっぱり。



ランニングは膝の故障から12月後半からペースダウンしていて、ここ最近リハビリペースから再開していますが、大阪マラソンのダメージの11月より少し多くまで戻してきています。



スイムはデータをログできないので、手入力で記録を入れていますので、一部抜けていることもあるかもしれませんが、年末年始でプールが休みだったり、風邪を引いたりということもあり、ここ3ヶ月で一番少ないですね・・・

ただし、伸び率はここ1ヶ月で急激に向上したと思います(当社比)。
やはり、自分に適したトレーニング環境で行うことで、伸びに対するプラス効果が期待できますね。
そのトレーニングはサニーフィッシュの朝スイムにいって、多くのトライアスリートとのセッションになりますが、そこでのメニューと刺激、そして的確な指導が功を奏しています。

来月からは、まだ伸び代が多く期待できるスイムとランにももっとボリュームをもつようにしていき、全体の向上を図りたいとも思います~


2012年1月30日月曜日

自分の向上が楽しい

今日はデスクワークの傍ら、トレーニングへ。
愛媛の暖かさとの落差か、とても寒く感じたので、バイクではなくランで2時間トレーニングへ。

今週末はハーフマラソンに出るので、その距離を走れるのかどうかをペースを抑えて走って確認しました。



ポラールパーソナルトレーナー共有データはこちらです→ 

往路は追い風である北風に乗ってスイスイと、非常に楽な呼吸に足運びでも、キロ5分20秒で柴又帝釈天まで到着しました。


あ、これ脚を載せているわけではなく浮かして写真をとっていますが、このストライドセンサーでペースや距離を測っています。
とても便利で、同心拍数あたりのペースが上がることで自分向上を確認できます。



こちらの POLAR RCX5 をデータをとっていますが、1kmごとのオートラップや、表示項目を胸にタッチするだけで替えていけるなどの機能も、走りながら使いやすいです。




そして、あまりの寒さに暖とエネルギーを取るべく、参道の茶屋に駆け込み補給を摂りました。

ラン二ング中に食べるのもどうかと思いますが、トライアスロンに向けて食べても動ける身体の強さも身につけたい、ということで、”あえて”美味しくいただきましたw


復路は当然冷たい北風が正面から吹きつけてきます、寒いしペースは当然上がりません。
脚の疲労も徐々に感じますが、無理なく膝に負担をかけないように、フォームと足運び、自分の場合は現段階で重要視している腰運びに集中して21kmを走りきりました。

復路はややペースが落ちて、キロ5分36秒でした。

ようやく距離も伸ばせるようになってきて、そして低い心拍で楽に維持できるペースも上がってきています。

向上していることが確認できると、とても楽しいですね!







向上を望む楽しいイベント

週末は愛媛は松山空港へのフライトのために、羽田空港へ。
空港について、えーと財布、財布は?と。
あれダウンのポケットにない…うーん、今朝確かに確認したよね、その記憶をたどる。
何処かに落としてはいないか、置き忘れていないか、必死に記憶をたどると、自宅のデスクにまで辿り着く。ああ!
財布の中で膨らんでいた領収書の束を取り出すときに、確定申告中の前年度分と混じらないように、クリアファイルと用意してと、やっていたときに机の上においてそのまま。。。

なんと財布なしでの愛媛出張となりましたが、JALカウンターの方の配慮と、同行いただいたスペシャライズド営業スタッフ、そしてホストディーラーさんの配慮で事無きを得ました。

ありがとうございました。



さて、B-Shop-OCHIさんでのイベントは大成功で終わりました!

こちらの店長ブログや参加頂いた皆さんのブログでも紹介を頂いていますので、内容は割愛します。







こちらではその中で個人的なトピックをいくつか。


2日目の走行会の中での集合撮影です。

この写真のヴェンジのライダーに、動作スキル的な視点から観たサドル高の微調整をアドバイスをさせてもらっったところ、
2mmの変更で格段にペダリングがスムーズになりました。
高速走行でも、かなり良いフォームとペース維持しやすいようで、明らかにそのドンピシャにはまったと感じておられました。ほぼ全体は整っていて、最後の本当に僅かな微調整は、客観視に加えて、自分自身による感覚によるさじ加減が大事ですね。

