2014年7月30日水曜日

進捗状況から目標設定を考える

早いもので、明日で7月もお仕舞!

4月は、トライスロン宮古島/ロングディスタンス

5月は、トライスロン横浜/ショートディスタンス
6月は、ツールド宮古島/ロードレース
7月は、MTB全日本選手権/マウンテンバイクXCO

と、毎月替りで様々なメインレースイベントをこなしてきました。

とくに5~6月は、毎週イベント連戦で疲れが抜け切れず、トレーニングもままなりませんでした。


POLAR FLOW の機能を使って、ここ数ヶ月を振り返ってみましょう。


スイム以外のトレーニング時間の月計は次のとおりでして、7月はようやくトレーニングらしいトレーニングを再開し、途中1週間のSPECIALIZED2015モデル発表会を経ても、順調に積み重ねてきています。
スイムをプラスすると概ね50時間以上と、暑さの影響も考えればまずまずでしょうか。

トレーニングの頻度、強度毎の時間計、そして種目内訳をみてみましょう。


6月このとおりでした。6月15日がツールド宮古島です。
イベント主体で、トレーニングは少々ですね。。。
強度は満遍ないですが、これもレース、イベントの特性によるものです。


サイクリング55%
ランニング20%
マウンテンバイク15%
その他10%

種目の内訳を見ますと、イベント中心に乗ったサイクリングとマウンテンバイクで70%を占めています。
ランニングは20%、 4回、2時間58分、30.4kmでした、少ない…



7月は頻度がぐっと上がっています。20日の赤く高強度なのがMTB全日本ですね。

ゾーン3中強度の時間がグッと増えていますが、これはアイアンマンに向けたラン&バイクトレーニングで稼いでいますね。


ランニング48%
マウンテンバイク30%
サイクリング22%

とほぼ、ランとバイクが半分半分になっています。
そのランは13回、13時間20分、155.0kmでした!
おお、頑張りましたね~w

1週間の合計で、スイム10km、バイク200km、ラン50km、とトレーニング出来たのが2週間ありました。
個人的には、この量をこなしていけばいくほど、ペースが良くなっていく感じがあります。

アイアンマン・ジャパンまでにはあまり期間がありませんので、去年に比べて良い仕上がりとはいきそうにありませんが、2015KONAのスロットは是が非でも確保したいところです!

目標設定のために、昨年のアイアンマン・ジャパンのエイジ40-44リザルトをみてみましょう。


スロットは5個以上あったと思いますが、余裕を一応みて5位までで検討してみます。


今年は45-49に上がりますので、その結果も見てみます。


参加人数は、40-44と同等以上なので、5位ならばスロット獲得でしょう。

昨年5位は、10:21:39 のタイムでした。自分の結果は、10:02:14 でした。
10:20ペースで行くとしたら、18分の余裕が持てます。

スイム1:10
バイク5:15
ラン   3:55

トランジット込でこのペースならば、今のコンディションでもなんとかなりそうです。


9月には、SDA王滝にて、ダートマラソン42km+MTB100kmの合計で競うキング&クィーン・オブ・王滝に今年はエントリーすることになっていますし、10月のKONAに向けてのトレーニングも着実に積み上げていきたいので、なるべくならば追い込みきらずに、余裕を持ってスロットを取れたらいいなぁと、取らぬ狸の皮算用をしております~(苦笑


2014年7月29日火曜日

レース走行写真から解説



MTB全日本選手権での走行シーンを連続写真で頂いておりまして、それを使って各状況などでの解説をSNSでシェアしたところ人気で、是非ブログにも!というこことで、こちらにまとめておきます。


幅広のハンドルがすっかり定着した昨今。
自分は、2004年のオリンピック選考大会では620mmのライザーバーを使って走ってから(当時はまだ540~560mmが全盛)、結構慣れたものですが、今年のバイクは720mmまで幅広に。10年で10cmの進化ですw
バイクコントロールをするときは目一杯外外を持ちますが、平地では内側を持って多少脇を閉めエアロを意識することもありますし、上りでは気持ち手首を返すようにして前傾角を保つこともあります。
自分の体があらゆるときに動きやすいように、ハンドルセッティングをしておくといいですね。



