2000年から始まった、ここでの大会にはずっと選手として訪れ、そして走り、
数々の思い出もあります。
今回はチームサポートということで、女子エリートRie選手のアシストの傍ら、
多くの頑張る人たちと接する機会があり、現役時代と変わらずにレース会場は
とても有意義かつ濃厚な時間を過ごせます。
濃厚と言えば、金曜日早朝に訪れた、金沢の市場、
そこでの朝食は、水産会社の販売店舗の軒下で食べた海鮮丼!
取れ立て、新鮮なネタをその場でさばいて盛りつけてくれて、
これが何の飾りっけもないながらも、超ウマい!!
そして、レースの方も、海鮮丼に負けないくらい、各クラス濃厚に盛り上がっていました!
はじめてのJシリーズにレース参戦する人、
クラス優勝にかけて準備をしてきた人、今季最高順位を目指す人、
レースを楽しむためにDH選手がXCに挑んだりと、前向きな盛り上がりの陰には、
これがラストレースとなり静かな闘志を燃やす人々も。。。
そして、エリートは女子はぶっちぎり優勝ながらアジア選手権に向けて、
来年のアジア大会でのメダル、そして世界クラスへの走りのパフォーマンスへ
近づくためにペダリングを弛めないRie選手には、観る人から感嘆の声が聞かれました。
男子エリートは現役時代に競り合った辻浦選手が主役でレースをリード、チームメイトの
山本幸平選手が追いかけ、抜きつ抜かれつの迫真の展開でしたが、スローパンクにより
辻浦が後退してしまい、幸平の独走優勝となりました。
レースを観ていると、辻浦のスマートなバイクテクニック、とくにギャップをこなしてく
高速下りでは、そこに何もないかのように、静かに通過していく様は心を奪われます。
対して、登りもグリグリグリ、ゴーッと音を立てて通過していく幸平の追い込み、パワーは
対局的ながら、やはり引きつけられます。
見た目のスタイルではない、走りのスタイルを持ち得る選手こそ一流であり、彼らはそうであり、
そうでない選手は見習うべきところが多くあると思います。
本質的な部分をどれだけ磨けるか、それが試されるのが、レースなのだと感じた、
石川遠征でした。