2012年9月27日木曜日

コナに向けての強化トレーニング終了!

今週にて、IRONMANワールドチャンピオンシップ、コナに向けた
強化のための本トレーニングが終了です!


これは、3月からのトレーニング負荷の推移です。

ひときわ高い負荷の山が主なレースです。
3月はIRONMAN70.3シンガポール、5月はIRONMANセントジョージ、
しばらく低い負荷の回復期を挟んで、6月のIRONMAN70.3セントレア、
その後、コナに向けてトレーニングを重ねて、その過程で、
8月にXTERRAジャパンチャンピオンシップ、そして50kmトレラン、
さらに、王滝MTB120kmと重ねて、今週のレースペースでの
ロングトレーニングで締め!

只今、疲れが蓄積していますが、ここから心地良いと感じる程度のトレーニングのなかで、
レースペースの動きの確認をしながら、本番までに完全回復をさせていきます。



トレーニングの量は、今年1月から2回のピークを作り臨んでいます。
1、2、3月と積み重ね、4月に最大量をこなして、5月のIRONMANに挑戦。
そして、6月のスロット獲得から、コナに向けて、
7、8、9月とトレーニングを積んできました。

とくに後半はIRONMANディスタンスを完走できた実績があったので、
スピードアップを目指してきました。

コナでは体調、気象条件などコンディションにもよりますが、

バイクは5時間きり!
そして、サブテン!!
なんて、出来たら最高にイカス!!!

ということで目標設定しています。

まあ、結果は結果、スタートからゴールまで一瞬足りとも無駄に過ごさず、
コナに充満する世界一のトライアスロンの空気を胸いっぱいに吸い込みながら
スイム、バイク、ランをベストを尽くしたいと思います。

そのためには、これからは、バイクなど機材の微調整と、体調のを万全にもっていくことです。

明日からは、ホノルルセンチュリーライドに、チームスカイAのグループリーダーとして、
まずは皆でホノルルを満喫、楽しんできます~



2012年9月26日水曜日

東京マラソン、ランニングとバイクの両立

コナに向けたトレーニングが追い込みの今週、朝スイムからの、SHIVでの100kmライド、
その直後にブリックランを行なって帰ってみると、一通のメールが。


おお!東京マラソンの当選通知でした!!
数年連続で外れていて、昨年は申し込みすらしなかったのですが、
申し込まなければ当たらない、という当然の事実にダメ元でエントリー。

はずれる気満々だったので、かえって拍子抜けという感もありますが、
せっかくなので、コース状況が許せばサブスリー狙いたいところ。

まあ、混雑でマイペースで走れなかれば、ニコニコファンランもまた楽しいでしょう、きっと。


さて、TK WEBコンタクトで質問メールをもらっていたので、調度良いタイミングなので、
回答をこちらにまとめました。

「私もrunとbikeを両立したいのですが、どういったトレーニングを実施されているのですか?
私はフル3時間15分を目標に現在はrunトレしかしておりません、これにbikeのトレをどう織り交ぜていけばよいのか解りませんアドバイスいただけたら幸いです。」

まずはPOLARパーソナルトレナーの画面コピーをご覧下さい。


こちらが今年4月から今日までのランニングのトレーニングの
週あたりの時間のグラフです。

ひときわ高い山は、XTERRAトレランのあった週です。

それ以外だと、2時間46分をなかなか越えないあたりで推移していることが分かるかと思います。
IRONMANのダメージからの回復や、足の怪我などの影響で全く走っていない週もあります。



こちらはバイクのトレーニングです。

ひときわ高い山は、SPECIALIZEDデイズなどでのロングライド、ディーラー試乗サポートも
利用して乗り込んだ週です。

平均は2時間46分を軽々超えて、5時間33分辺りになりそうですね。

どうったトレーニングを行なっているか、ということで、詳しいメニューは割愛させて頂きますが、
ここから見ても分かる通り、トレーニングのボリュームはバイクで稼いで、ランは少なめに
なっていることがポイントです。

これは、職業的に、バイクにイベントなどで多く乗る環境にあるということもさることながら、
ランはカラダのダメージが大きいから控えめに行なっているということがポイントです。

トライアスロン、ましてIRONMANに挑戦している身の上ですから、ランニング、なかでも
レース結果の大事な要素であるフルマラソンの能力を高めなければならないという
至上命題があるにも関わらずです。

これはなぜかといいますと、エネルギー代謝系の能力向上のためにランニングで走り込みをすると、
着地衝撃により、カラダに、とくに、足、脚の筋肉、関節の蓄積疲労からくる故障を招きやすく、
ならば、それらにダメージの少ない、バイクで長時間ライドをすることでエネルギー代謝系能力を
向上させる刺激をカラダに十二分に与えることが出来るからです。

