2010年5月24日月曜日

セクターエリートで300km走破!




週末は無事に東京糸魚川ファストラン300kmを走りきりました
実際は292km走行で、9時間11分のフィニッシュでした。


自分のトレーニング不足は決定的でしたので、
補給、ペース配分、機材の疲労の低減セッティング、
フォームやペダリングの微妙なコントロールによる負担の分散など
あらゆる配慮をして、走りました。

ポラール RS800CXを駆使して走行中は最適ペースを保つように心がけました。
今回の走行データのグラフです、心拍数と標高だけあげてあります。


峠は順に、大垂水、笹子、富士見、塩尻、白馬です。

本当はもっとゆっくり走ろうかと思っていましたが、
快速ライターさんと会ったので、旅は道連れ、道中ご一緒しました。

走行中は、心拍の上限を172bpmとして、あまり上がりすぎないように抑えて走りました。
これは6分テストでの数値です。
概ねOBLA, AnTになりますので、これ以上になっていると負担が急速に高まっていることを示し、
負債の蓄積につながるので、これを上限としています。

それでも、塩尻を越えてからは、疲労を感じてペースダウンしていますね。
とくに、呼吸筋である肋間筋と、ペダリングの大きな力を出す臀筋がきつかったです、
実際、そこに筋肉痛があります。

これは、トレーニング不足のため体力、筋力の低下、もろに現れています。

現役時代の感覚と、実際のズレを再認識しまして、
客観的に数値を見れるデバイスの重要性を実感しました。



さて、この日の重要なミッションはセクターエリートの長距離実践インプレです。!

結果から言うと、300km走っても、その良さを実感しています。

1)アルミフレーム
フレーム素材の面で言えば、、普及帯のアルミフレームであるセクターでどれだけ走れるのか、と言う疑問もありましたが、
最新のアルミフレームもすごく進化している!ということを300kmを通して体感しました。
カーボンフレームの進化、高性能、好バランス、というのは周知の事実ですが、最新のアルミフレームもしっかりとした設計、
コンセプトの反映、そして走行性能は実現されていました。

ペアダリングパワーの伝達に関わるフレームの剛性が、過度になることもなく、
路面からの衝撃や振動の低減に関わる垂直コンプライアンスも効果的でした。

アルミのシャキシャキ感は今乗っても気持ちいいですし、
カツカツくる突き上げが無いということ、
つまり、調度良い強さとしなやかさを備えているということです。

スタート直後と、300kmのゴールの瞬間もバイクからくるフィーリングは何ら変わりませんでした。
これは、長距離、長時間乗っても、性能において過不足が全く無かった、と言うことに他なりません。

2)フレームジオメトリー
9時間、300kmの走行をイーブンペースをかなり保てたのは、身体の局所に負担をかからなかったことも大きな要因です。
さすが定評あるルーベと同一のジオメトリーを採用しているだけあります。

ハンドルバートップ、ブラケット、ドロップとまんべんなく使うことが出来ること、上体角度を状況に応じて変化させやすいこと、
加えて、サドル上での前後の僅かな移動などが、筋力負担の分散のため必要です。
これらを上手く行うことで、胴体を保持する負担、ペダリングパワーの発揮する筋力バランスをかえることが、出来るようになります。

これを行いやすい、マルチポジション、ニュートラルなフィッティングを可能とするジオメトリは、
自発的な筋力負担の分配を行うスキルをカバーしてくれる、フォームを取ることの自由度の高さ、は魅力的です。

ロングホイールベースであることも、今回のように平坦と直進の多い場合には、走行の安定感からくる安心感とともに、
道路の継ぎ目、路側帯のうねりなどでも、バイクの細かなハンドリングにシビアに気を使う必要がなく、その分、操作の負担の低減、
集中力の持続など、プラスの効果があります。

レースのように集団での高速コーナーリングなどラインをcm単位で修正する必要が常にある、という状況ではない今回は、
コーナーリングも道路のアールに合わせたリーンで曲がれば良いというなかでは、十分な回頭性、旋回性でした。
ハンドリングはどのアールでもニュートラルで、疲れ始めた後半の下りのコーナーでも、安心して走れました。


3)コンセプトに合ったパーツアッセンブル
バイクはある意味、フレームと言う幹に、パーツという枝葉が、組み合わさり完成体になります。
なのでコンセプトを体現するためには、このパーツのチョイスが大事になってきます。

今回は長距離300km+自分のペース+なるべく速く、というエンデュランスロードのコンセプトそのままというシチュエーションで 乗ってみて
特にインターフェイスに当たるパーツがとりわけ重要です。
バイク⇔身体に対しては、サドル、ハンドル&バーテープ、ペダル、バイク⇔路面に対してはタイヤ、これらがインターフェースを担う パーツですが、
これは、今回の300km対策でアップグレードしていた部分でもあります

同じコンセプトで、上位機種であるルーベに採用されているパーツをチョイスすることでキープコンセプトをはかりました。
サドル→アバター
バーテープ→ルーベ(バーファット併用)
タイヤ→ルーベ

これらはいずれ衝撃、振動を低減してくれて、カーボンフレームではなかったですが、アルミフレームが取り除けない部分をかなりカバー してくれました
アバターはマルチポジションで入とらるポジションを基点として、腰を引いて乗っても、前乗りになっても、どこでも圧迫痛を起こすこと なく、
結果的に後半までしっかりとペダリングができました。

バーテープ&バーファットは今回、速度域が高かったので、かなりドロップを持っている時間が長かったですが、滑らず少ない力で保持で きて、
BG proグローブとの併用もあり、痛みや痺れは皆無でした。しかし、ドロップを持つとはいえリラックしして乗る時間が長いので、負 担分担のために
ツッパリ棒的に腕に加重して乗る時間も長く、そうするともう少しパッドのあるBG GELが適していたでしょうか。

タイヤは今回効果絶大でした!
ルーベは25C相当のエアボリュームは荒れた路面のバイクの安定性を高めてくれましたし、繰り返される路面からの突き上げ感をかなり 和らげてくれました。
23C相当のトレッド面はスムーズな走りで、ここではエアボリュームによるモタつきは感じません。
コーナーリングも、接地面が大きく取れるからか、とてもグリップが高く均一で、交換したばかりの走行でしたが、不安は感じませんでし た。

4)ルーベとセクターの違い
ずばり上記の、1)および3)の違いと言う事になります。
つまり、セクターが有する基本性能に加えて、より高い快適性、フィーリング、速度を手にいれることが出来ると言えます。
その部分は価格の差があってしかるべきではありますが、言い換えるならばセクターは十分に高い基本性能を備えてると言っていいでしょ う。

レースのように、加速、加速、と言うことに対する効率性を求めたターマック&アレーに対して、
一日中走り続けると言う巡航、それも高いアベレージスピードを実現出来るように、というルーベ&セクター、
今回はまさに狙いがバッチリでした!



ゆっくり長くではなく、気持ちの良いスピードで積極的なロングライドは楽しいです、Bigイージーとは、まさにこれなんですね。
正直、これだけの距離、時間をある程度高い速度で走り続けたことは過去、数回しかありませんが、天候も良かったことも手 伝って最高に楽しかったです!

また自己企画でも走りたいですね、 Let's Big Easy !