最高に美しい絵葉書の世界を駆ける!
今年は自身初のヨーロッパのアイアンマン、フランスはニースに行ってきました。
最高に美しい海岸線は正に紺碧な海岸、Côte d'Azur の所以がこの写真からもひと目で分かりますね。
海も山も、そして街並みも、何もかもが美しい、ここニース。
思わず街角でも写真をとってしまうほどです。
なので、今回のレポートは写真多めでその美しさをお伝え出来たらと。
そしてシャンパン、お酒も食事も美味しいところが多くて最高です!
毎年ミシュランに選出される日本人シェフのフレンチも堪能したり、
プライベートビーチでも、ノンビリとリラックスして一杯。
あ、これらはレース後の写真です、もちろん!さて肝心のレースの方はというと、前評判とおり、バイクの山岳コースにはシビレたものの、それよりもランの時の暑さにクラクラ、スイムの人の多さにもフラフラとなりましたが、結果は、概ね予想通り現状の力を発揮できました。
Race Summary | |
Swim | 01:13:44 |
Bike | 05:03:59 |
Run | 03:32:46 |
Overall | 09:58:55 |
T1: Swim-to-bike | 00:04:32 |
T2: Bike-to-run | 00:03:54 |
レース前予想の範囲で、10時間切りを目標としていたので、結果オーライです!
下記リンクではムービー形式でレースデータを見ることが出来て、コートダジュールの紺碧の海を泳ぎ、ツール・ド・フランスの山々をバイクで駆け、海岸線をマラソンするイメージが掴めます。
POLAR V800 レースデータ ムービー
スイムのポイントは、参加者2800人一斉スタート!
まるで魚の群れのよう!!!
実際、変形2周回を回るのですが、スイムスタートからフィニッシュまで、前後左右にはいつでも人、人、人でした。水は冷たい流れもあるものの概ね快適な水温であり、塩分濃度が高く浮きやすく、総じて泳ぎやすかったです。
沖に出たたところでは多少波立っていましたが、それよりも人の波に流されてしまった感があり、うまく泳げてはいないようでしたが、タイムは1時間13分と思ったよりも悪くなく、これだけの人が泳いでいるので、ドラフティング効果、流れの好影響があったのでしょう。
スイムフィニッシュも人、人、人、、、
人の流れに身を任せてT1に向かいました。
バイクは山岳コースのヒルクライム&ダウンヒルに合わせて、ドロップハンドルのエアロロード、S-WORKS VENGE を選択しました!
普段のアイアンマン、ロングのトライアスロンはSHIVに乗っているので、今回は補給の積載を考慮しましたが、まずまず問題なし。
トップチューブに固形物を入れるバッグを装着して、パンク修理キットはサドルバッグにて、SHIVではストレージに収納しているのもの、うまく携行できました。バイクでのエネルギーのほとんどを摂取するパワージェルx12本は、ボトルに移して、エアロバーに設置しておくのはSHIVと同様です。
今回は、ドロップハンドルでの下りもながいので、グローブも装着しました。
このグレイルというグローブは、最小のパッドで最大の効果を得られるようになっていて、エアロバーでもブラケットでも、そしてドロップバーでもどこでも素手よりもグリップよく、振動少なく快適にライドすることが出来ます。
そして、日差しが強かったので、肩から腕をカバーするボレロを実戦投入。
冷感素材による試作品で、すこぶる快適でした!多少首周りのフィットを改善して空気抵抗を増やさにようにすればすぐにでも商品化出来そうな感じでした。
美白の女性だけでなく、レースでの疲労低減のためにも男性でも使ったほうがいいかもしれません。自分はコナでも使う予定です。
T1からの街中と海岸線を抜ける20kmを走ると、山岳コースに突入です!
まずは平均勾配12%の激坂500mを一気の上ります。ここは畑の横の道みたいな感じで、勾配キツイものの短いので、あっという間に越えられます。
たしかにキツイものの、眺めは最高に美しく、最高に気分が良い感じでした。
空気は乾燥してるので、日差しさえしのげば快適なことも素晴らしかったです。
また随所で、山村を通り抜けていくのですが、そこがまた美しい!