自分の動作を自分で把握する能力、センスがとても大事です。



そして、講習では、試乗車を仮合わせで、”だいたい合わせた”状態で使用していました。
これで解説や軽いペースでのライドには何の支障もありません。

しかし、高いペースでペダルに力を加えていくようになると、僅かなズレが、身体への負担になります。
とくに今回はハンドルが近すぎて、パワーを高めようと前傾姿勢を深めたり、踏込に力を入れる瞬間に腰の負担が高まり、疲労と凝りのような体感がでてしまいました。

やはり、BG FITで提唱をしているとおり身体にバイクを合わせることの重要性を、動作スキルを発揮するための前提としても重要であることを、身を持って体感しました。

その腰の凝り、背中の張りは、こちらで紹介しているストレッチポールでリセットして今は元通りです。
このまま凝り、緊張を持ったままにしたら慢性化して、故障してしみますので、注意をしておかなければなりませんね。


また、嬉しいことに、日本食研トライアスロン部のアスリートの皆さんもお越しいただき、熱心に耳をを傾けていただけました。

私感ですがトライアスロンにおいて、、スイム、ランへの多角的な取り組みと深い理解には眼を見張るものがありますが、それ比較しますと、まだまだバイクに対するアプローチの余地はとてもあるように思います。

今回も終了後、理解が深まった、自分の改善の方向が見えてきた、と嬉しい講評を頂けました。

そして、スイムやバイクのアドバイスを逆に頂き、なるほど、なるほど、と自分も学ばせて頂きました。

サイクリスト、トライアスリート、問わず共通の強い向上への指向性があると、話が楽く、時間が尽きないものです。

この2日間も、13~23時、9~16時と語り、走り、アッという間のイベント終了でした。

まだ引き出しはたくさんありますので、次の機会もぜひ~









2012年1月27日金曜日

漕いで語って楽しんで


昨日はコンセプトストアのBG FITの後、ダブルヘッダーで下北沢のサイクリスト御用達のカフェ サコッシュにてBTBスクールDay2を行って来ました。

BTB=バイシクルトレ-ニングブックの内容を掘り下げて、理解を深めてもらうという内容で、今回は写真の骨格標本も使って、具体的な身体の仕組みを自分自身に明確に持ってもらい、その上でスキルを開設させてもらいました。

第一回が盛況で、第二回申し込みも、瞬間で満員だったとのことで、こちらで告知ができませんでした(苦笑

店内のキャパと、このスクールではディナーショウ形式で、後半は美味しい食事と(中にはワインも楽しまれる方も)たのしいバイクトレニング談義で、進行していく、楽く、熱心な時間なのです。

様々な場所で、いろいろな形の話をしますが、このカフェでの開催はかなり好みのツボですね。


さて、明日からの週末は以前紹介しました、愛媛県西条市のプロショプB-shop OCHIさんで講習会&ライドを開催です。
 

こちらでは、BTA=バイシクルトレーニングアプリ をディスプレイに映しながら解説して、動きの部分は実演を交えて進めようと思っています。

頭と身体で理解する→より気持ちの良いライドを実現する→楽しい! 
そんな流れになるような構成を考えていますよ~

参加の皆さんよろしくお願いします!





2012 SHIV EXPERT


トライアスロンバイクのニューシヴのXSサイズがコンセプトストに入荷しています。

小柄な女性が実物合わせ、イメージ確認するのにピッタリですよ。

そしてS-Works のMサイズも実際に跨ってトレーナー上でペダリングできますので、柔軟性がきつくて深い前傾フォームの負担に悩んでいるような男性も是非ご覧になってみてください。

自分にあったサイズ、そしてポジション設定が実現できることが確認できると思いますよ!

ちなみに個人的には、このエキスパートのホワイトが好みです。

エアロ形状はエキスパートもS-Worksと同等性能だから、TTバイクはむしろトップグレード以外も積極的にチョイスしても良いのかもしれませんね~

女性にも効くBG FIT

 昨日、スペシャライズドコンセプトストアのBG FITお客様はモデルの日向さんでした!

