2015年10月20日火曜日

IRONMAN WORLD CHAMPIONSHIP レースレポート~4年目のコナ

トライスロン4年目のコナ、今回は一つの覚悟、決意をもって臨んだ。
4年という月日はオリンピックの開催間隔でもあり、始めた一年目の自分からどれだけ良いトライアスロンが出来るようになったのか、もし良くなった実感をレース後に感じられなければ、もうここにレースをしにきても自分には相応しくないのではないか?4年もやって取り組みの成果がないならばやめてしまえ!と、コナを目指すかどうか、来年以降の取り組みを決めるレースでもあった。

そう考えたのはあまりにも昨年はレースが出来ていない感が強く、満足感よりも失望感が高くて、なんのためにコナに行くのだろうか、と自問自答していたからだ。

さて4年間を節目として、ひとつここまでを振り返ってみたい。


2012年 1年目
コンデションは暑いものの少し曇りで、コナウインドもアベレージ

スイム1:27は、ロングでの初ウエットなしなので、フィニッシュできればOK!
バイク4:58は、同じくコナウインドのなかで5時間切りを目標としていたのでOK!
ラン3:49は、暑さの中での初アイアンマンだったので後半ペース落ちたもののの粘れたのでOK!
フィニッシュ10:24、エイジ92位は、はじめてのコナで気持よくフィニッシュ出来ただけで満足!!


2013年 2年目
コンデションは暑いもののやや湿気少なめ、コナウインドは吹き荒れず

スイム1:17は、波も流れもなくプールのようで気持ちよく泳げて、上出来!
バイク5:17は、トランジット直後に接触転倒で前輪破損、交換出来るまで歩き、代わりのホイールの走行でなんとか走り切ったので、上出来!
ラン3:53は、落車で打撲した臀部と大腿をかばいつつ、痛みと戦いながら走り切ったので上出来!
フィニッシュ10:17、エイジ183位はパーソナルベスト/PBが狙えるコンデションなだけに落車が惜しまれるが、アクシデントに負けずフィニッシュしたので上出来!!


2014年 3年目
コンデションは暑いもののやや曇りがち、コナウインドは大荒れ!!!

スイム1:24は、流れが強く蛇行しがちで、波も強く呼吸の度に水が口鼻から入り遅れた感じで、イマイチ。
バイク5:08は、往路は波酔い、海水を多く飲んだことで補給を受け付けずペース上がらず、後半持ち直したものの最強レベルのコナウインドでスピードは上がらず。
ラン3:45は、この年の他のイベント等で詰め込みすぎ、疲労感が強く重い走りでただ走り切っただけ。
フィニッシュ10:25、エイジ68位、初年度と同じタイム、伸びない結果に、取り組みを再考することに。
世界最高峰のアスリート達が集まる最高の舞台に、ただ観光気分で来ることは自分には違和感が強く、このままではダメだと、今年はキチンとこのレースでパフォーマンスを発揮できる取り組みをする決意をした。



2015年 4年目
コンデションは蒸し暑く雲もないものの、コナウインドはアベレージ


さて今年のコナ、結論から言うと、満足!!

フィニッシュタイムは10:03とサブ10ならずで惜しい思いもあるものの、トレーニングの成果を発揮し現状ベストは尽くせたしエイジランクは23位と、絶対的にも相対的にも4年間の進歩が確認できたので、満足!!


コナに向けた取り組みとして昨年の決意はしたものの、とはいえ、生活をガラリと変えてトレーニングとレースに打ち込むというわけにはもちろんいかず、新設した株式会社エンデュアライフを軌道に乗せるべく、日々奮闘する中で、自分に掲げたモットーは、「急がない、詰め込まない、間を大切に!」というもの。

時間はなくとも焦らず、一つ一つ、一回一回を正確に、丁寧にやるという意味を込めて。

前日までの過ごし方もリラックスとリカバリーを再重視、バイクチェックインの時には、早くレースがしたい!と前向きな気持でS-WORKS SHIVを預けることが出来た。


そのSHIVは、2016モデルにアップデート。基本的にフレームカラーチェンジのパーツは載せ替えなものの、走りの肝であるホイールを最新の ROVAL CLX64 となっていて、この空力性能を活かしたバイクパートの走りを今回のアドバンテージとして据えていた。

CLX64は激幅広でいるものの、見た目はおとなしくて、ごくごく普通のホイールのようだが、走りだすとその抵抗の少ないスムーズさ、癖のない扱いやすさ、そしてなんといっても、高速巡航キープの楽さが際立つ!!

