メンバーの中には地元の有力者、島を自己所有している大金持ちの方、アメリカ在住しつつこのために帰国してくる方、デザイナー、弁護士、経営者などなど、かなりのリッチマンも集まっていたりもします。
中には、サイクルモードにも来日している方や、US在住ならではのライブなこと、オリジナルバイクのトレーディングをされている方もいらっしゃるので、バイクシーンについてはかなり詳しかったりもします。
ここフィリピンでは、先進的で、生活を謳歌している方達の趣味がスポーツバイク、という一面がありますが、かなりの多様性も観られました。
バイクも、舗装路でさえ荒れていますし、未舗装な道も多く、MTBからスポーツバイクを始め方が多いようです。それに、山間に行くとどこも激坂ばかりですので、MTBのギア比でちょうどいい感じでもあります。
ロードバイクは、カーボンフレーム&ディープリムの高級車に乗られる上記リッチマンもいれば、ボロボロのWレバー車にのってがむしゃらに走る方まで、とにかく差が激しかったりもします。
ガソリンの値段が高く、電車もないなか、基本的な交通機関としては、乗り合い軽トラバスがポピュラーですが、自転車タクシーや、BMXのような小径車にリア変速機をつけたようなコミューターなど、自分で廃品利用のようにパーツを寄せ集めたような自転車がとても多く走っていますので、そういったロードバイクやMTBは多少古くても、高級品になるでしょうか。
ツールドフランクという、ツールドフランスのパロディーな名前ですが、なんと来年で10回を数えるとなると冗談も本気みたいなものになりますね。
毎回イベント内容をアレンジして、いつでも楽しめる工夫をしているようでして、来年は3~4ステージにしようか、というアイディアも出ていました。
前述のリッチマンから、はたまた普段はアシとしてしか乗っていない方も含めて、皆がこの日は一丸となって、楽しく、競い合います。自分も長島さんのアイディアで、交流を深めてお互いにより楽しめるようにと招待してもらえました。
参加者は、お金持ちに限定せず、ボロボロの自転車で参加する方もいて、完走目的でチャレンジする方から、賞金を狙っているハングリーな若手選手まで様々です。
競技レースが少ないなかで、こうしたイベントレースでも、一生懸命に走る若手選手の姿が多く見られました。
PHILIPPINESチャンピオンNino Surban もそんななかで育った選手の一人です。
国としては、自転車競技連盟が分裂していてそれぞれが自分たちが正式なものだと利権を争っていて、国際大会への代表選手の選出さえトラブルを抱えている状態でして、公式レースもあまり開催されていないようです。
そういうこともあり、若い選手の取組はとてもハングリーで、勝負にかける意気込みや情熱はとても熱いです!
フィジカルもそうですが、メンタリティも原石としての資質の高さを感じる選手たちで、親をはじめ良き理解者のバックアップで、競技生活を続けているようです。
そんな彼も、スペシャライズドをこよなく愛するライダーの一人です。フィリピンの代理店からのサポートを受けていますが、クリストフ・サウザーやバリー・スタンダーなどの動向は絶えずチェックしていて、トレンドにもとても詳しいです。
セブでは、台湾のメーカーに続いて、スペシャライズドが2番目のシェアを持っているといっていましたが、彼の活躍がそれに結びついているのでしょうね。
アジア選手権では、8位が最高位とのことで、さらなるジャンプアップを目指していましたので、トレーニング、レースの傾向と対策をアドバイスさせてもらいました。今後も日本にいながらも、彼の一助になればと、アドバイスを継続できればと思います!
そのほか、写真は整理しましたら、WEBアルバムにアップしたいと思います~