雑誌ファンライドでも連載を持ってるサイクリストで、乗り始めた当初はフィットネスのカジュアルライドが主だったそうですが、ここ最近は、目標のイベントが出来て、そこに向けての準備に勤しんでおられるそうです。
そのイベントとはヒルクライム、つまり、準備=トレーニング!

積極的にもっとよく乗りたい、と思ったときこそ、 BG FITということでした。

そして、その結果はというと、この笑顔です!















詳しくは、日向さんのブログ、そしてコンセプトストアのブログに譲りますが、BG FITは男子のみのもの、そしてシリアスレーサーだけのものではありません。

老若男女全ての方に、身体と求めるライディング体験に合わせた無理なくスムーズなフィッティングを提供することで、身体の無理と無駄が減り快適で楽に、そしてペダリングがしやすくなり、結果的に速く、長く、走ることが可能になります。

日向さんのブログ


コンセプトストアブログ







モデルが本職ということで、スタイル抜群で、手脚が長く姿勢もよく、スタッフから見ても感嘆の声が出るほどに綺麗なライディングフォームになりました。

サドルも、フレームサイズが少々小さめだったこともあり、高めになっています。



そして、小さめのフレームということで、ヘッド長も短めになりがちでしたが、幸い、ルビーというヘッドが長く乗りやすいバイクでしたので、なんとか良いハンドルポジションになりました。

その決め手になったのは、このスペシャライズド2012モデルの中で、地味に大きな革新でもある新製品、このクリップマルチステムです。


ステム角がゼロ度を中心に+-4度~12度と、少し高めの位置を細かく、そして、明らか前上がり然としてバイクのフォルムを崩すことなく最適なハンドルポジションを実現できるのです。

サイクリストのための解決策、ソリューションを開発、提供し続けるスペシャライズドの姿勢を示す小さいけど大きな意味のあるパーツだと思っています。



BG FITを受けに来られる女性は総じて、明るく、前向きで、楽しくバイクに乗っている印象があります。

積極的にバイクライディングの楽しさを求める女性サイクリストの皆さんもぜひどうぞ!

あ、もちろん男性もどうぞ~









2012年1月25日水曜日

最新アルミバイク

カーボンフレーム全盛となった今日、アルミバイクの魅力、存在価値はなくなってしまったのでしょうか?

否、そんなことはなく、語られることが少なくなっただけで、その性能と魅力は数年前よりも遥かに増しています!





アレーコンプ105



ドルチェコンプ


説明を追加
セクターコンプhttp://www.specialized.com/ja/ja/bc/SBCProduct.jsp?spid=62032&scid=1101&scname=%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%89
シヴエリートA1エイペックス







クラックスコンプディスク





カーヴエキスパート29











スタンプジャンパーコンプ29


スペシャライズドでは、すべての求めるライディング体験に適したモデルを、カーボンモデルからアルミモデルまでそれぞれにラインナップしています。

確かにカーボンに比べれば、重量面と振動の減衰において素材的に分が悪いのですが、トップモデルからフィードバックされた設計と加工技術で、それをカバーしています。コスト的に抑えられて、ラフな使用にもやや強い面もあるなどのメリットもあります。

そのため、カーボンモデルを既に持っている方が同じラインのアルミモデルを選ぶ必然性はありませんが、例えば、カーボンロードバイクを持っているけど、次にはMTBを始めたい、シクロクロスを始めたい、と考えている人には、価格と取り扱いやすさのアルミモデルを積極的に選んでもらえれば、ゼロのライディング体験から、一歩踏み出しやすいと思います。

ロードバイクをメインに乗っているけど、MTBをやってみたい、シクロクロスをやってみたい、はたまたタイムトライアルバイクに乗ってみたい、トライアスロンにでてみたい、そんな2台目、複数のクロスオーバーした楽しみを求めたい人には最適だと思います。

自分も泊まりがけのロングツーリングでセクター、シクロクロスレースでクラックス、MTBではSDA王滝100kmでロックホッパーというアルミモデルに乗りましたが、金属ならではのシャキシャキした路面と直に対話するような感覚は、カーボンに乗り慣れているとかえって新鮮に感じます。剛性と反応性は高いので、パーツ、とくにホイールで好みのノリ味を仕上げる楽しみもあります。

もちろんスポーツバイク一台目には自信を持ってお勧めします!