40kmで走っているときに、ペダリングパワー、脚の力を抜いて空回り気味にしても、速度の落ち込みが極めて少なく、脚の緊張、体力負担を低減できるというメリットが大きく、今回はバイクでの平均パワーは少なくして、つまりランのために脚を残しても、4時間50分はいけるだろうと踏んでいた。



スイムは1:18、これはとてもよい感触で泳げて満足!
トレーニングは一進一退が続いていたものの、直前に肩まわりの脱力と体の進ませ方にとても良い気付きがあり、それを実践するべく、コナでのコース試泳と宿、コンドミニアムのプールでのドリルでリズムで覚えられて、それを上手く出来た。
往路で流された感、復路は波もあったものの周りの選手との相対的な位置は大幅に遅れることなく終始集団の中にとどまれた。
波酔い、海水飲水などダメージもなく、これは早くスイムアップ出来たか、と思ったが、1:18、しかしトランジッションエリアにはバイクが沢山残っていて、相対的な位置は悪くないことを実感。
バイクに弾みがついた。


バイクは4:57、トライアスロンキャリア初のドラフティングをとられてしまい、ペナルティ5分ストップがあったのは痛かったが、それを差っ引けば4:52と想定ほぼ想定通りで満足!
やはりホイール効果が高く、ランにはノーダメージといえる状態でトランジット出来た。

そのドラフティングだが、スイムアップの位置が以前よりも良いこともあり、ビュンビュン前走者を追い越していく中で、スイムは苦手でバイクで稼ぐタイプのアスリートも二人居て、ワイコロアから先の上り基調のアップダウン区間において、上りで遅い人達も含めて間合いが詰まり、塊で下り始めて、ドラフティングとならないように間隔を広めつつも、また上りに入り縮まる、と伸び縮みを繰り返している最中にマーシャルのハーレーが横に乗り付け、その自分を含めた三人が一気にドラフティングをとられてしまった。

確かに今して思えば、対向車線を折り返してくるトッププロ選手の車列の間隔に比べれば狭かったのでアウトと言われれば、やはりアウトだ。
日本でプロと一緒になる宮古島、そこで追いつき追い越して行く時に見るプロ選手の間隔のイメージで大丈夫と思って走ってしまった、自分では間隔を開けていたという認識の甘さもあっただろう。
ここコナでは、マーシャルも世界トップレベルの厳しさなのだ。

その後は、もう一度取られたら失格なのだから、慎重に慎重を重ねて、バイクで急ぐということよりも、ドラフティングを取られないように、間を開けに開けて、慎重に走行。

折り返しハヴィでのペナルティボックスでは、長い5分の休憩があったが、折しも降りだしたにわか雨で体を冷やしつつ、補給をとったり伸びをしたりして、初のペナルティを過ごした。

そこからリラックスして、ペースは伸びなかったものの、速度を楽に維持することを感じながら、横風をうまくしのいで、ランの走りのイメージを、辛さに向き合う覚悟を持ってトランジットへ。


ランは3:39、3:30を想定していたものの、蒸し暑さと雲なく照りつける太陽の熱さの最中を最後までコントロールして走り切れたので、満足!

ランはアリードライブの前半は応援多く気持よく走れるのだが、その後のクイーンKでは歩きたい、駄目だ、という思いで走りがちとなる。
エナジーラボ前後からはほんと、辛い、嫌だ、やめたい、といしか思わないのだが、今回は違った。

真夏の伊豆大島でサバイバル43km単独ランして、熱さとアップダウンを自らに課したり、北海道合宿で疲れても疲れても連日走って5日間100km達するなかで、クイーンK後半の走りをイメージしてきた。

疲れても、崩してはいけないポイントを忠実に保ち、しかし走り方は前半元気な走り方と後半疲れてからの走り方をシフトチェンジできるようにして、最後の一歩まで自分の思う通りに走ることが出来た。



コナに出続けて4年間、はじめて自分が思う通りの走りが出来た。
そして向上してきた実感、そしてこの先まだまだ速くなれる手応えも感じた。
次の4年、トレーニングの組み立てを上手く出来たならばエイジ表彰台も視野に入ってくるほどに。

トレーニングの充実のためには、生活の、仕事の充実も欠かせない。
トレーニング時間は今後も、大きく確保することは難しいだろうが、「急がない、詰め込まない、間を大切に!」というスタンスでもここまで出来た。
仕事と生活にメリハリをつけて、レースに向けたある特定の期日に、集中的に強化トレーニングを組み込むことで、年間平均的にトレーニングの拡大は出来なくとも、レースへの効果を見込めるという確証も得た。

やり方次第では、次の4年間でコナの表彰台へ立てるはず。
あとはその道に自分が向かう決意が持てるかどうか。

自信と決意、このオフの間に自分自身と相談しよう。




2015年9月25日金曜日

シルバーウィークはバイク三昧、3DAYSRAIDE!!


