2012年6月28日木曜日

オートバイGPレーサーとBG FIT

昨日は、縁あってオートバイGPレーサーであられた辻本聡さんの
BG FITを担当させてもらいました。

辻本さんオフィシャルブログ


GPレーサーの血が騒ぐロードバイクは最高に楽しいと仰っていました。
そしてそのライディングはヒルクライムメインではなくエアロ、
空力を考え、いかに空気抵抗を減らすかフォームを試行錯誤されていたそうです。

BG FITの特徴である、フィジカルアセスメントで柔軟性をはかったところ、
かなり高い柔軟性でしたが、レーサー時代のクラッシュなどで、恐ろしいほどに
体の各所が骨折などの古傷を抱えていました。

現状ではハンドルを低く遠くにセットされていましたが、体に負担をかけていて
狙ったほどは前傾姿勢がキープできず、痛みも出てくるとのことでした。



そこで、高い柔軟性を活かして自然な前傾をとることで、無理なく深い姿勢が
取れることから、まずは、ハンドルトップに手をおいて、
仮想ハンドル位置で無理なく前傾姿勢をとってもらいました。

そうすると腰、肩、首に負担のない、かつ深い前傾姿勢を
狙った通りにとれることをカラダで理解してもらいました。



そして、アジャスタブルステムで、ハンドル位置を高くしてその身体に
負担のかからない姿勢のままに、スッと腕の伸びた先にハンドルが
くる位置を探し出します。


ハンドル落差はとても大きいのですが、腕と脚が長く、ドロップポジションも
肩と肘に余裕を持って、楽にキープできるようになりました。

エアロな前傾姿勢を決めるのは、ハンドル位置ではなく、
カラダの柔軟性であり、姿勢がどれだけ適切に保てるかなのです。


低すぎるとハンドルを突っ張って上体を支えることになり、
結果的に前傾が起き上がったり、背中が過度に丸まり、
腰の安定を欠いて腰痛、肩が負担を強いられ強い疲労、
頭を持ち上げていられなく下を見る、
など起こってしまいますから注意が必要です。



もちろん事前にサドルは適正化してありますので、
ペダリングがスムーズにしやすくなったことも
実感してもらっています。

ただし、過去の故障に由来する中殿筋の筋力低下が
見られましたので、ハイパワーでのペダリング安定のために、
補強トレーニングもアドバイスさせてもらいました。

2輪としてのハンドリングテクニックはむしろこちらが
教えてもらいたいくらいであります。

なにせ、あのスズキやホンダのワークスライダーとして、
またあのケビン・シュワンツ、エディ・ローソンという
往年のオートバイ乗りなら誰もが知っているビッグネームと
チームを組んで、鈴鹿8耐を走られていますから、
それはもう雲の上の存在なんですから!

今度是非ロードバイクライドにご一緒したいですね~