ここから乗り込んでいって、メンテナンスをしながら乗り慣れていき、徐々にパーツやホイールをグレードアップしていき、変化を楽しむのは同じバイクに飽きずに乗り続けるポイントですね。
何年後かにそのパーツを生かして、フレームそのものを乗せかえるのも楽しみの一つです。

それぞれのライディング体験のベースとなるバイクとして、
アルミバイクの魅力ももう一度見直されてもいいかなと思います~





2012年1月24日火曜日

実走とインドアトレーニングの比較

昨晩から関東地方にも積雪しました、自宅付近は今朝こんな感じでした。


路面も完全に凍結していて、このアスファルトが黒く見える氷面は非常に滑りやすいので、車で行く朝スイムは断念。。。


代わりといっては何ですが、メレルのゴアテックスを履いて近所を偵察、あたり一面真っ白な景色は新鮮でした。



路面の雪解けまでデスクワークに充て、昼過ぎからジムにトレーニングへ。

ここ最近、膝のリハビリとしてストレングストレーニングと共に、トレッドミルでのラントレーニングを併せて行なっていますが、なぜかインドアトレーニングのほうが実走よりも辛く感じます。

自分はバイクトレーニングでも、実走よりもインドアローラーのほうがきつく感じるのですが、主な理由としては、走行時に風を切ることによる冷却効果が無いこと、固定ローラーの場合、バイクが固定されているので走行バランスを気にせず、ペダルにより大きな力をかけられること、が挙げられます。
これには、送風機を使って冷却を十分にすること、パワーを使って実走と同じ負荷値にして走ることで、ある程度は補正されます。

トレッドミルでは、ベルトコンベアが動きますので、ある意味、3本ローラーに近いかもしれません。走行バランスを取らなければ、左右と前にある手すりにぶつかってしまいますし、うっかり脚がもつれると後に吹っ飛ばされるのも同様ですね。

実走では身体を前に進ませているのでゼロからプラスにしている感じで、後に進んでいる身体を前に戻しているマイナスをゼロにしているトレッドミルとは感覚が違います。
前に出た脚に上半身を乗せていく感じが、上半身は同じ位置に保たれ脚だけが後に流れていくのを上半身の下に戻すように感じています。
とはいえ、空気抵抗がないし、楽に感じてもよさそうなものですが。

キツイと思うのは、この微妙な動作の違いなのか、はたまたローラーと同じ、冷却効果が無いことからか。はたまた、同じ空間で変化のない単調さか、周りに気が散って集中していない、という、メンタル的なものか。

ランでトレッドミルなら、風による空気抵抗など負荷の変動が無いのでペース=パワーとほぼ置き換えてもよさそうです。実走でも風がなく、同じペースならば同じ負荷のはず。
変るとするならば、そのペースを保つときのピッチとストライドの関係の差はないかと思いました。
トレッドミルだと、コンベアの前後長の中であまり端はしまで使っていなさそうなので、ある程度狭いストライドで、ピッチでの調整幅が大きのでは?
ペースを上げていくと、トレッドミルのほうが脚がせわしなく動いていると感じていたので、それがきつさを感じる原因ではなかろうか、と。


そこで、ポラールRCX5+ストライドセンサーを使って、同じトレーニングメニューで実走とトレッドミルを行ってみました。

22日に行った実走トレーニングがそれに当たります。この日は風は微風で僅かに負荷の変化を感じますが、四角状のルートを走りましたので、ほぼ平均化されそうです。
ペースを段階的に上げていき、ピークからまた逆に落としていくピラミッド形式で行いました。

実走では約1.8kmの周回コースを使い、短いアップの後、
1)キロ6分ペース
2)キロ5分30秒ペース
3)キロ5分ペース
4)キロ4分30秒ペース
5)キロ5分ペース
6)キロ5分30秒ペース
とペースを段階的に上げ下げをしていき、それぞれのラップ間の平均、心拍数、ストライド、ピッチ、を計測しました。