好天に恵まれたシルバーウィークは、MTBのビッグイベント”SDA王滝”と、スペシャライズド企画のチャレンジロングライド”ETA 3DAYSRIDE”を走ってました!

”ETA 3DAYSRIDE”は、スペシャライズド・コンセプトストアであるラビットストリート江坂店から厚木のスペシャライズド・ラウンジまでを結ぶ600kmを3日間で走り切るチャレンジライドです。

今回、自分は初日をSDA王滝をMTBで120km走り、その後二日間をETAに合流するという複合”3DAYSRIDE”となりました。

本気で走るとかなりハードな3日間になること間違い無しで、2週間後に控えるコナ、アイアンマン・ハワイに疲れを残しかねません。
そこで、3DAYRIDEは疲労を溜めないように、いかに軽い強度でスピードを出して、疲れないようにフィニッシュするかという効率を高めた走り方で乗り切ることにしました。
この体力/スピードの効率は、アイアンマンのバイクパートでも重要ですから、良い練習ともなります。


DAY1 SDA王滝120km



初日はSDA王滝120km、走行データはこちらを参照してもらうとして、ざっとレースレポートをば。





好天に恵まれた秋の王滝は、気持よく走れましたが、6時スタートで早く、放射冷却もあり、気温の高まりは遅く、肌寒い中での走行となりました。

上りペースをおさえていたのもあるでしょう、普段よりも寒い感じで、アームカバーをしていて調度良いくらい。

下りはここ最近の雨で、水の流れもあり全体的にウエット基調です。
序盤の20km前後の下りで、今回唯一のトラブル、前輪スリップで落車してしまいました。。。
MTBでの落車は数年ぶりというか、かなり久しぶりでしたが、幸いに擦り傷多数ではあるものの傷は浅く、走行に支障はそうはなかったです。治りも良く、すでにスイムも再開出来ています。

©うさみたかみつ

それ以外には大きなトピックもなく、淡々と距離を重ねていきました。
いかに心拍数が上がらにように、上りをこなせるかを主体にしていましたが、下りでの路面のガレ具合からくる体の疲労はそれなりにはありました。

やはりフルサスバイクの優位性が高く、HTであえて負担を追うのはマニック過ぎますねぇ。


自分が今回乗ったのは、生粋のXCOレースバイク、S-WORKS EPIC WC 2016モデルです!
レスポンスの速さ、走りの軽さはまさにHTのそれで、クイックでスピーディな走りはHTと同様ですが、大きなギャップ、荒れた路面でのグリップ確保、振動疲労の低減は、フルサスならではの大きなメリットを得られます。
HTとフルサスのいいとこ取りであり、さらにハンドリングも切れがあり、バイクコントロール自体も楽しめるのもEPICの美点です。
ギア比もフロントが30Tになったこともあり、120kmラストの最長登坂でもギア比には余裕がありました。
ダブルボトルに、チューブ&ボンベとツールはバイクと一体化したストレージで持参できるので、王滝ならではの更に予備を持つチューブはサドルバッグにて対応しています。


補給は、ダブルボトルにトップスピードのミネラルタブを溶かした水を。
カロリーは、パワージェルを8本分とフラスコに入れて携行、トップスピードはスタート前と後半にしゃっきりするために投入しました。


こんな絶景の中を、この時にしか走れない大自然の中を満喫できるのは王滝の魅力ならではですね!
ダートをこれでもか!というスケールで走れるのも王滝ならでは。
毎年通い続けても、毎回に違った魅力を発見できるのいいですね!

©うさみたかみつ

自分自身がどう挑むか?そのテーマを、取り組みを変えるだけでも、毎回楽しめてもいます。
速さ、タイムが全てでなないのもSDA王滝が毎回多くのライダーを惹きつけるポイントですね!



