2013年11月27日水曜日

骨盤角度は?起こすの?寝かすの?【姿勢編】

最近はバイクを中心としながらも、トライスロンに取り組んでいるおかげで、スイム、ランという種目がクロストレーニング的な効果を及ぼして、バイクそのものの向上にとても貢献してくれています。

水中での感覚、とりわけ”空間認識”ともえいえるような感覚、ランでは着地と推進から、体そのものを進ます”重心移動”の感覚といったものまで、バイクだけをやっていた時からかなり向上しています。

そして、体そのものを物理的な変化を及ぼしています。
各部位の筋肉の付き方、関節強化などもその好影響ですが、とりわけ大きものは”姿勢”の変化です。

バイクだけでは、サドルやハンドルに物理的に頼れ得ることで、ある程度アンバランスな状態でも成立してしまいます。
支えがあるので、その形に慣れてしまえば、持続できるようになってしますのです。

しかし、大事なことは姿勢を自分で保つこと、それは機能的に体の動きを良くして、バイク、ペダルに掛る力の作用を最適化するために必要なことなのです。


バイクのフォーム、姿勢に関して、よく話題に上がるのは”骨盤の角度”です。
骨盤は起こすのか(立てるのか)、寝かすのか(倒すのか)、よく議論になっています。


しかし、それはどちらが良い悪いではなく、極論で一つを選ぶことではなくて、個々人それぞれにあった”機能的な角度”であればどちらでも良い、いえ、ある一つの角度があるのではなく、適切な範囲があるという理解をすべきです。

起こしすぎている場合は寝かせば適切な範囲になり、機能的な改善を図れるでしょうし、
寝かしすぎている場合は起こせば適切な範囲となり、これもまた機能的な改善を図れるのです。

骨盤角度は起こし過ぎも寝かし過ぎも良くなく、その人の可動域にあった、そして保持するための筋力バランスに合った角度が重要なのです。

見た目のフォームだったり、骨盤角度がありきではなくて、その人の動きやすさ=可動域ありきです。

簡単に言うと骨盤を倒すと、股関節の可動範囲は下向きかつ後ろ向きになり、脚の重さと筋力は下向きに働きやすくなります。
骨盤を起こすと、股関節の可動範囲は上向きかつ前向きになり、脚の重さを上げやすく、前に振り出しやすくなります。

バイクもランも、その関係を力を伝える、ペダルの入力点、地面の着地点にしっかりと合わせて行くことが、非常に大切なポイントになるのです。

また、機能的な可動域とは、
動く部分(収縮進展)の柔軟性+その基部の安定性=可動域
との足し算によって決まると考えています。

脚を動かすには腰が安定してこそ、肩甲骨を動かすには背骨が安定してこそ、動くところはしなやかに、その基部はしっかり安定し、機能的な可動を実現します。

その範囲=可動域は、柔軟性と安定の2つの要素によって決まってきます。




まずは、その人、そのものの姿勢を見てみましょう。
こちらは姿勢変化を立位で再現したものです。

支えの足りない骨盤後傾、背中の緊張の強すぎる骨盤前傾、そして中立的な姿勢と変化させています。


骨盤を腹筋群と背筋群とバランスよく支えられると、体の局所的な負担が減ります。
この骨盤を安定させて体の局所的な負担を減らす姿勢が、機能的な姿勢、適切な姿勢ということになります。

股関節の可動域は、この骨盤の安定が脚、股関節の可動域に大きく影響してきます。




次にバイクフォームを擬似的にとった”エアフォーム”で同じ姿勢変化を再現してみます。

お腹の支えをキャンセルさせ、骨盤を後傾させた姿勢、いわゆる骨盤を起こすような姿勢、と、
背中を伸ばして背筋に過度の緊張をさせ、お腹を伸ばし必要なテンションをキャンセルさせた、骨盤を前傾させた姿勢、いわゆる骨盤を寝かした姿勢をつくっています。

その中間である、中立的な姿勢、それがきちんと安定した姿勢を作り、そしてまた、足元にキャプションでしめした擬似ペダリングサークルと一致することがわかるかと思います。

骨盤を寝かしすぎると、脚が下に、後ろに下がり、ペダリングサークルとの相対的な位置がずれていってしまい、適切なペダルの力点への伝達、そして円滑なペダリングを阻害し、不適切な方向に力を無駄にかけ続けやすくなってしまうというリスクが発生するのです。