これが22日の実走データです。

ポラールパーソナルトレーナー共有データはこちら→ http://bit.ly/xWr9a3 

一定ペースを正確に刻むのが難しかったですが、角を曲がるたびにRCX5をこまめにチェックしながら走ることでうまく範囲に収められました。


そしてこれが本日、インドア トレッドミルで同じプロトコールで行ったデータです。

ポラールパーソナルトレーナー共有データはこちら→ http://bit.ly/yCN29W

実走データを踏まえて、トレッドミルの走行スピードを操作して、その機械のメーター読みではなく、RCX5のペースをチェックしながら走り、ほぼ同じようなデータを得ることが出来ました。

さすがに、トレッドミルのほうが一定のペースで走れていることが、心拍数と走スピードの推移のカーブから一目で読み取れます。



22日周回ラップ

24日周回相当ラップ


ウォームアップ、ラップの距離など微小な差異がありますが、比較できるデータになったと思います。

それぞれのペースにおいての平均、心拍数、ピッチ(回転数)、ストライドの長さ、はなんとほぼ同一!

優位な差が認められませんでした。


22日1km自動ラップ

24日自動ラップ

RCX5の機能である1kmのオートラップを比較しても、ほぼ同一!


ピッチxストライドが変化してキツイという仮説はもろくも外れました。。。

風で冷やされないことによる差も、心拍数には変化が現れませんでした。
風で冷やされない熱のこもる負担と、風による空気抵抗とトレードオフしたのではないでしょうか。

と、すると自分のラン二ング動作のスキルでは、、実走のゼロ→プラス位置の脚の動きの方に適応しているから、トレッドミルのマイナス→ゼロ位置の脚動かし方がきつく感じるのかな。


ともあれ細かな差は、特に感覚において多く存在したとしても、実走もインドアも同じようにトレーニングできていることが確認できました。

これはバイクにおいても同様でしょう。

冬の寒い日、そして今日のような雪の日はインドアトレーニングを有効に活用していきましょう~








2012年1月23日月曜日

リセットのためのストレッチポール

自分の(いろんな意味で)痛々しい表紙写真の1月20日発売のサイクルスポーツをご覧頂けたでしょうか?

その中で紹介させてもらっています、ストレッチポールで個人的な補足を少々と。

自分は現役時代、2002年くらいにもこのストレッチポール、いえ、似たお安い他社製を使っていました。
使い方は、この上でガンガン動いて、グリグリ力強くで関節の可動域を広めようというものでした。
ふらつくポールの上でバランスを取りながら、状下山後左右に大きく動かすことで、その効果を得ようとしていました。
しかし、ストレッチポール問わず、ストレッチは無理やり力づくで動かすと、伸張反射で縮もうとしてしまったり、主働筋と拮抗筋に共縮を起こしてしまい、効果が出ないどころか、かえって柔軟性の低下、可動域の低下、あるいは故障にも繋がることすらあります。

実際に自分も効果を感じなかったので、背部の筋群や、腸脛靭帯などにポールを押し当てて、ゴリゴリこすりつけて物理的な”マッサージ”ポールとしてしか使っていませんでした。

そしてそのポールは、素材が密度の低い柔らかいものだったこともあり、凹み変形して次第に不快度が増し、そのまま忘却の彼方へ。。。


それから、10年の後、コンディショニングコーチに直々に正しい使い方を教えて頂き、大きなアウターマッスルと言われる筋肉の力を緩めて、小さなインナーマッスルを適切にストレッチさせることで、その緊張とアンバランスを”リセット”して脊椎を中心として骨格を整えて、身体の動きを向上させることを理解しました。

ランニングでの膝の故障、その原因である全身の、とくに腰回りの緊張、柔軟性と筋力のアンバランスを抱えていたので、尚更真摯に取り組んだことから実感が高かったのでしょう。


骨格くんに、ストレッチポールをやってもらうとその意味合いが視覚的に理解できると思います。

このように脊椎、仙骨、腰椎、胸椎、頚椎という屋台骨を、ポール上の縦の真っ直ぐのライン、良い位置にしっかりとのせます。


そして骨盤を仙骨を中心に左右対称になるように良い位置にあることを確認します。


さらに胸郭も良い位置に乗っているか、骨格くんでは省略されている肩甲骨が良い位置にあるかも確認します。

そして全身を弛緩させ、自重を用いて細かな筋肉の緊張を解いて、紹介したような動きのメニュー行います。
無理なく優しく、力まず小さく、柔らかく股関節と肩関節を適切に動かすことで、脊椎を中心にリセットされていくのです。