DAY2 愛知県小牧市~長野県茅野市 210kmライド


速さ、タイムが重要ではないのは、こちらのチャレンジライド”ETA 3DAYSRIDE”でも同様です!
王滝から、車で小牧市に移動して、翌朝、本隊と合流してロードに乗り換えて進みます。


距離が長いので、朝のスタートはこちらも早く、薄暗い中で準備していきます。


自分は、最新鋭のS-WROKS VENGE ViASで走りました!
バリバリのレーサーですが、サドル後部のSWATマウントなどを使えば、ダブルボトルに加えて、トリプルボトルも空気抵抗に悪影響をあたえないで、設置可能です。
タイヤとホイールで衝撃をいなしてくれるので、毎日長距離乗っても、多少硬さは感じますが、振動疲労は全く気になりませんでした。


長丁場なので、距離や時間、ペース配分をPOLAR V650でチェックしながら進みました。
地図表示も可能なので、知らない土地での現在位置確認、距離感を知るにも大変役に立ちました。


このようにエアロマウント装備なので、一体化したレイアウトも見やすく最高に良い感じです!


この日は、明るいうちに210kmフィニッシュ、ブリックランもおまけにつけれて、楽々な走りが出来ました。


DAY3 長野県茅野市~神奈川県厚木市 190kmライド


いよいよ3日目、抑えて走っていても、それなりに疲れが溜まってきてはいます。
特に連日上りが多いので、大殿筋を中心にお尻が筋肉痛です。


スタートから序盤は足が重いこともあり、軽いギアでのスピン中心でリカバリーライド的に進みます。
途中の写真スポットで立ち寄り、楽しめるのも気持ちの楽なライドならではですね~♪


最終日のメインはこの旧道の峠を越えること!!
疲れた体でも、姿勢の保ち方、ペダリングの股関節からの脚の動き、そして力の伝達を体全体で調和させると、するすると坂を上ることが出来ます。
決して、体力があるから、でなく、体力/スピード効率が高いから、こういった連日の長距離ライドを余裕をもってこなすことが可能となります。

機材的には、体力/スピード効率をViASは確実に高めてくれますね。
レーサーでなくても、ある程度路面振動を逃がす乗り方が出来るサイクリストならばこのViASは快速ツアラーとして、非常に強力な相棒となってくれるでしょうね!


タイムが問題ない、といっても、バイクの持つ性能を愉しむのも、チャレンジライドの愉しみの一つです!
坂やスピードが乗せるところでは、しっかりとペダルパワーを高めて、その瞬間を満喫しました~♪

さらに、時間は関係ないとはいえ、日没、太陽と追い駆けっこ、競争はしました。


そして日没に勝った!!
3日間のグランドフィニッシュシーンです。

やりきった充実感、ほんと仕事も、立場も超えて、一緒にチャレンジライドを走るだけで生まれる一体感は他に得難いものがありますね~~


この模様は雑誌「サイクルスポーツ」にも詳細レポートが掲載されます!!
こちらの次号もお楽しみに~♪








2015年7月31日金曜日

2016 S-WORKS VENGE ViAS

オールニューとなるエアロロード、"VENGE ViAS"ヴェンジ ヴァイアスを国内一番最初に乗り出す栄誉が与えられて、いてもたってもいられず、峠を繋いだ3,400mアップの100kmライド後のインプレッションです!

一言で言えば、操る悦びに溢れたエアロロード!!


写真の完成車スペックで乗っています。
ViASは、Venge Integrated Aero System の頭文字をとったサブネームであり、このバイクの特徴である、エアロの要素が全てが組み込まれ一体化、統合されたヴェンジ、という意味合いです。

空気、風と言う見えないものを、自分の口から語るのははばかれますが、その全体の一体化の効果はハンドリング、バイクコントロールに如実に表れています。

このハンドリングのキレと確かさ、バイク全体のコントロールのしやすさはあらゆるライダーが乗っても体感できるレベルなほどに分かりやすく、そしてそれは操る楽しさとなって伝わってきます。


