2011年3月26日土曜日

BG FITビフォーアフター by FIT & RIDE 

KAMIHAGA CYCLE ブログ
FIT & RIDE BG FIT報告より


こちらのBGFITの実施例をご覧ください。


 「カミハギヒルクライムの帰りによって下さったU氏。 お疲れのところありがとうございました。
肩周りに力みが見られますね。 しっかりペダルを踏んでもらっているのですが肘がまっすぐ伸びてしまっています。
背中も少しつまり詰まりぎみで曲がってしまっています。」
全くそのとおりの診断です、加えて、
このまま乗り続けられますと、次のような症状が出るかもしれません。

・首や肩の凝り
・肘や手首に痺れや痛み
・背中全面、特に腰部に疲労や、やがて痛みに
・膝周りの過度の負担から、膝蓋骨周辺に痛みに
・ペダリング動作が上死点を大腿が乗り越えずらいうえ、膝屈伸のようなペダリングになり適切なスキルとパワーの獲得に至らない


BG FIT後は、ご覧のとおりです。

「サドル高の変更とステムの長さを変える事で、リラックスして乗れるようになりました。
もちろん竹谷さん直伝の体の使い方をアドバイスさせて頂き、今までとの違いをはっきりと感じとれて頂けました。」

・首、肩の緊張緩和
・肘、手首の緊張緩和
・背中の屈曲の減少による自然な姿勢での前傾
・リラックスしながらもより深い前傾角度の獲得
・適切なペダリング動作を行いやすい腰の位置
・BGシューズによる脚の軌道の安定

まだライド歴が1~2ヶ月ということでしたが、上記問題点で身体に悩みを抱える前に、BG FITで適切なフォームを獲得されることはとても重要です。また適切なペダリング動作を行えるということは、今後のライドし続けたときの伸び代、トレーニング効果による上達が大きく変わってきます。

トレーニングで向上させるのは筋力発揮やそれに必要な酸素摂取や代謝などのいわゆる体力だけではなく、動作、操作という技術も向上させ、体力/技術の効率=成果、パフォーマンスを上げていく作業なのです。

そのため、BG FITで人それぞれに適したフォームをとることが出来る状態にバイクに合わせてあげなければなりません。

トライアスロンやTTフォームでも全く同様です。


「ロードバイクにエアロバーを取り付けたI氏は全体的に力みが見られました。
少し窮屈に見えますね。 サドル、ハンドル間が少し近いので背中を曲げてしか乗れませんでした。」

こちらの方はかなりの上級者のようにお見受けします。

エアロフォーム、頭の位置を低く保つ、ということを上手く意識できていますが、診断のとおりそのために、腰回りの筋力発揮で上体を力づくで曲げつつ肩甲骨周りも緊張を強いられ固定化し、胸部が潰されるように圧迫され、腹部の保持を抜いてしまうことになります。

このようなフォームですと、姿勢を保つためだけに多大の負担がかかります、エネルギーを無駄に消費します。本来動作に必要なエネルギーを、無理な姿勢を保つために消費してしまいますので、動作、ペダリングパワーへのエネルギー供給は低下します。くわえて、そのエネルギー生成のために必要な、酸素摂取、体内に酸素を取り入れる呼吸を行う筋肉(肺で呼吸をしますが、それを動かすのは、肋間筋や横隔膜という筋肉です)の可動範囲胸部と腹部の圧迫と潰れにより制限されてしまい、結果、浅い呼吸しかできずエネルギー生成にも支障をきたす、という悪循環になります。

パワーが出ているからキツイ、のではなく、力むことでキツさを感じるから、

努力感がある=パワーが出ている 

という錯覚に陥りますが、実際は

努力感がある=無駄に力んでいる

ということが、スポーツ動作では往々にして起こりえます。

力んでいる、常に力が入っているということは、筋肉が過度の緊張、収縮状態にあります。

スポーツ動作とは、自分の外側、たとえば、水だったり、地面だったり、バイクではペダルですが、そこに力を働きかける作業です。

”力”とは体や脚の質量とその下向きの力(重力)だったり、それが動き続ける慣性だったり、そもそもそれを動かす筋力だったりします。

筋力が全ての働きかけの最初に発揮されることですので、このとき過度の緊張で収縮状態あると適切に動けません、筋肉は収縮と弛緩を繰り返していくことで、大きな力を発揮できるからです。

弛緩、筋肉の緊張が解けた状態、つまりリラックスしているからこそ、筋力が発揮できるのです。
ここにリラックス出来る快適性の重要性があるのです。


「サドルが少し低めだったのと、体の柔軟性が羨ましいほど柔らかかったのをふまえて、サドル高の変更+エアロバーも少し前に出しました。
背中の曲がりが抑えられ、リラックスした感じで乗れていますね。
サドル、ハンドルの高低差も増え、しっかりお尻周りの筋肉を使えるようになりました。
2ヶ月フォローの時にさらにアグレッシブにしていきましょう!」

前傾角度をどれくらい可能とするかは、その人の柔軟性と比例します。またTTポジションでも、アイアンマンなのか、20kmバイクTTなのか、など用途に応じて、必要とされる前傾角度も異なります。
柔軟性による可能度、用途に応じた必要度、を考慮して、前傾角度を決定していきます。

BG FIT後は、力みが減少し、とりわけ前を見る首の角度と負担がかなり改善されています。いくらペダリングパワーを発生させても、前を見なくては怖くて安心して、安定して、安全に走ることはできません。
さらにエアロヘルメットを被っても下を向いたらかえって空気抵抗は増えてしまいます。
走行時間中、前を見続けられる姿勢が極めて重要なのです。

そういった意味でも、このフォームでしたら無理なく持続可能でしょう。

安心、安全、安定、快適、持続、効率、成果、

これらこそ、重視されるべき要素です。

不安、無理、無駄、苦痛、苦労、これらを今のバイクの乗って感じていたら、こちらのお客様のように一度フォームの見直し、そのためのBG FITを受けられるとよいでしょう。