2013年11月5日火曜日

ツールド東北、今を見るために自転車で走ること

以前からアンバサダーの一員として関わりを持って進めてきました、
”ツールド東北2013”の本番をついに迎えました。



天候、特に雨風による寒さを心配して宮城県石巻を訪れましたが、
前日も、そして当日はこのイベントを祝福してくれているかのような
快晴に恵まれました!



ツールド東北、TDT のステージは、イベント全体同様多くのオフィシャルスポンサーに
支えられ自転車イベントとしては稀に見る、立派なものでした。


流石のYahoo!、そして地元の新聞である河北新報社の主催よるものだと
あらためて実感しました。



そのイベントの全体を彩るイメージ、テーマカラーである鮮やかなライトグリーンは、
なんでもこの宮城のずんだ餅に端を発しているとかいないとか。


この快晴で日中は半袖で過ごせるほどです!
嬉々としてロングライドに最適なルーベに乗っていますが、
前日もきちんと役割を果たしていますよ(笑



ステージ上では各種イベントが行われましたが、このイベントは初めて挑戦する
という方々も多かったので、イベントの成功は無事故であってこそ!の思いを込めて、
乗り方講座を受け持たせて頂きました。

安全に楽しく完走をめざす「バイシクルライディング講座」と銘打って、ステージで解説。
この思いに共感してくれたアンバサダーサイクリストである
別府”フミ”選手も手伝ってくれて、トークを回しました。



そして控えるは宮澤選手!
2部構成で行い、ステージトークの後は、実際に走って良いイメージを掴んでもらいました。
アンバサダーでの集団走行です。
いかにプロ選手が速いだけでなく、巧いかがおわかり頂けたことと思います。




イベントでの集団走行、スマートな乗りこなし、安全に最大限の留意をしつつも、
かっこよく見えるコツを掴んでもらえたと思います。

結局この日は、一緒にイベントを走る女性サイクリストをいかに安全に走れるように、
気を配れるか、が最大のポイントだという方向に話は流れて行きましたが(笑

人だかりが凄く、反応が上々だったので、ついつい時間を延ばしに延ばして、
拡大版で行ってしまいました。

実際は渋滞で遅れてしまっていたMCタロウさんの到着を待っていたんです(笑



そんなこんなでTDTの意義で共通理解、意気のあったアンバサダーたちは
夜まで飲んで自転車について語り合い、明日に向けて士気を高めました(笑

なにかと理由を作って飲んでいるだけじゃないか、とご意見もあるかもしれませんが、
こういったイベント、地元に消費という形で効果、
日常との違いを感じてもらわなければならないのです!なんて~



そして向かえた当日、きれいな朝焼け、朝もやの幻想的な情景の中、スタートしました!


写真

参加者一丸となって自転車乗りの東北を見て感じる、意志のあるラインを組んで、
石巻から海岸線を通り、女川など被災地を通り、南三陸を目指します。




海岸線はアップダウンの連続で、ペースあ上げて走るとかなりの運動強度になります。
穏やかに走るとき、気持ちよく走るとき、様々な方々とペースを合わせて走りました。



アップダウンは気持ちよくビューっと下ってスピードを満喫。



知人を見つけては(クルマでしたが)、坂道でもがいてついていったりも。


 
そしてオールアウト、、、
疲れてもエイドで休めるイベントならではですね。


エイドでは、このイベントのかなりの印象を決定的に良くしたであろう、
豪華な食が、地元の食材をふんだんに使って、この機会にしか味わえないような
TDTならではのエイドとして、堪能させてもらいました。

ホタテやら牡蠣やら、アワビやら、ほんと最高でした!


走った参加者以外にも、多くの方がボランティアで参加。
自分の旧知のサイクリストもエントリーは大人気でできなかったために、
しかし、意義を汲んで、ボランティアとして参加してくれました。

そこかしこに知人が居て、繋がり、ということも自然と意識しましたね。



そして、このイベント参加を通じて、事前準備から繋がったお一人が
為末大さんです。

アンバサダーとして参加しますといって名前だけではなく、実際に走る。
それも、一番長い160kmに、経験もないのにチャレンジするという心意気。
サイクリスト側からしてみれば、無謀かもしれませんが、最高にウエルカムです!



多忙な中、事前にも取り組まれていましたので、ささやかながら自分も
お手伝いさせてもらいました。

最高のロングライドバイクである、S-WルーベSL4を BG FITしたり、
一緒に100kmライドを事前練習として行ったりしてきた成果を発揮、
当日は100km過ぎてもこの余裕です!!!



そして大きなトラブルやペースダウンすることなく、笑顔で充実のフィニッシュ!

帰りの新幹線は隣の席でずっとお喋りをしてきましたが、
凄い達成感でまた自転車イベントに参加したい、
でも、しばらくはいいや、とも正直なコメントも出てました(笑

一流の人はなんでも出来る、のではなく、一流の人はなんでも出来るように準備する、
ということを大さんから強く感じました。



上の写真にも写っている緑のジャージはTDT公式ジャージです。
チャリティオークションで購入してくれたこの方は、

ルーベ愛用ライダーということ以前から一緒に走ったりして、
今回も後半一緒に走りました。


この方がけっこう積極的で多くのアンバサダーと写真をとっていました。

道端カレンさんとも隣同士で!いいな~(笑

カレンさんもきっちり160kmをフィニッシュ、それも自分為末さんよりも早い時間ですよ!

ほんと有名人とか芸能人だからどうとか関係なく、みな、やるからにはやる、
意義があるからやる、好きだからやる、やるからには言い訳せずに全力を尽くす、
物事を達成出来るかどうか、根源的に大事なことですね!!




今回のツールド東北はYahoo!が主催で、何でIT企業がイベントやるの?
なんて最初は違和感を覚えました。
オンライン、機械のディスプレイ越しに情報提供という形のないサービスを
提供する存在が、汗水たらすツーリングイベントなんて、と。

しかし、関わりあい一緒になって事が進むにつれ担当者、
いえ全てのスタッフと熱意と情熱に触れるにつれ、その思いは全く変わり、
本番を終えた今、イベントもサービスも全ては人なんだと思いました。

全てのサービスは人が生み出すもの、イベントのサービスも、
情報のサービスも同一で在る事、そして今回の全てスタッフの笑顔、
労わり、そして感謝の心がサービスのクオリティを高めている事。
この方々が務めるYahoo!のサービスは、人の役に立ちたいという想いから
提供されているのだということも理解しました。

ツールド東北の意義を実現することも人の為すこと。

本当の復興に向けて、人がどう関わるか、どのような熱意で関わるか、
やるからにはやる、全力を尽くす、そんな思いの人を増やせる力、
このイベントにはそんな底力があると感じました。





著名人、プロサイクリスト、一般サイクリストが、傷跡の残る海岸線を
みんなでラインを組んで疾駆しています。

何を感じ、何を伝えられるか。

バイクという共通の楽しみを通して、意志のある人が集まり、全力を尽くすこと。

それが少しでも触媒になり、多くの人に波紋となって広がり、
変化の連続に繋がればと思います。




東北全体が本当の意味で復興し、明るい笑顔に戻るまで。

それに必要になるであろう時間、10年を掲げて
このイベントは思いを走り続けることでしょう。

自分も自転車で見た今を忘れずに、出来ることを出来るだけ、
関わりをもって行きたいと思います。