一昨日は、スポーツ経験のある男性モデルさん、どこからどう見てもセンスがあり、どんなスポートもこなせそう、
昨日は、文系ビギナーな女性の方で、運動経験は余りありません、ということでした。
そして、体の特徴はどちらも特に制限要素もなく、ライディングフォームに関して制約はないと判断しました。
実際に、フィッティングを進めていくと、男性は自然な前掲姿勢と実際のライディングフォームの隔たりが大きく、力んで負担の大きい姿勢を自発的にとってしまっている状態でした。
女性は、ライディングフォームでの目線やバイクコントロールに若干の怖さが残り、かなり起きた姿勢で乗っていましたが、その姿勢は胴体の姿勢を保つ筋群もしっかりとしていて、凛としたもの。
フォームの改善をしてくと、その時のネックになっているのは、男性の場合は、身体特徴や、ハードウエアに起因しているものではなく、認識、自分の考えで、体を無理な姿勢に形作るように力ませ、それを力が入るフォームだとして認識して、力んだきつい姿勢でバイクはかくあるべし、と乗ってしまうことに往々にして陥っていることがおおいいです。
しかし、女性の方は、そういったバイクはこう、というような認識は持っていないので、身体に無理ない姿勢を自然とるようにして、それにハードウエアやテクニックが追いついていないことがあります。
昨日の女性の方の場合、無理のない範囲で、前傾度を増していくと、その自然な姿勢のままスムーズに前傾姿勢がとれて、みるみる眼を見張るような綺麗なライディングフォームがとれるようになりました。
センスはおふたりともお持ちでしたが、認識、の有無とその差が、身体に影響して、姿勢を変えていました、男性は無理強いをしてしまい、女性は無理のない自分らしい素直な姿勢です。
学ぶことは大事ですが、スポーツは造形ではありません。
背中を丸める、反るなど、一定の形を決めて、それに近づけるというものではありません。
その人の自然な動作を導き出す姿勢、それを目指していくことが極めて重要です。
結果的に、おふたりとも自分自身にとって自然なライディングフォームを得て、心地良いペダリングをされていました。