いろいろな選手のいろいろな姿勢、個性はあるとしても、腹筋群と背筋群で支えていられずに掌、腕、肩が力んでいることも多々あります。
レース序盤でそうだと、ペースはすぐに失速してしまうでしょうし、例え前半良くても後半は大崩れして姿勢が、バイクの挙動がブレブレになるケースも多く見受けられます。


腕肩に力を入れて体を押し返すようにしてサドルに乗っていると、ハンドルがロックしてしまい、タイトコーナーで小回りが効くとは思えませんのから、ブレーキをほんの少し遅らせるだけで、インを突いて前に出ることは簡単です。

上体は、下死点まで踏み切るように乗せてはおらず、上死点側、股関節の屈曲を迎え入れるようにして上からすぐに力を掛けていて、3時にはもう逆側に切り返しています。腕肩は力まず、上体はガッチリ固定ではなく、安定させつつタイミングに合わせて僅かな動きをしています。

この右左の切り返しが遅く、下死点まで体を預けてしまい無駄な力を繋ける、そこでの反力でやっと逆に移り上体がブレブレになり負担となったり、バイク自体もブレて走行ラインが定まらないといったことが起きてしまいます。
激坂、レースパワーでまっすぐ走れない場合は、上体の支え、左右への切り返し、頑張っている力感に頼らないように、見直してみるといいでしょう。


勾配の変化に合わせて体の位置、角度を調整していることがよく分かります。バイクに一定ではなくて鉛直線(重力の方向)を意識して、力を伝達するペダルに一定の向きに合わせます。
サドルに力を乗せないで、ペダルに力を乗せる感覚ですね。
結果的に肘はより深く、外に曲げて逃がします。ハンドルへの力は車輪がぶれない程度、ステアリングダンパーの役割です。


コーナーリングの連続写真です。
180°ターンですが舗装路でグリップしますので、スピードに乗ってバイクを傾けつつさらにタイヤを潰すように荷重を掛けつつ曲がり(
タイヤサイドのグリップ面を垂直に潰す感じで、捻じるこじるではないです)、ペダルが路面に当たらないように起こしつつ加速していきます。


180°ターンでもタイトで低いスピードの場合は、ペダンリグしたままバイクを安定させて曲がっていきます。
大事なのは視線、大きく進行方向を確認してから、目線、顔、胸、腰、バイクと滑らかに向きを変えてきます。
ハンドルをこじるとインに切れ込み過ぎたり、余計な力を加えるとアウトに膨らんでいきますので、ここでも腕はステアリングダンパーのように働かせます。


レース中はペダリングパワー、高い運動強度を保っているうえでの、ボディポジション&アクションによるバイクコントロール、スキルの正確性が問われます。

ゆっくりだけでなく、速くも出来る
低い強度だけでなく、高い強度でも出来る
一回だけでなく、連続して出来る
短時間だけでなく、長時間出来る

そのためにも、集中力、持久力、メンタルとフィジカルも合わせて必要になります。

心技体、メンタル、スキル、フィジカル全てが問われるのがレースです。

足りないところを補強するのがトレーニング、出来ないことを出来るようにしていきましょう~!

2014年7月23日水曜日

45歳のMTB全日本選手権終了~!

5年ぶり、45歳のMTB全日本選手権が終わりました。


結果14位と、大体想定していた通りの感じです。
付け焼き刃だけ間に合わせた状態だけですから、高望みはもちろん出来せんが、トライアスロンで総合体力はついていますし、むしろスイムとランをやることで現役時代よりも、しなやかに動ける部分もあったかも、という印象です。

ペダリングパワー、高い強度の維持、そこから得られる加速の繰り返し、結果的なハイペースな巡航、それらは現役時代とは2レベルくらい落ちていました。。。

5歳の加齢とともに仕事も忙しく、加えて、8~10時間のロングトライアスロンに向けたトレーニングにより体力特性はすっかりエコカーモードになっていますから致し方ないところです。
エコカーで高速を飛ばす程度の走りでは、大排気量のレーシングカーであるトップ選手には追いつくはずもありませんね(苦笑


