来週に迫った”Big Easy”な東京~糸魚川ファストライドで乗る
セクターエリートのインプレです。
楽しみだな~
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乗り味の目指す方向性も、ルーベのエンデュランスロードのコンセプトと共通です。
快適性と走行性の高効率化、つまり、走行中の振動からくる受的な疲労はカットして、持てる体力は全て前進のために!
一日中走り続けるための性能、これがこのセクターの評価軸なのです。
実際に、このバイクを約1ヶ月、約1500km乗った感想としては、確かに”走り続けやすい”です。
今の自分は、プロレーサーではないので、特定の目的に応じたトレーニングとして乗る機会が激減し、思うがままに気まま乗るというスタイルの今、とにかくこの”乗りやすい”という性能は、高く評価できます!
まず乗り出すのにストレスを感じません、今日はどこまで、どんなペースで行こうかな、風のむくまま気の向くままに、時間の許す限り走ろう、というように思わせてくれます。
能力向上という明確なターゲットを以て臨むトレーニングライドではないので、速度、パワーという指標は、結果として残るもの、というイメージです。
走っている最中にどれだけ気持いいか、走り終わったあとにどれだけ爽快か、というのが気ままライド、フリーなライドの尺度になります。
そういった意味で、セクターは気ままなイージーライドにピッタリなんですよね。
安定感のあるのに鈍くはないジオメトリーは、ハンドリングに気を使うことなく、バイクの走行フィールも一定的で安心して乗ってられます。
その反動として、コーナーリングとかが鈍くなるか、と言うとそうでもなく、しっかりと安定的に一定のアールを持って曲がってくれます。
レースの集団の中での、真横に瞬間的に数センチほどラインを移動するような、スパッとした切れ味鋭く俊敏さハンドリングではありませんが、その特性を必要とすることはマイペースでのきままなライドでは全く無いです。
どこに力むことなく自然なフォームをとっても、最適な荷重配分に収まるジオメトリーなので、ナチュラルなハンドリングは余裕に繋がります。
路面からのフィードバックも、あってほしくない、突き上げ、振動、ビビリ、という不快なものはアルミフレームバイクとは思えないレベルでカットや低減してくれています。
改良を続けているA1アルミの熟成具合や、シートステーやチェーンステーの最適形状が狙い通りの機能していると共に、とりわけフロントのカーボンフォークが大きな働きをしています。
異素材の組み回せ、あらゆる周波数の振動を吸収するゼルツを組み合わせたフロントフォークは、基本的にルーベと同じだからか、非常に好感が持てます。雨の長野は安全に、日光での高速ダウンヒルをしましたが、安定感は安心、安全でしたし、結構コーナーを攻めても強度が足りない感じはしませんでした。
振動吸収といえば、アルミフレームでは抑えられない部分はその他の細かいアッセンブルで、それをカバーしています。サドルであったり、なかでも、効果的なのがタイヤと、バーテープ&バーファットでしょう。
タイヤは25cと一般的な23cよりも太めをチョイス、エアボリュームが増えるので、若干低圧にしても安心ですし、その見返りとしての路面追従性の向上がいいですね。路面の細かな起伏をそのエアーがサスペンション効果で一定に均してくれて、スムーズな走りを得られます。
ハンドルバーテープもやや厚めのもので、加えて、その下にはゲル素材のバーファットが巻き込んであるので、手に伝わる、ゴツゴツ、カンカンとした衝撃を相当減らしてくれます。
カーボンと言う高級素材をふんだんに使わない、という条件下でこれだけの振動を緩和出来るのはトータルなコーディネートの勝利ですね。
これにより、走っている時のストレスが少ない! これが際立った特徴でしょうか。
ゆえに”走り続けやすい””乗りやすい”と言う性能につながっています。
気ままな という意味では スピードを出すのも気の向くまま!35キロ巡航ならば、問題ないです。鋭い加速や、より高い速度域での走行のためには、ホイールをアップグレードしてあげればいい感じ。
アルミフレームゆえ、剛性を出すには十分で、しゃっきりした乗り味はカーボン高剛性とはまた違ったフィーリングでこれもまたよしかな。
”気ままな” = ”Easy” といいます、 ”Easy Ride” はゆっくりだけではなく、気ままなペースで時には速く、も気分しだい。実際自分と EasyRideしたかたはゆっくりでなかったことを実感しているかと。
”Big Easy” はそんな気ままなライドを一日中楽しむ、ってこと。そんな乗り方っていいですよね!
また、都内へのストアや打合せへのライド、毎日のきままなライドにと、乗っていても、肩肘はらずに、むりせず乗れますし、また、多少ラフに扱える金属のメリットもあり、ガンガン乗れます。
レースバイクのような派手なグラフィックではないので、地味といえば地味ですが、飽きがこない、年式を気にしないですむ、といも言えます。
絶対的な速さを尺度としない時の選択肢の幅の広さ、というメリットを生かすならば、このバイクを選んで乗るのは、賢いチョイスになりえるのでおすすめです。
”Big Easy” を多くの人に、”エンデュランスロード”コンセプトのバイクで楽しんで走ってもらいたいですね!