そのハンドリングは、最善のエアロ効果を狙って作られた専用のハンドルとステムによってもたらされている効果が大きそうです。

ステムは地面と同じ水平、かつなるべく低い位置にセットすることが効果的であり、ハンドルをアップライズにすることで、ポジションセッティングを可能にしています。

このヴァイアスは自分に合わせた専用ステムが未到着なので、まだ仮位置なのですが、こちらのWEBツールで自分の今のバイクポジションから、ヴァイアスのフレーム、ステム、ハンドルの各サイズを選び出すことが出来ます。

https://www.retul.com/venge-vias-sizing/

ただしその元となる今乗っているバイクのフィッティングが、自身に合っていることが前提になります。
専用ハンドルとステムを使いますので、あとから交換して調整するのは全てが内蔵されているので、非常に難しくなります。

初期設定でフィットしたバイクを再現できるようにすれば問題ありませんので、事前に自分の体に合わせた確かなフィッティングを実施しておくことを強くお勧めします。


この全てが内臓されたハンドルステムは、見た目のスッキリクールな印象とあわせて、カチッとしてズレやラグ、ねじれやゆらぎのないハンドリングを実現してくれます。
これは正直、その見た目よりも衝撃的ですらあります!

また翼形状のハンドルトップには前腕を置きやすく、ブラケットに指を引っ掛け低い姿勢を維持しやすくなります。

ステムと、フォームをクランプする部分も強固なのでしょう。


もちろんフレーム&フォークもターマックと比肩する剛性を実現していて、ハンドルから全体にカチッとしていて、コーナーリングやダンシングなど横、斜めに力がかかるときの反応が気持ちが良いです。

空気抵抗のための流麗な各部ですが、この乗り味を知ってしまうと、鍛えあげられた筋肉にしか見えなくなります(笑


トップチューブは低いスロープと三角形状であり、そしてダウンチューブはヘッドの丸から三角っぽいエアロ形状から、フロントホイールを包み込むようなエアロ専用ブレーキとラインを合わせつつ、三角の前後向きを滑らかに移り変わり、最大幅のボリュームとともにBBあたりでは四角くなっていくという複雑きわまりない造形になっています!
この素晴らしい造形を眺め続けられるのは、オーナーの特権といっていいでしょう。
なにせ写真では表現できませんから。


チェーンステーのしっかり感も高く、しかし路面追従性はよく、固くて跳ねるといった挙動も荒れた旧道の下りでも皆無で、しっとりしているわけではありませんが、ホイール&タイヤがかなり良い仕事をして衝撃吸収は高いです。

このカッチリ感でこの乗り心地ならばバランスいいねって感じる方が多いと思います。


肝心のエアロ効果は前述、見えないものなので表現が難しいのですが、ボトル2本を装備しても問題ない設計になっているなど、あらゆるユーザーにとってフレンドリーなエアロであることが上げられます。

自分の体感では、25kmくらいから40kmに上げるのが引っかかりなくスムーズで楽に感じますし、40km巡航では軽い感じで、足の周りが良い気すらします。

決して高い速度域だけで良い感じではないのは、エアロ形状と剛性のバランスが高いレベルで実現できているからこそなのでしょう。

ただし、20km以下だとエアロ効果は体感しうるレベルではありませんし、乗り心地も普通かなって感じましたので、しっかりとした試乗環境で乗ってみてほしいものです。


この専用ブレーキは、キャリパーとのタッチや効かせてからガッツン握りこんだ時のフィーリングは異なりますので、最初は違和感ありましたが、何本も峠を下っていると、シューのあたりが出たこともあり、どこからパワーが立ち上がり、どこまで握り込めるのかがわかるとコントロールしやすいです。



フロントは確かなものの、リアはややVブレーキっぽい握りこんだ際のたわみを感じます。ワイヤー調整などで煮詰めていく必要性はありますね。
シュー角度で音鳴もありえますし、これだけ専用パーツが組み込まれ、全てが内蔵でもありますので、
やはり腕の立つ信頼できるメカニックに組み上げてもらうのは必須かもしれません。



組みわせれたホイール ROVAL CLX64、このホイールに合わせてViASを最適化していったと、開発責任者のクリス・ユーは言っていました。
それだけ、このホイールが良く出来ているということでしょう。実際に乗ってみて、おおおっ!て思うほどにいい足回りです!

