2014年9月22日月曜日

王滝レポート ラン&MTBで楽し苦、エンデュランス!

先週の3連休は王滝でエンデュランス三昧をしてきました!
初日はダートマラソン42k、
二日目はMTBファンライド、
そして3日目はMTB100kでした。


最高のロケーション、最高の天候で、アウトドアの良いところだけを満喫した感じです。
朝晩は秋の気配で、少し冷えて寒くなるものの、日中は何をやっても気持ちがよい気温と日差しで、これならば誰でもエンデュランスを快適に楽しめるはずですね。

雨だと冷えて、泥で汚れて、慣れた人でも、ちと辛い思いが勝ったりもしますから。。。


さて、初日のダートマラソンは、その名の通りl荒れたダートの林道を、大きく見て二山のピークを越えていく積算1,000mアップ上るというハードなものです!!

距離はフルマラソン(実測は41km弱でした)で、このアップダウンでタイムはアイアンマンでのランパートと同じくらいになると予想していました。

そう、アイアンマン・ハワイに向けてもメイントレーニングとする位置づけでした。
そのため、決戦トライウエアでレースイメージ、ポケットが付いていますので、そこにジェルを携行で出来るので、手元に水分補給の小型ボトルを持っていくことで、荷物をなるべく少なくして、負担を減らしました。

まぁ、これは早めに走りきれる前提、天候も安定していましたので、軽装を選びましたが、状況が悪化することが見込まれる場合は、より多めの水や食料、防寒着など、山での安全装備を加味して行くことは言うまでもありません。

足元はNEWTONの新しいトレイル向けシューズ、BOCO SOLで走りました。
事前の情報だと、速い人はソールの薄くて軽い普通のランのレースシューズで走っているとのことでしたが、流石に下りのダートなどでの足裏のダメージ、足首などの故障防止のためにも、このボコをチョイス。
実際にこのシューズは重量は軽くて、まtアッパーとソールがゴワゴワ硬すぎないで普通のロードシューズの用に走りやすく、その上、岩、石の突き上げを常時食らっていても、足裏を守ってくれて安定して走り切ることが出来ました。


ダートの下りをオン並に駆け下りるのはスリルがあって楽しかったですが、流石に後半では脚全体を安定させて体を前に進めるために、股間節周りがガクガクしてきてプチ拷問的になりましたが。。。

その点、MTBは転がってくれるタイヤ、荒れた路面をいなしてくれる前後サスペンション、指先一つでスピードコントロール出来るディスクブレーキによる恩恵で下りは楽々でスピードを思いっきり満喫できます。
上りはダートランも、MTBも、自重を上に押し上げていきます負担、運動強度は大差ない感じがします。まぁ、平たく言えば、ゆっくりでも心臓バクバクの辛さです。。。

標高も1500mを越えていきますから、酸素の薄さも少なからず影響してきますから。


このような過酷な状況でのランニングですから、はじめから体に負担が蓄積するのは予想済みでした。

そのためペース配分は、初めから上げ過ぎ要注意で、上り勾配でドンドンと上がっていく心拍数をむしろ下がるくらいの余裕をもったペース配分で進めていきました。

そして、ダートの路面による足元の悪さで振られる、脚、腰、体を安定させて、オンロードと同じように走るように、という自分テーマも守れるように、相当に集中して走りました。

姿勢の保持、無駄な腕振り、体のブレの最小化、ヒザと足元の安定による故障リスクの低減、そして進行方向に流れるように体を進めること、これらを荒れたダートで出来れば、オンロードではかなり正確にできるはずと。


結果的には、かなりの集中力と体の負担、そしてエネルギーの枯渇などありあしたが、とても良く走り切れました!!

フィニッシュタイムは、3時間33分と予想通り、アイアンマンのランパートと同じでした。

POLAR FLOW による走行データ



速い人は、なんと3時間で走ってしまうんですよ!

オフィシャルリザルト



このダートマラソンは、体に掛る負担はオンロードランとは比較にならないほど、きついです。。。

しかし、このダートマラソンを毎年、MTBとの複合でのキング・オブ・王滝に参戦しているタフな連中もいるんです!

この方(某有名フィジカルマガジンの編集長)はなんと中日に御嶽山登頂をしてしまうという、最高の褒め言葉で、変人です!!