個人的には、骨盤の中心にある仙骨を上手く意識して、そこを中心に全てをうまい位置にもっていくとうにしています。
うまい位置にあると、前後、上下、左右に緊張が抜けて、あるいは分散して、弛緩を高く感じられます。
また、どこに可動の制限もあるのか分かるようになります。

バイクでは、股関節は限定的な範囲で可動、肩関節は極めて狭い範囲で可動していますので、可動の制限は、動きの滑らかさに影響していきます。
スイムやランは、遥かに大きく、内旋外旋を伴い、前後上下に動ける必要がありますので、制限があっては、スキルの上達を妨げてしまいます。

自分は毎日、3~10分という数分を用いることで、これらを改善しています。

また、PCを中心としたデスクワークをすることも多いので、日常生活でも、腰、背中、肩、首の緊張が強いられる方は、これでリセットすることで、リラックスした良い姿勢をとることが出来ますので、病みつきになっています。

これに用いるストレッチポール日本コアコンディショニング協会でも使っています、素材の硬度と、直径と長さというサイズの考えぬかれたコレが、耐久性と使いやすさにおいてオススメです、値段で決めると以前の自分と同じような失敗の可能性がありますので。


これで日々、リセットを繰り返せば、カイロや整体に行く回数を減らせるかもしれませんよ~




2012年1月21日土曜日

Shiv 2012 インプレ


普段はこのように2011トランジッションPROでDHポジションライドをしている自分の視点による、S-Works SHIV 2012 の試乗インプレです(ちなみに僅かですが2010Shivも乗った経験もあります)。


そのポジションは柔軟性がある自分の場合、このように割と低い感じです。



Shivでは、それよりもやや前傾角の浅いポジションでのライドとなっています。


とはいえ、その性能は十分に感じることが出来ました。
まずは漕ぎ出して衝撃的なまでに走りが軽い、そしてスムーズです。最初の一踏みから回転を上げていくと、巡航速度へ滑らかにするするとスピードがのっていきます。

剛性が高い事は十分に感じ取れますが、それは決して足に力を跳ね返すような嫌な感じではなく、正確なペダリングを刻む為の微小なブレやタイムラグを排した、混じりっ気のないクリアなペダリングフィールで非常に気持ち良く感じます。


フレームがたわむ方向にわざとラフにペダリングしてもしっかりと受け止めてくれますし、綺麗なペダリングストロークで大きな力を掛けた時には、全て推進力になっていると感じられるようです。
巡航速度をキープするのも非常に楽に感じます、上死点~3時までのパワーが立ちあがる瞬間のレスポンスの良さが速度、ギア比を軽い負荷に感じさせてくれます。

ヘッド、ダウンチューブ、BB周、チェーンステーと続くパワー伝達部の剛性が、ターマックなどからのフィードバックが活かされた高いものなのでしょう。


乗り心地、路面からの衝撃は見た目がガッチリとしたシートステーやフロントフォークとは相反して、すこぶる快適なものです。ザラッとした振動の感触、ゴツゴツ、カンカンとしたダイレクトな衝撃が想像以上に少なく、TTのShivとは明らかにカーボンの積層などを最適化して、トライアスロンのランに疲労を残さないように配慮したものになっているようです。



安定性もよくロードバイクから乗り替えても、ポジションにも寄りますが、違和感なくコントロールできると思います。
バイクのディメンション、バランスがDHポジションで乗るトライアスロンに最適化されていることが伺えます。

低いDHポジションの前荷重、そしてバーパッドでのコントロール、ですからふらつきやすく、ふらついてしまっては、安心して高いケイデンスを保ち、大きなペダリングパワーを発揮することも出来ません。またふらつくというkとは緊張感を強いるということで、上半身の力みを生み出して、ランンへの負担にも繋がってしまいます。

空気抵抗低減と合わせて、安定性というのはとても大事な要素なのです。

ジオメトリー表を見ると、ホイールベースがいわゆるUCI規定のTTバイクより長めに設定してあり、長時間の安定性を優先させていることが、数値的にも確認できます。

当日は横風も強かったのですが、思ったよりも振られることがなくて安心でした。
横風の影響は車輪や、体の姿勢による要因が大きいものですが、とくに前輪の振られる=怖いという心理的な不安にはフォークの影響もあります。後輪よりも、荷重の少ない前輪は振られやすいとも言えますから、この安心感は心強いです。