タイヤよりも広い最大幅のリムにより空力とリム剛性も上がっています。タイヤ幅を活かして、断面形状をより丸くしていて転がり抵抗低減とともに、乗り心地も良くしています。

転がりが良くなるという実験結果と、空気抵抗を減らす効果から採用された前後で異なるタイヤサイズは、乗っていて違和感は全くありません。


ホイール全体のカッチリ感も高く、たわみは感じられないレベルなものの硬すぎる不快感はなく、加速と上りでのダンシング、コーナリングでさらに倒しこんでもピシっとしていて乱れもなく、実に気持ちが良いです。

ハブはセラミックベアリング採用で軽く、廻りもいいですし、ハブボディもエアロに最適化された形状をしています。
クリスによると、クイックリリースは地面と平行にセットすれば、形状による差異はないとこことでした。


スポークはエアロ形状になっています。
しかし、ニップルは内臓ではなく、整備性を高めていますが、内蔵してもエアロ効果は変わらないとこと。
こういった細かいところまで徹底的に検証しているのは、自社設備として自前の風洞実験設備を持っている強みが活かされています。
エアロなイメージと、実際は異なる部分って結構あるそうですから。

ともあれ、このCLX64は早速トライアスロンバイクSHIVにも装着して、アイアンマン・コナで実戦使用したいです!
リアディスクホイールと同等の比較結果もあるし、横風にも実際安定していたので、ハワイにバッチリだと思われます。


カーボンボトルケージとSWAT、携帯工具も標準装備で、一体化されています。
自分の使用はクランクスパイダー型のパワーメーターが間に合っていませんが、それも標準装備されていますので、その面でみると高額な価格にも納得度が高まります。


乗りて行うレベルの整備性は確保されていて、ブレーキのテンション調整などは自分でもしましたし、充電もこのBB下に設置されているカバーをネジ一本で外せば、ジャンクションにアクセスできて、充電など可能です。
インジケータの覗き窓が備わっていますので、バッテリー残量はいつでもチェック可能です。


大人気のパワーサドル、ライダー自体が空気抵抗の主成分ですから、低い姿勢を保ちやすいこのサドルはマストアイテムでしょう。

シートピラーは、前後リバースしての使用は出来ないものの、標準20mmオフセットの他に、オプションで0mm、30mmオフセットも選ぶことが出来ますので、今後の専用エアロバー(鋭意開発中のとこと)のリリースと合わせて、先々の拡張性には期待できます。


クリスの話は、エアロについてがメインで、その性能も空力で語られることがほとんどだったのですが、ライダー目線で言えば、見えないエアロ効果は1600時間という膨大な時間を費やした自社風洞施設の賜物を享受しているという信頼に裏付けされていますし、なによりも乗って感じられる楽しさ、これが一番のメリットかもしれません。

シャープ、スムーズ、スピーディであり、コントローラブル。
誰もが乗って楽しめるであろう高性能バイクであるヴァイアス、そのハンドリングとコーナーリング性能に惚れました~!!




2015年7月24日金曜日

2015 MTB全日本選手権大会XCOマスターズクラス レースレポート

MTB全日本選手権大会XCOに今年も出場してきました。
昨年はエリートクラスに出たものの、今年はマスターズクラスにて。
国内登録レースシリーズの変更を受けて、年齢別カテゴリーでの参加としました。 


レース結果は優勝でした。
しかし、プロ引退して6年、今は結果が大事なのではなく、レースを走る楽しさとか、理由とかのほうが重要だったりします。

ではなぜMTBレースを走るのか。
引退後も、ローカルなMTBレースや王滝120kmなどは走ってきましたが、昨年来登録しての競技レースに、年間数戦とはいえ走っているのは、レースそのものの楽しさを味わうためです。

昨年は、スペシャライズドの誇るXCレースバイクの最高峰、S-WORKS EPICをレースで思いっきり走らせて、その走りを愉しむためでした。 

やはりレース機材は、レースの現場でおもいっきり使ってなんぼってことがあります。
特にMTBでは、車のサーキット走行と似たアプローチが必要で、路面など環境への負荷、安全面からも、限界性能までおもいっきり走らせられるのは、レースをおいて他にはありません。



今年はズバリ、この写真が表しているかと!!
レース前のこの和やかな雰囲気と、ヤル気みなぎる笑顔、これです!!