実際にバイクでの考察は、次回にまとめますので、少々お待ちください。

2013年11月15日金曜日

足裏の感受性を高めよう

足(フット)は力を抜いて感じるもの、手のひらと同じ働きをすると考えています。
腕の働きのするのは脚(レッグ)、そしてその付け根は股関節であり、足先の動きをコントロールするのは股関節の動きなのです。

それはバイクでもランでも変りませんが、足先の作用の仕方は違います。

足裏を中心として今どのような力がペダルに掛かっているのかを感じるのがバイク、体と地面の関係がどのようになっているのかを感じるのがラン、と言う具合です。

自分はラントレーニングのジョグでは、MERRELLのベアフットランシューズで短時間でも足裏に刺激を入れつつ、自然でダイレクトな動きを狙っていきます。



ランでは、昨日は2時間走でしたが、ニュートンのニューモデル、エナジーを使用中。前足部のバーが着地ポイントを明確にしてくれまして、どうやって着地するかを修正しやすくしてくれます。
振り出し足で体の前にドンという後傾した踵着地を防いでくれるし、今取り組んでいる、掻き込みによる戻り足での着地をとてもわかり易くしてくれます。





例えるならば、目の前に張られたロープに前足で飛び乗り引っ掛け、そのロープの反動で前に進み、次のロープに乗って行く感じなんです。アスレチックのアトラクションにも似た感じです。そのロープの役割を感じさせてくれるのが、ソール前足部のバーなのです。

また、MERRELLとニュートンの共通項ですが、五指の真下に溝が切ってあって、指から自由に動かしやすいところです。これにより例え話のロープを掴む着地を感じやすいですし、地面との足離れもよく、足底が柔らかく作用する感じもあります。
足底、とくに前足部を中心に体全体の25%の末梢神経が集中していますので、ここの感度を高めることは、運動、姿勢のコントロールにおいて非常に重要な事なのです。




とは言え足底は末端であり、感じることと最終的な伝達が目的であり、動かすべきは股関節と姿勢の適切な保持です。股関節から膝を柔らかくして動かし、ヌンチャクを振るように、足先を降り出し、戻る足でヒットさせ力を伝達、その反作用、反動で素早く次の一歩へ。

走る動作と歩き動作は微妙に違いますが、足裏を感じると言う意味では似たものがあります。


この冬の普段履きにはMERRELLの最新シューズ、ジャングルグローブをセレクトしました。
大人気定番の「ジャングル モック」のアッパーと、ベアフットのソールを融合させた新感覚のシューズとのことで、履きやすく快適、そしてナチュラルな足裏感覚を呼び起こすとあれば、これを選ばない理由はありません。

鮮やかなカラーも冬のオシャレにピッタリですし。


こうやって、ああじゃない、こうじゃない、感じながら走ったり歩いたりすると、単純動作も非常にクリエイティブで、想像力をかき立ててくれます。

冬の間は、この感覚を磨き高めつつ、距離も走り、ハードウエアである体もスペックアップしていきたいと思います~








2013年11月12日火曜日

冬の間に身に付けること、鍛えること

来年のシーズンインに向けてオフシーズンのトレーニング開始です!
レースやイベントはオフでも、トレーニングは”オン”なんですよね~
来年は、IRONMANワールドチャンピオンシップをメインイベントとして、
ロードやMTBのレース、さらにはショート、オリンピックディスタンスにも
挑戦しようかと思っています。


そこで本日より、御近所のプロトライスリートの飯田忠司さんと
合同のトレーニングセッションを始めました!

基本は、火曜日バイクロングライド、水曜日はランニング距離走、
を予定していますして、どなたも参加OKです。
ただし、飯田さんと自分のトレーニングが目的ですから、千切れたら完全放置、
スタートはメニューに応じて9:30〜10:30、場所は埼玉県三郷市集合で、
埼玉、千葉、茨城の郊外を走ります。
随時情報をアップデートしますので、チェックしていて下さい。


そして今日は飯田さんとのトレーニングセッション バイクデイでした。
朝スイム3.3km終わって急いで朝食後に 9:30ライドスタート、
86km、2:53、Ave29.6km/h、138bpmのライドの中に、各種実走で出来るドリルを織り交ぜ、冬の間に体に覚え込ませるべきこと、鍛えておくべきことを重点課題に置き、基本的には軽いギアでスピンで走りました。
ドリルは以下のもの等であり、自分達プロレベルでもこの時期に取り組むには
とても効果的な内容なのです。
フォームとペダリングの基礎を再確認、左右差やバランスを修正して、
シーズン中に身についてしまったアンバランスをリセットさせます。