安心感にはこのヘッド周りの剛性も貢献していると思います。上半身を預けて乗るDHポジションでは、その重さがバーパッドからベースバー、そしてヘッド周りへと掛かってきます。そのためここがガシッとしていないと、僅かな細かなたわみやヨレを感じて不安感に繋がります。

これらフレームの数値、剛性に関わることはしっかりとした自分に合ったサイズのバイクに乗ってこそ活かされます。日本人的にはXSからあるラインナップが嬉しいところ、小柄なアスリートも十分に恩恵をうけることが出来ます。


特徴的なフレーム内臓ハイドレーションシステムは今回は試乗だったので、使っていませんが、ボトルに伸ばしてとることに比べれば、簡単便利なのは明らかです。
手を伸ばしてふらついたり、姿勢を変えてエアロ効果が減ってしまったり、と考えてしまうと、補水が面倒くさくなって、後々ランで脱水症状に陥ってしまったりします。また水を飲むのも面倒くさいと、補給食をとることも億劫になりがちです。
積極的な水分とエネルギー補給のためにも、この補給システムはトライアスロンのトータルパフォーマンスアップを考えたときに、とても有効でしょう。


そして、トライアスロンバイクとしてはある意味最優先したいのは、自分のフォーム、ペース、距離にあった適切なポジションが構築できるということです!

身体の局所の疲労、痛みはバイクの各パーツが求められる場所にセットされていないことから起こりますので、まして制限されやすいDHポジションでは、負担が大きくなってしまいます。


このShivにアッセンブルされたエアロバーセットはとても大きな調整幅を、的確に細かく求めるままにセッティングできます。


ベースハンドルの位置を前後に、エクステンションバーの前後左右位置、バーパッドの前後左右、そして角度、と思いのままです。エクステンションバー&パッドの高さはブロックを増減して調整しますが、その範囲がとても広いです。


ステムの高さもブロック積み替えで変えられます、上記と合わせると高さ方向は10cm以上の調整幅を持っています。また、ステムに沿う形でエアロパーツも用意されていますので、エアロ効果も犠牲にしません。

これらの調整幅により、身体の柔軟性に無理なく、ペダリングに影響のでない、前傾角度でDHポジションをセッティングできます。


サドルポジションも、シートポストを前後に入れ替えることで、サドルの前後位置を大幅な前乗からロードバイクポジションまで設定できます。
ポストは高さの調整も簡単なオーソドックスなスタイルです。ポジションの出しやすさに徹底的にこだわった結果です。

サドルは前傾姿勢で骨盤の安定が高いローミンEVO、パッドが柔らかいサドルではありませんがその形状からセッティングが決まると圧迫がすくなく、長時間を一定の位置に保って乗っても快適なサドルです。


前後ブレーキ周りは専用品ながらも、セッティング、メンテナンスガスがしやすい造りになっています。
ハンドル&ヘッド周りも同様に、ボルトにアクセスしやすいすく出来ています。これは
遠征のパッキング、再アッセンブル、そして調整が必須となるトライアスロンのために簡単にいじれることが重要であることからの、配慮だと思われます。

いくらエアロを追求して、内装や特別なブレーキを使ったとしても、プロにメカニックが帯同しない遠征先で、組み立てられなかったり、整備不良となってしまっては、どんな高価な機材も錆び付いた名刀に落ちぶれてしまいます。




まとめますと、バイク性能は、アイアンマンチャンピオンのバイクラップ記録が示す通り、世界最高です。
高い剛性を感じますが、それは硬さではなく、走りの軽さとして、反応の速さとして、生きています。
路面の衝撃も十分にいなしてくれているのがスゴイところ。
また、バイクの操作性、安定性もどちらも極めて高くロードバイクのような走りやすさといったら言い過ぎかもしれませんが、とにかく気持良く走らせることが出来ます。

誰にでも、見合ったポジションにセッティングできるのでパフォーマンスを存分に発揮できる、安心して乗りこなせる超高性能トライアスロンバイクだと言えます。