そんな奇特なアスリートが参戦するカテゴリー、キング・オブ・王滝に自分も初チャレンジしました。

MTBは昔取った杵柄、普段ならばとくに問題なく走れるのですが、ダートマラソンで崩壊した体でどれだけ走れるのか、未知数でした。
これもアイアンマンのバイクパートを意識して、なるべく効率よく無駄な力を使わないように、疲れて強張った体でも、路面からの衝撃を吸収出来るように、柔らかいライディングを目指しました。


ラン同様に、序盤から無理にペースアップをしないで、これならば柔らかい走りを最後まで保てるかな、ろいうようなペースで走り切りました。

ダートランのダメージから回復しているはずもなく、強く踏み込むと自分自身の力で脚がブレてしまうことも感じていましたので、極力短い入力で、バイクが進みやすい局面で漕いで加速して、あとは29特有の慣性を活かした走りで、軽いピッチで速度を維持し続けました。

走りのポイントはまた別にまとめたいと思います。


結果的に、コースレコードである4時間42分で100kmを走りきり、優勝しました!

POLAR FLOW による走行データ


オフィシャルリザルト

多くの方々がベストを更新していたので、とびきり良いコースコンディションと、走りやすい天候、そして僅かに短くなったレイアウトの好影響があったことは想像に難くありません。


ともあれ優勝できたことは嬉しいです!
これには今回乗ったS-W EPICも、もちろん絶大なる効果を発揮してくれています。

様々なバイクで王滝を走っていますが、本命とも言える29フルサスのレースバイクであるEPICで走ったのは今回が初めてだったりします。


エピックはやはり軽く乗りやすかったです。
レースバイクならではのクイックな反応は操る悦びとなって、長丁場でも楽しむことが出来ました。


WC仕様ですので、フロントはシングルギアです。

歯数は32Tをチョイス、リアの10x42と合わせて、ギア比が足りないことはなかったです。

6時間を越えるペースでしたら30Tが必要になるでしょうし、フロントダブルギアが無難かと思います。



ブレインフェードを採用したフロントフォークで、エアは体重あたりの標準セッティングでした。

ブレインは手元で操作できるので、舗装路はロックアウト、ダートの上りは真ん中ぐらいで余計に動かず手に路面のコツコツ感が伝わらないように調整、そして長い下りでは、一番ソフトになるように運用しました。


リアのブレインフェードは、一番固い状態から、1クリックゆるめて初期の動きを僅かに活かした状態で走りました。
エア圧は、オートサグでの設定で簡単に出来ます。

サスペンションは余計な沈み込みがないのがもちろん好ましいのですが、かといって、衝撃に対して動きづらいようなセッティングでは、その機能を活かせず、宝の持ち腐れとなります。
走行スピードと路面の凸凹に合わせて、過不足無く衝撃を吸収してくれるのが一番良い状態です。

長丁場では、ダンシングでの加速などは重要ではないので、長時間乗っていても不快でないようなセッティングがオススメです。


EPICにはS.W.A.T.システムを装着、スペアチューブとCo2、タイヤレバーはこの中に、携帯ツールはフレームにビルトイン、チェーン切りはヘッドコラム内に収納されています。

もう一本のスペアチューブと予備のポンプとパッチは、ジャージの背中のポケットにて携行しました。

バイクにある程度の装備重量を任せているので、体の負担はとても軽く、低重心化で安定して乗りやすかったです!


タイヤは軽量なS-WORKSではなく、僅かに重量増となるもののサイドカットにも強いケーシングのコントロールのファストトラックを選びました。
レース後のタイヤを見ても、少しも傷んでいる箇所もなく安心安全に走り切るために、リスクを減らすということも大切です。

空気圧は、体重66kgで、前後1.6気圧で使用しました。
リム打ちを極力さけるライン取りなどスキルの有無にもよりますが、29のメリットを活かすにはややエアーを下げたほうが良いでしょう。
ブースで対応していても、空気圧が高過ぎる方が多いように見受けられました。


ラン&バイクともノートラブルで結果、キング・オブ・王滝に輝きました!!

ともに過酷な長丁場に挑んだアスリート達とも、めちゃめちゃ打ち解けて、お互いに励まし合っての展開でしたので、表彰式も和んだ感じで、楽しく過ごせました。


トライアスロンとは一味違った複合競技でしたが、大自然の中を、荘厳な山中を脚で、バイクで駆け巡るのは爽快そのものです!

ダートマラソン、MTBともに、オンロードのラン&バイクを正しくこなせていれば、そのまま応用が効くかと思います。
本格的なトレイルだとそうはいきませんが、滑りやすくてすこし凸凹したオンロードだと思えばいいでしょう。
(必要なテクニック修得のためのレッスンなども提供していくようにします)

アイアンマン並みの耐久性は必要となりますが、スイムのない分、参加しやすいアスリートも少なくないかもしれません。

ぜひ来年は自然大好きでタフなアスリートにも多く参加してもらい、盛り上がりたいものですね~~