なので、スタートから緊張せず終始リラックスして臨みました。
まぁ、緊張するほどに備えてこなかった、と言ってもいいでしょう(苦笑



レース自体では、スタートから出遅れて心拍数、強度が上がっていませんが、それ以降、順次抜き始めてからは、一定で推移、コントロールする余裕を持って走りました。

POLAR FLOW によるデータ共有のリンクはコチラになります。

動画形式で、見やすく、楽しいですよ、これ。


最後尾のスタートから前の厚い人の壁を、抜いていきレースが始まりました。


5年ぶりの中で、旧知の選手などの背中を見つけては抜いてを繰り返していきます。


最近のガチレースに出るのは、5年ぶりなので、久しく走ってませんでしたが、力任せで余り上手くない選手が多く、下りではあっという間に追いついてしまい、シングルトラックでなかなか抜けずに、1周目が一番遅く、しりあがりにペースは上がりました。


コースは難しいセクションもこれといってなく、簡単だったのでアシがあればガンガン抜いて行けます。


ガンガン抜く一方のままに、14位でレースを終えました。

ざっくり言って、5年間で大きくレースレベルが向上している、といった感じはしませんでした。
これならば、少しだけMTBレースに向けたトレーニングを取り入れていけば、45歳になった今でも、10位以内に入るのは難しく無いと思いました。


シリアスなレースなので、楽しい、という印象はあまりないのですが、個人的には、旧知のMTBレース仲間達とのランデブーは、とても楽しかったです!

5年前のレースシーンが一時思い出されました。


皆それぞれが、自分の引退後もMTBレースを頑張っているんだな、と感無量にも。

何をやるか、ではなく、どうやるか。

自分がこれだ、と思ったことを思いっきり出来なくて、何が出来ようか、いや何も出来ない。

人生の中で、思い切りやり切った、と思える人が幸せなんだと思います。

年に一度の選手権は、どの種目でも、そういった真剣な取り組みで、高みを目指す人の大会なので、敷居は高いですが、その分、その走りの様を観戦するのは、とてもオススメです!
ぜひ来年はレース会場に足を運んで、観戦してみてくださいね!!

自分が次に出るのは、5年後だと公言してきましたが、ちょっとだけ、力を出せなかった自分がいますので、来年も出ちゃうかもしれませんし(笑


体は旧型ですが、バイクは最新型のS-WORKS EPIC 29 WC でレースは有利に走りました。

難しいセクションのないコースではありましたが、高速走行での振動によるダメージ、コーナーなどでのコントロールを有利にしてくれますので、ハードテールではなくエピックで良かったです。

疲れてコントロールがままならない自体に陥り、転んで怪我をするリスクは避けたかったですから。

とともに、サスセッティングは前後ブレインは僅かに動くようにしていて、漕ぎのコースでもガチガチに固めてはいませんでした。
路面にはじかれない、安定したトラクションを得るのことがフルサスのメリットでもありますから、それは最大限に活かします。

そして、タイヤは、レネゲード2.3サイズのスリックタイヤを、1.4気圧で使いました。ちなみに体重は66kgくらいです。
これにより、コーナーリンググリップとトラクションがさらに増して、ウエットなコーナー、新造のふかふかシングルトラックの激坂とキャンバーの下りコーナーも、上手くコントロールすることが出来ました。

鈍った体でもコースを攻略できるバイクを選ぶのは、ガチガチにトレーニング出来ない人には有効ですよ!


自分の今の体力特性でどこまで走れるのか、最新バイクの性能を思いっきり堪能する、それに加えて、自分がレースを出ることで、MTBレースに興味、関心を持ってくれるかが、実は一番の狙いでした。

これを機に、やってみたい、みてみたい、と言う人が増えてくれたら嬉しいですね~~!