詳しくは動画をご覧いただき、下記参照下さい。




今日のトレーニングセッションや、先日のライドワークス様でのスキルアップセミナーなどでも行ったドリルです。
バイクコントロールがしやすく安全な場所かローラー台で行うことをオススメします。

軽くスピンできるギア比にして、片足のクリートを外しペダルを裏踏み状態にして足をペダルの軌跡をトレースさせるようにペダリングします。
固定されていないどころか、つるつる滑ってずれてしまいやすく、脚全体を股関節から上手く動かし、円の接線を外れる余計な方向に力(主に下向きへの脚の重さと意図的な筋力)をかけないようにするためのドリルです。


ビンディングに頼り、足を動かされていることがよくわかると思います。そしてそれは円の外周に伸びる、負の力を掛けてしまうのです。股関節から脚全体の軌道をコントロールして、ひざ下と足首はリラックスして、結果的に末端がペダルと同じ軌跡を描くようにします。
は股関節からぶら下がっているもの、ひざ下は膝からぶら下がっているもの、足はひざ下からぶら下がっているもの、として、より上位を感じて動かして下さい。ペダルにソフトタッチ、脚の重さと位置のコントロール、これがポイントです。



股関節の可動域をしっかりと体に覚え込ませつつ、右脚と左脚の同調を図りましょう。






これは片手を離しても、フォームを腹筋と背筋の体幹でバランスよく支え安定させるドリルです。

ブレずに安定して踏み込めるギリギリ重いギア比にセット、定常でペダリングしているところから、片手を離して、体を自分自身の体幹支え安定させます。残し た腕も力を抜いて乗せるようにします。ハンドルがぶれない程度に方向を定められる必要最小限の力でブラケットを柔らかく握ります。肘と肩を突っ張って押し たり引いたりしないように注意しましょう。
しばらくその状態を維持して、その後、素早く離す手を左右入れ替えます。左右行ったら両手をハンドルに乗せますが、あくまでも片手での体幹保持の状態を維持し、腕で支えないようにして、そのまま巡航していきます。

体幹の保持力が弱いとフォームが持ち上がっていってしまいます。ペダリングが上手く出来ない、あるいは骨盤の保持が弱く安定が出来ないと、バイクは左右にふらふらしてしまいます。そうすると腕の力も抜けずに突っ張り、緊張してしまうでしょう。

同時に重いギアでゆっくりな出力でもダウンストロークはラフな踏み込みならずにしっかり丁寧にペダルに力を伝える、そしてアップストロークも上がってくる ペダルに動作速度を合わせて無理やり引っ張りあげない、押されて持ちあげられないようにし、やはり左右の脚の同調を狙います。




と、いうような取り組みを毎週行い、毎月の進展に応じてセッションの内容を変化させていきます。

概ね11~12月は基礎ドリルでのスキルアップ、フォームとアップストロークの持続性を高めていきます。

1~2月はフィジカル的にも、エネルギー供給系、そしてペダリングパワーアップのための筋力向上も狙っていきます。

自分はMTB全日本選手権マスターにも参戦を目論んでいて、ロードもMTBも、そしてトライスロンも全てにおいて共通する、基礎を冬の間に徹底的に高めておきたいと思っています。


このような、トレーニング”オン”シーズンの取り組み方、具体的な方法などを徹底解説する講座を今週末にタイムリーに大阪で行います!!!

以下がその概要になります。


冬から春に向けてのトレーニング方法 初級者編

11月16日の基礎編ではインドアトレーニングを中心に、説明頂きます。
初級編とありますが、STEP1の基礎編とお考え下さい。
乗れる時間が少なくても補助的なトレーニングから、短時間で効果的なトレーニングまで、
バイクのフォームやペダリングに効く内容が盛りだくさんです!!

お申し込みはこちらからどうぞ!
http://peatix.com/event/21479


冬から春に向けてのトレーニング方法 中・上級者編

中・上級編とありますが、STEP2の応用編とお考え下さい。
11月17日の中・上級者編ではレース、イベントに備えるプランニングや、
弱点強化の具体的取り組み と言った実践的な内容で説明頂きます。
ローラー台でのトレーニング等も踏まえて竹谷さんのペダリングや体験コーナーもあるかも!?
16日に実施の内容とも連動してお話頂けます。


お申し込みはこちらからどうぞ!
http://peatix.com/event/22007

まだお申し込み可能ですので、これから冬のトレーニング”オン”シーズンの取り組み方、具体的な方法などをダイレクトに聞いたり、相談したい方はこの機会に是非どうぞ~

2013年11月6日水曜日

チャリダー★を観たら、BTAアプリも観てね!

