異業種交流というわけではありませんが、陸上のハードルといえば言わずと知れた、為末大さんと自転車でご一緒する機会がありました。
為末さんと自分は、ツールド東北にアンバサダーとして参加、当日は実際に160kmコースを走ります!
ツールド東北オフィシャルサイト
そのための準備として、スペシャライズド東京にお越しになりました。
実は以前、ランチを一緒にしたこともあり、スポーツ全般の話で盛り上がり、とても話が合う方でしたので、この機会もとても嬉しく思います。
Twitterでもフォローしていますが、文面ですと、冷たく高飛車な人っぽく感じる時もありますが、実際は温厚でいつも笑顔で回りに配慮を欠かさない人柄で、やはりトップのオーラを感じます。
沈着冷静、客観的判断、多角的視野、感情をコントロール出来る、という特性がテキストに表れているのでしょう。
ご本人に触れてから読むと、まるで違った印象になるから不思議です。
さて、為末さんはいままでなんとなくバイクを乗っていたそうで、肩や首が凝ることがあり、長距離は快適ではなかったそうです。
トップアスリートでありながら、そうなるのは体の問題ではなく、バイクがあっていなかったからというのは容易に想像できます。
今回はフレームサイズを大きくして、ステムも延長、肩と首の窮屈さを解消しました。また、大腿が長く足も大きかったので、身長に対してサドルは高く後退する結果となりました。
世界トップクラスの陸上の話の中で、100mは走るだけなのでナチュラルな動き、自然なものであれば生まれ持った素養を超えられない、だがハードルならば走りの中に人為的に置かれたハードルを飛び越えていく機械的な動き、作業になるから、習得過程を上手く積み重ねて改善していくという、後付けの能力でカバーできる、と言っていました。
これを聞いて、聞いてピーンと来たのは、自転車はまさしく機械的な動き、いえ機械そのものに動力を与える作業です!
故に、自分は、成人してから取り組み、オリンピックにいきましたし、多くの選手が他のスポーツから転向しても成功している実績があり、また、一般の方もドンドン取り組め、上達していけるスポーツなのだと。
もちろん世界レベルになるには天性の物が必要ですが、シューズとペダルで体と自転車、人間と機械が融合するスポーツは稀有なので、習得過程を上手く積み重ねて改善し続けたものが、より高いレベルに居続けられるといってもいいでしょう。
機械に動力を与える構造を理解し、可能な限り人間の自然な動きで無理なく適切に生成し、伝達することです。
そういった意味では、ハードルという機械的な動きを極めた為末さんならば、自転車を極めるのもあっという間な気がします。
乗り方のスタイルとしてはトップアスリートのフィジカルをもちろんお持ちですが、、誰かと競い合うコンペティション、バリバリのレースではなく、生活の中のアクティビティとして、またロングライドをマイペースで楽しみたいとのことでした。
ただし、多忙なので乗る時間が余り取れないのが難点とは仰っていましたが、ぜひ一緒に乗る機会を設けて、自転車への融合をお手伝いしたいですね~