年代別、つまりは30代、40代、50代の集うおじさんクラスともいえるマスターズクラスですが、オリンピックに直結するエリートクラスとはまた異なるモチベーションを持ち、自分の生活の中で無理なく、しかし真剣に挑むことを愉しんでいる、どこか余裕を感じさせる面々の集まりが、とてもいい感じなのです。

「無理なく、真剣に、余裕を持って」
これらは続けていくのに、必要な要素です。

逆にい言えば、以前、限界ギリギリまで自分自身も、生活も、削りこんでエリートレースに参加して、そこから遠ざかってしまった方々も多いことでしょう。

リターンライダーという、若い頃オートバイに乗り、仕事や結婚などで乗らなくなっていたが、40〜50代になり再び乗り始めた人のことを指します。

 ”リターンバイカー”
MTBを、レースを若かりし頃、情熱を燃やして取り組んでいて、その後、モチベーションの枯渇、諸事情により遠ざかってしまったマウンテンバイカーに、また今、乗ってもらいたい、その楽しさ再発見の一助になればいいなというのが、今自分が取り組んでいる理由のもう一つの理由です。



とはいえ、やるからには出来る限り愉しむために、真剣に!

機材も、アップも現役当時のように真剣に準備します。

MTBレース特有のスタートダッシュから全開となる種目では、体の各機能、体の動き、集中力とリラックスなど、全ての要素をウォーミングアップする必要があります。
短時間で体に負担を残さず、無駄なエネルギーなど損失を抑えつつ効果的に行えれば、レースパフォーマンスを高めることが出来ます。
高強度ではマストと言える呼吸のウォーミングアップは、ローラーで筋的、代謝的な負荷をかけずに、”パワーブリーズ”も使うことで、効果的にアップをしました。
レースのスタートダッシュ後からの、荒れた呼吸をイメージして、ゆっくり長くの呼吸から、強く速く短くの呼吸へと負荷値を変化させて、呼吸筋をレース準備させます。
全体30分で暑い中でも完了しまして、レースを上手く走れました。



真剣機材はこちら、2016 S-WORKS EPIC!!
レースでの実戦テストを兼ねて、ガンガン乗りました。

前日試走では、ウェットからのマッドコンディションでしたから、足回りはソフトで粘るセッティング。
その中でもフロントフォーク変更による全体剛性アップによるレスポンス向上の恩恵を感じられて、ハンドリングのスムーズさもキレに繋がり、かなり好印象でした。
ワールドカップモデルから乗り換えてもハンドリングがダルい感じはしないくて、ホイールベースの僅かな長さがこのコンディションでは安定感とプラスに働いています。
フロントフォーク、電動フロント変速回り、リアスイングアーム回りもクリアランス十分で、マッドでも問題なし。電動の配線はマッド対策を施してあります。
タイヤは標準装着のファストトラック前2.2後2.0サイズを、共に1.4気圧にて。

レース本番では、ゲレンデなどは乾いていましたので、路面抵抗が少なく、漕ぎが軽くなるように。反面、森のなかは、マッドで、コーナーと激坂はスリッピーなままである、ミックスコンディションとなりました。

そのためタイヤエアは、前日マッドのままの1.4気圧でグリップを確保、ブレインは1ノッチファームにしてダンシングなど漕ぎに対応、、リバウンドを僅かに速くしてギャップ通過スピードアップにも合わせるセッティングをしました。

そのためカタログスペックのままの仕様でのセッティングのみ詰めて、レース参戦となりました。



レース展開は、前走者がスタートでペダルを踏み外してスタートミス。。。
自分も立ち上がりが遅れて、後方に飲み込まれましたが、人数的にはコース内でのキャパに余裕がありますから、前に出れないということもないので、焦らずにすすみます。



ジープロードを集団の中で登っていきます。
マスターズクラスは皆、マナーが良く、気持よく、安全に走ることが出来るので、とてもいい感じなのです。




シングルトラック、上りで徐々にポジションアップしていきまして、ゲレンデ上部に登り切るまでに、トップにたちました。
XCOのレース強度、インターバルなど実戦向けトレーニングは全くしていないので、けっこうきつい感じがしますが、脚、姿勢などには余裕があります。ランニングの方がキツイですからね、物理的な負担は。



とはいえ、レースペースでのバイクコントロールの難しさは、MTBならではのものがあります。
最新レースバイクを活かすも殺すも、乗りて次第です。
荷重位置、ペダリング、トラクション、スピードの乗せ方などを、路面と合わせて、瞬時にコントロールしていきます。
この辺りは昔とった杵柄ってところでしょうか。



反面、縦の動き、ドロップオフなどは、乗れていないと極端に難しくなります。
1周目はマッドの激坂落ちで、前方で落車があったことから、無理なく押して降りました。その際に、路面の状況とラインを見定めて、残りの周回を乗車したままクリアできるようにしました。