現在好評放送中の NHK BS 「チャリダー★」は、バイシクルトレーニングブック 、
そして、  バイシクルライディングブック DVD BOOK を読んでくれた制作スタッフから
お声がかかり、自分自身が持つ豊富なコンテンツを評価してくれて、アドバイザー兼出演を
するに至っています。

さらにそれらBTB&BRBの前身には、BTA バイシクルトレーニングアプリを先行して
リリースもしていたりするんです。

iOS向け電子書籍アプリ「竹谷賢二のBicycleTraining」
http://www.takeyakenji.com/ebook.html

BTA_1-9B.jpg

簡潔な文章と、動画を使って視覚的に理解を深めてもらえるように、iPhoneとiPadに
最適化して、見やすく作り込んであります。

もうすぐリリース3年を迎えますが、いまだ多くの方にダウンロードして頂き、
とても感謝しております。

こういった人気の連鎖が、BTA→BTB&BRB→チャリダー★へと繋げてくれているのですから。



さて、App Storeの価格改定があり、為替レートが反映されて10/18よりアプリの価格が
一律で値上げされていました。
それに伴いBTAも、Vol.1~9が各350円から400円に値上げされました。

http://touchlab.jp/2013/10/app_sote_price_hike_details/

そこで、今なお多くの皆様にダウンロード、愛読いただいていることに感謝いたしまして、
値上げよりも値下げを選び、Vol.1~9を各300円にさせて頂きました。

NTTドコモ版iPhoneも販売が開始され、さらにiOSをご利用いただける環境が
整ったことですし、チャリダー★を観て”自転車に適切に乗る”ということの大切さを知った
多くの方々にも是非、この機会に BTA もご覧いただけたら嬉しいです!




2013年11月5日火曜日

ツールド東北、今を見るために自転車で走ること

以前からアンバサダーの一員として関わりを持って進めてきました、
”ツールド東北2013”の本番をついに迎えました。



天候、特に雨風による寒さを心配して宮城県石巻を訪れましたが、
前日も、そして当日はこのイベントを祝福してくれているかのような
快晴に恵まれました!



ツールド東北、TDT のステージは、イベント全体同様多くのオフィシャルスポンサーに
支えられ自転車イベントとしては稀に見る、立派なものでした。


流石のYahoo!、そして地元の新聞である河北新報社の主催よるものだと
あらためて実感しました。



そのイベントの全体を彩るイメージ、テーマカラーである鮮やかなライトグリーンは、
なんでもこの宮城のずんだ餅に端を発しているとかいないとか。


この快晴で日中は半袖で過ごせるほどです!
嬉々としてロングライドに最適なルーベに乗っていますが、
前日もきちんと役割を果たしていますよ(笑



ステージ上では各種イベントが行われましたが、このイベントは初めて挑戦する
という方々も多かったので、イベントの成功は無事故であってこそ!の思いを込めて、
乗り方講座を受け持たせて頂きました。

安全に楽しく完走をめざす「バイシクルライディング講座」と銘打って、ステージで解説。
この思いに共感してくれたアンバサダーサイクリストである
別府”フミ”選手も手伝ってくれて、トークを回しました。



そして控えるは宮澤選手!
2部構成で行い、ステージトークの後は、実際に走って良いイメージを掴んでもらいました。
アンバサダーでの集団走行です。
いかにプロ選手が速いだけでなく、巧いかがおわかり頂けたことと思います。




イベントでの集団走行、スマートな乗りこなし、安全に最大限の留意をしつつも、
かっこよく見えるコツを掴んでもらえたと思います。

結局この日は、一緒にイベントを走る女性サイクリストをいかに安全に走れるように、
気を配れるか、が最大のポイントだという方向に話は流れて行きましたが(笑

人だかりが凄く、反応が上々だったので、ついつい時間を延ばしに延ばして、
拡大版で行ってしまいました。

実際は渋滞で遅れてしまっていたMCタロウさんの到着を待っていたんです(笑



そんなこんなでTDTの意義で共通理解、意気のあったアンバサダーたちは
夜まで飲んで自転車について語り合い、明日に向けて士気を高めました(笑

なにかと理由を作って飲んでいるだけじゃないか、とご意見もあるかもしれませんが、
こういったイベント、地元に消費という形で効果、
日常との違いを感じてもらわなければならないのです!なんて~



そして向かえた当日、きれいな朝焼け、朝もやの幻想的な情景の中、スタートしました!