まるで絵画の世界、シャガールが晩年過ごした地区も通りますし、ほんと何もかもが美しい!
とはいえ、過酷な一面もあり、登り切っても平坦、下りをしつつ、上りをまた繰り返したりもします。
自分でもインナーローで走る時間もかなりありますので、軽いギアは必須でしょう。ちなみに、自分はフロント52x36、リア11x28Tまでつけていきました。
また、下りもガードレールがないので落車に要注意で、道路も路面はけっしてよくないところもありましたが、とにかく景観はとても美しいです!
そして、流石フランスのアスリートはバイクが速い速い、そのおかげでチェイスが凄く楽しめました!!
山岳の村の中のタイトなスペースを全開で下る様は、正にツールドフランスごっこw
ニースのバイクコースは、待っていたのは予想を遥かに上回る絶景と、古き美しき街並を繋いで走る、なんとも官能的な素晴らしいルートです。
しかし”美しいものには棘がある”、山岳の激しさもまた、予想を超えていました。ここフランスの本場グランフォンドのようなものらしいし、日本ならばSDA王滝100kmのような過酷さを兼ね備えています。
セントジョージ、洞爺湖の比ではありません。。。
やや距離表示が180kmには足りない感じ、エイドも山岳では少ない感じもしましたが、バイクは問題なく気持よくフィニッシュ、目標タイムである5時間~10分通り、5時間3分でT2へ。
ややバイクでのヒルクライムでの負担もあったか、心拍数高めになっていたこともありましたが、走り出しは快調でした。
気持よく4分前半で入っていけたのですが、強い日差しに当たっていると、あっという間に朦朧としてきてしまいました。。。
暑さといっても湿気が少なく嫌な感じはしないのですが、顔がゆがんでいるのが分かる通り、走っていると体に熱がこもってきて、特に頭がクラクラするのがヤバかったです。
エイドが少なく、その上、レースでは常用しているスポンジがなく、エイドで掛け水した瞬間は生き返りペースが上がるものの、そこからまた徐々に熱ダレして、ペースが下がるを繰り返しました。
5kmチョイを4往復するコースで、応援も多くあり、走りやすいは走りやすいです。ただし、自分の走っている時間だと日陰が殆ど無く、1630にフィニッシュしましたが、17時ころからは徐々にホテルの建物の日陰も出来て、海風に涼を感じてくるのでした。
コース上にあったシャワーでは止まって、しっかりと全身に水を当てて冷却しましたが、これがなかったら完走も危うい感じでした。
この週末からヨーロッパは酷暑になっていて、翌週のフランクフルトでは40度超えだったそうでしたし、ニースでも35度超えで地元の方々もこの時期としては異常に暑い、と言っていました。
とはいえ、なんとかキロ5分のペースをほぼほぼ保って走り、目標の10時間切りが見えてきたのでラストスパ-ト!
通算8回めのアイアンマンフィニッシュです!!
ランの暑さに耐えられる体づくり、熱順応は必要だと再認識しましたが、兎にも角にも、目標達成は嬉しい限りです。
フィニッシャーメダルも美しく輝いています。
自分のレースが終わっても、遠征仲間のレースは続いていたので、最後の一人がゴールするまで応援しに行きました。
そこであらためて周りを見渡していると、応援している女性の姿も皆お美しい方ばかり。流石フランス、流石ニースだと思いましたね。あいにく、盗撮になるので写真は控えましたが(苦笑
オーラスフィニッシュタイムを迎えた後には、夜空に盛大に花火が上がりました、演出も美しい!
ロケーション、海、コース、観客、演出、なにもかもが美しかったです。
世界で一番過酷で美しいアイアンマン、トライアスロンだと言えると思いました!!
ここを駆け抜けるは至上の喜びに他なりません、皆さんもバイクパートのヒルクライム対策を講じて、ぜひこの”美しきアイアンマン”に挑んでみてください~♪