先週末に開催されましたトライアスロン、IRONMAN70.3セントレアにて
IRONMAN World Championship Hawaiiの出場権を獲得しました。
ロングのトライアスロンでは世界最高峰であり、すべてのトライアスリートの憧れのレースです。
年代別に争われるエイジグループカテゴリーにて、一番の激戦区だったなかで3位入賞を果たし、
トライアスロンを始めて3レース目、3月IRONMAN70.3SINGAPORE、5月、IRONMANセントジョージ、
そしてここ日本での初レースでの出場権獲得は、最速ペースと言ってもいいと思います。
レース前の朝食は、カステラとPowerBarというプロ選手だったときから慣れ親しんだ
自分に合ったメニューです。
レース中の補給は、ジェルブラストをジップロックに移してジャージの背中のポケットに入れて
バイクパートで絶えず積極的に食べてランに備えます。
4袋分持参しましたが、概ね3袋ちょっと700キロカロリー摂りました。
加えて、フラスコにパワージェルを移して僅かに水で希釈したものもバイクとランで摂ります。
120キロカロリーx4個xフラスコ2個なので、960キロカロリー、しかしラン途中で落としたので、
700キロカロリーくらいを摂取。
これにスポーツドリンクやエイドのコーラなどが加わりますが2000キロカロリー弱と
少し足りなかったかもしれません。
ポラールRCX5の記録では、4257キロカロリー消費、脂肪由来は11%で468キロカロリー分、
3789キロカロリーを糖質由来と考えると、体内のストックと摂取したカロリーでギリギリだった
ことが考えられます。
レース展開はさすがに、このコナ出場権を賭けて、世界中から、そして日本の全ての競合エイジが集まったなかで競われ、熾烈な争いがゴールまで続きました。
苦手なスイムは今年1月から、サニーフィッシュで集中的にトレーニングして、3月は47分かかっていたタイムを
追い潮、ウエットスーツ着用もあり29分と自分にとってはとても良いタイムで上がりました。
気をよくして得意のバイクでは、アップダウンとコーナーによる加減速が多トリッキーなコースでの、
ブレーキと変速操作、ハンドリングの両立のためにエアロロードであるVENGEで攻略、
序盤からダンシングを多用して攻めていき、バイクフィニッシュではエイジトップに踊り出ました。
このタイムは、結果的に世界チャンピオンのクリス・マコーマック選手を含むプロカテゴリーの選手を含めても6位の好走でした。
そして、ランパートでは、実は、前週に軽い捻挫をして着地で痛みを感じていたのですが、レース週を仕事の忙しさもあり、
休養に当てなんとか走れるようになっていましたが、爆弾を抱えているようで心配でありました。
さらにバイクで久々に追い込んだからか、ラン直後の下り坂で足首をかばってブレーキ気味に走っていたら、
大腿四頭筋が痙攣を起こしてしまいました。
現役時代のレースでもこういった経験はありましたので、だましだまし走ってそれ以上の緊張をそこに集中させないようにしました。
ポラールの心拍計RCX5にて、心拍数から体の負担、速度から自分の足運びを随時確認しながら、想定ペースを維持するべく走り続けました。
1キロあたり4分15~20秒で1時間30分、これをレースペースとしていましたので、入りはそこよりも速めにいき、後半ペースダウンしても
平均では収まるようにと。
2位の選手とは、ラン直後の折り返し区間で5分、1キロ以上の差をつけていたのですが、追われる怖さから逃げ切るべく、集中して走りました。
一旦メイン会場を通る15km地点まではトップを死守していましたが、後方からすごい勢いで追いぬかれ、外国の選手でしたがすぐに同じエイジの
選手だと分かりました。あまりの速度差に追うことは到底出来ずにただ見送るだけです、ここで2位。そしてその先1km進んだところで、さらに
もう一人にも抜かれました。こちらのペースはもっと速い!今走りだしたのではと思わせるほどに絶望的な速度差でした。これで3位。
ここで、集中力が一旦切れ始めました。コナのスロットは2枠は当確、3枠目は不透明と言われていましたから、
前は追えない、後は迫る中で、もうペースダウンでもいいかとも思いました。
脚も限界かもしれないと弱気になり、心拍数も僅かに低下していました。しかし、心拍数は低下しているということは、
まだまだ上げる余地が残されているということ。
IRONMANのでフルマラソンに比べれば、エネルギーが残っていないわけがありません。
3枠目がまわってくるであろう一縷の望みを頼りに、最後まで死守するんだと集中しなおしました。
現役時代の好敵手との争いを思い出し、それに比べればはるかに気は楽ではありあした。
そこから心拍数で170bpmを越えて、腕を振り脚で大地を蹴り、必死に上げていきました。
綺麗なフォームとスムーズに少ない力でいかに進んでいくかを練習していましたが、ここまで筋力を振り絞り走るのは
初めてです。過去2回でたハーフマラソンでもここまで追い込まなかったです。
ラストスパートというには長い距離が残されていましたが、折り返しが連続する区間で目視できるほどに近づいた
後続から逃げ切るためには上げ続けるしかありません。
4分34秒まで落ち込んだペースは最後の1kmは4分13秒まで追い込みあげて、最後の一滴までエネルギーを振り絞った3位でゴールを果たしました。
ゼロrh+のアイウエアは非常に軽く、そのうえノーズピースがフィットよく
調整できてずれることなく、かつ品質の高い調光レンズということもあり、
曇から晴れと刻々と変わる日差しの中でもバイクからランでのゴールまで
視界をクリアに保ってくれました。
スイムは自己比大幅向上!
バイクはトランジッションでのタイム短縮に課題を残すものの合格点!
ランは最後まで諦めず、しっかりと思いの丈を、追い込み発揮できたこと!
その走りを認めてくれたのか、トライアスロンの聖地ハワイの神様は自分を招いてくれました。
©Tri-X
3枠目が巡ってきて、、晴れてコナへの出場権を獲得しました。
今年はここまで根を詰めてやってきたのでしばし休んでから、KONAへ向けての
自分なりのベストを尽くして準備していきたいと思います~