写真

参加者一丸となって自転車乗りの東北を見て感じる、意志のあるラインを組んで、
石巻から海岸線を通り、女川など被災地を通り、南三陸を目指します。




海岸線はアップダウンの連続で、ペースあ上げて走るとかなりの運動強度になります。
穏やかに走るとき、気持ちよく走るとき、様々な方々とペースを合わせて走りました。



アップダウンは気持ちよくビューっと下ってスピードを満喫。



知人を見つけては(クルマでしたが)、坂道でもがいてついていったりも。


 
そしてオールアウト、、、
疲れてもエイドで休めるイベントならではですね。


エイドでは、このイベントのかなりの印象を決定的に良くしたであろう、
豪華な食が、地元の食材をふんだんに使って、この機会にしか味わえないような
TDTならではのエイドとして、堪能させてもらいました。

ホタテやら牡蠣やら、アワビやら、ほんと最高でした!


走った参加者以外にも、多くの方がボランティアで参加。
自分の旧知のサイクリストもエントリーは大人気でできなかったために、
しかし、意義を汲んで、ボランティアとして参加してくれました。

そこかしこに知人が居て、繋がり、ということも自然と意識しましたね。



そして、このイベント参加を通じて、事前準備から繋がったお一人が
為末大さんです。

アンバサダーとして参加しますといって名前だけではなく、実際に走る。
それも、一番長い160kmに、経験もないのにチャレンジするという心意気。
サイクリスト側からしてみれば、無謀かもしれませんが、最高にウエルカムです!



多忙な中、事前にも取り組まれていましたので、ささやかながら自分も
お手伝いさせてもらいました。

最高のロングライドバイクである、S-WルーベSL4を BG FITしたり、
一緒に100kmライドを事前練習として行ったりしてきた成果を発揮、
当日は100km過ぎてもこの余裕です!!!



そして大きなトラブルやペースダウンすることなく、笑顔で充実のフィニッシュ!

帰りの新幹線は隣の席でずっとお喋りをしてきましたが、
凄い達成感でまた自転車イベントに参加したい、
でも、しばらくはいいや、とも正直なコメントも出てました(笑

一流の人はなんでも出来る、のではなく、一流の人はなんでも出来るように準備する、
ということを大さんから強く感じました。



上の写真にも写っている緑のジャージはTDT公式ジャージです。
チャリティオークションで購入してくれたこの方は、

ルーベ愛用ライダーということ以前から一緒に走ったりして、
今回も後半一緒に走りました。


この方がけっこう積極的で多くのアンバサダーと写真をとっていました。

道端カレンさんとも隣同士で!いいな~(笑

カレンさんもきっちり160kmをフィニッシュ、それも自分為末さんよりも早い時間ですよ!

ほんと有名人とか芸能人だからどうとか関係なく、みな、やるからにはやる、
意義があるからやる、好きだからやる、やるからには言い訳せずに全力を尽くす、
物事を達成出来るかどうか、根源的に大事なことですね!!




今回のツールド東北はYahoo!が主催で、何でIT企業がイベントやるの?
なんて最初は違和感を覚えました。
オンライン、機械のディスプレイ越しに情報提供という形のないサービスを
提供する存在が、汗水たらすツーリングイベントなんて、と。

しかし、関わりあい一緒になって事が進むにつれ担当者、
いえ全てのスタッフと熱意と情熱に触れるにつれ、その思いは全く変わり、
本番を終えた今、イベントもサービスも全ては人なんだと思いました。

全てのサービスは人が生み出すもの、イベントのサービスも、
情報のサービスも同一で在る事、そして今回の全てスタッフの笑顔、
労わり、そして感謝の心がサービスのクオリティを高めている事。
この方々が務めるYahoo!のサービスは、人の役に立ちたいという想いから
提供されているのだということも理解しました。

ツールド東北の意義を実現することも人の為すこと。

本当の復興に向けて、人がどう関わるか、どのような熱意で関わるか、
やるからにはやる、全力を尽くす、そんな思いの人を増やせる力、
このイベントにはそんな底力があると感じました。





著名人、プロサイクリスト、一般サイクリストが、傷跡の残る海岸線を
みんなでラインを組んで疾駆しています。

何を感じ、何を伝えられるか。

バイクという共通の楽しみを通して、意志のある人が集まり、全力を尽くすこと。

それが少しでも触媒になり、多くの人に波紋となって広がり、
変化の連続に繋がればと思います。




東北全体が本当の意味で復興し、明るい笑顔に戻るまで。

それに必要になるであろう時間、10年を掲げて
このイベントは思いを走り続けることでしょう。

自分も自転車で見た今を忘れずに、出来ることを出来るだけ、
関わりをもって行きたいと思います。