2周めから単独トップになりまして、後続との差を誰も教えてくれない状況に。
多分大きな差が開いてきたのだな、と判断。
気持ちに余裕は持ちつつも、どう乗ったら速いかな、と集中は切らせません。

今回のレースコースは、とても素晴らしく、自分のレースの走りをしていても、またエリートクラスを観戦していても、多くのセクションを見渡せたり、まったりとしている時間もないレイアウトになり、見られてて集中する、という効果もとてもありました。


なので、単独でも順位関わらず、真剣に走ります。
上手く、速く、まとまりよく走れるように集中しました。


斜度変化や、スピードに乗せられるところは、積極的にダンシングをしていきます。
EPICのセッティングもバッチリで、トラクションが抜ける場面も少なく、安定してパワーをかけていけました。


激落ちセクションも2周目からは危なげなくクリアしていきます。
こういったセクションでは攻め込まないのもマスターズクラスでは必要ですね。
怪我したら、翌日からの仕事に響きますからね(苦笑


入りのスピードを抑えて、ラインをぴったりあわせます。
その後、ブレーキはリリースして加速しながらクリアしていくような、スローインファストアウト、を余裕をもって徹底しました。


多くの選手がクラッシュしていたセクションを丁寧にクリアしていきます。
ローリスク、ややハイスピード的な走りがマスターズ。
「無理なく、真剣に、余裕を持って」

レースに取り組む姿勢と共に、レース中でもそれを重視することは変りません。


チームでのサポートもレースでは大切です。
マスターズだと余裕の対応を皆さん、されていたようです。
レース時間は1時間~1時間15分相当なので、補給もあまり多くとらずに走りきれるのも、体の負担少なくイイですね。
この日は直射日光など暑かったものの、掛水で冷却していれば、気持よく走れました。
サポートをありがとうございました!



最近はトライスロンでエアロを意識して、低い姿勢が標準的になっているので、MTBに乗り換えるとアップライトな姿勢に多少違和感を感じなくもないのですが、二輪のコントロール、ペダリングの基本は同じですから、まあ、MTBに乗ること少なくともなんとかなっているのかな~と。


急斜面の上りでは、姿勢の角度と、前後位置をコントロールして、平地との差、ズレを補正して、ペダルに荷重し、タイヤにパワーが伝わるようにしています。


コーナーはセクションに入るときには、体を起こして、ペダルに、前後タイヤにニュートラルな中立荷重を作ってから侵入します。
こういったコントロールを愉しめるのは、MTBの醍醐味です。
動くからめんどくさいのか、動くから愉しいのか。
車のATか、MTか、にも通じるところですね。


平地では空気の流れを気にするのは、トライアスリート気質でしょうか(笑
風邪を感じて、コントロールに支障のない範囲で頭を下げて、腕を閉じて、前面投影面積を減らしています。


エピックのハンドリングは素晴らしいです。
初めて乗ってすぐレースでも、あらゆるコーナーで扱いやすく、反応も良く、違和感なくいけました。

エピックWCのキレキレのハンドリングが好みなのですが、新型倒立フォークの効果でノーマルディメンションのエピックでも、WC並みのハンドリングが得られています。


多少、こういったリズムセクションでは、リアの長さを感じるものの、それは落ち着きと捉えればポジティブですし、むしろ今の自分には、この落ち着いた挙動の方があっているかもしれません。


ロックセクションでは、コンパクトであるに越したことはないので、ホイールベースの短いWCの方が走りやすいかもしれません。
とはいえ、自分の技量に合わせて選ぶのがオススメですね。


コーナーリングは、フロントが捻れないで素直で素早い動きをしてくれるのは安心感に繋がります。
倒立のWCにも早く乗ってみて、その差を感じてみたいものですね。


レースなのにこの笑顔!!

マスターズに自分のようにリター・ンバイカーが多く参加してくれたら、より盛り上がって楽しみ深くなっていくかな~と思っております。

「無理なく、真剣に、余裕を持って」

参戦数、トレーニングともに、生活と仕事に無理なく臨めば全然OK!
とはいえ、適当にやるのではなく、出来る範囲で、一瞬一瞬は真剣に!
気持ちに余裕を持って、リスクを減らして走ること、がポイントですね。


できれば、懐の余裕を活かして、機材に投資して、安全マージンと、レース機材の愉しみを付与すると最高ですね~♬