そのかわり、ランニングに必要な脚筋力、腱の強さ、というカラダをハードとして捉えた時の
その強さを向上させるためには、実際に走って、それもある程度速いペースで、それらに
十分な刺激を与えることで、その発達を促しています。

また、そのカラダを使いこなすスキル、ランニングの走動作を磨き上げることことが
最重要だと考えています。

自分の走るべきペースでの、動きの改善を主として、姿勢、体幹からの足運び、
ロスにならない腕の処理などを、ポイントを常に意識して、短時間集中で走ることを
多頻度で取り組んでいます。

集中して取り組むこと、フレッシュな状態で良い動きをすることです。
集中できなかったり、疲労や痛みでカラダをかばっいながらの、変な動きでは
下手くそな走動作を身につけるための練習、になってしまいます。

そのため、ランニングでのLSDはほとんどやりませんが、その走動作の持続と
レース後半の疲労時での動作の修正をメインテーマに、長い時間走ることもあります。

20km走、30km走は、今年前半の冬には、経験値を得ることを主眼に、
どれだけ持続できるのか見極めるために走りました。

ランニングで、走動作改善と、必要な脚つくりをして、
エネルギー代謝系を高めるトレーニングはバイクで行うことが
カラダにとって無理な故障を防ぎ、トレーニング効果を効率良く得るために
ランナーの方々にもオススメできる使い分けです。

ぜひ、うまくバイクもトレーニングに織り交ぜて活用していって下さい!





2012年9月24日月曜日

徳島を味わう!四国の右下ロードライド

この週末は、四国は徳島県にいってきました。


いきなり地の物、鮮度最高の魚介類のお店へと。。。


大量のアワビを仕入れています!


大粒のあさりとともに、地元牧場併設の肉屋で牛肉も
夜のBBQに備えて、地元高級食材を取り揃えて頂きました。


四国の右下ロードライドの会場につくと、すでに設営も佳境で
参加者のお越しをお待ちしている状況でした。

のぼりにもあるように、徳島県は 「自転車王国とくしま」と銘打って
積極的に県をあげてサイクリストのための環境を整えています。

自転車王国とくしま


明日の開会式には、徳島県知事もみえて、実際に前半パートを走るとのこと!
愛車のクロスバイク シラスで、ちょくちょく走っているそうです。

主催の統括担当者、DJと明日の段取りもバッチリに、と。

が、空模様はこの頃から雲が立ち込めてきました。


今回は、ヴェンジで走りました。
いつ乗っても、自分好みでいい味が出ているバイクです。

空気抵抗の少なさが、ロングライド、それも少々ペース速めの場合でしたら、
滑らかにペースが上がって、楽に巡航できます。


そしていよいよお待ちかねのBBQ!

会場はキャンプなどアウトドアドア複合スペースで、
折しも降り始めた雨にも、屋根付きのBBQ場でしたので
炭火焼でバッチリ頂きました。


このアワビの美味しいこと、美味しいこと。
しかし、それすらも上回るサプライズもまだあったのです。

この夜は、食事の後も、バイクライディングについて熱心な方々の
質問に答えて遅くまでレクチャーが続きました。


さてロングライド当日は、シトシト雨が降っていました。

愛用中のSMITHアイウエア、リアクターMAXをクリアミラーに変えて、視界を確保。
背中には、雨で体が冷えることから、多めに補給をということで、
摂りやすいジェルとブラストで行こうと思いました。



しかし、スタートこそ雨が降っていたものの、10kmも走るとすっかり止んで、
ドピーカンになりました!!!

これで、四万十川と同等以上の清流沿いの素晴らしいルートを満喫できました。



なにより素晴らしかったのは、太平洋が、島々が、綺麗な青い海が見渡せる、
南阿波サンラインです!

海沿いの断崖の上を連続するアップダウン、風光明媚な景色、
そして綺麗な路面に広い道幅で、コーナーも楽しめました。

 上りも、脚に覚えのあるサイクリストならば、走り応え十分で、
距離は160km超、獲得標高も1600m超と、達成感満点の
ロングライドです。


走行中の写真がないのは、雨で装備は最小にということで、
カメラの類を持っていかなかったためです。

でも、ゴール後の写真からも澄んだ空気、南国ムードが伝わるかと思います。





 走行ログから、今回のルートが分かります。
POLAR RC3GPSで記録しました。

グーグルマップで見ても、良い場所を走っていることが振り返れます。


ゴール後には、地元の創作どんぶり、南阿波丼もいただけました。
これに地元徳島の大塚製薬のアミノバイタル、ソイジョイなどもあり、
回復もバッチリです。


会場からも、海の景色が見渡せ、とても良い感じ。


美しい入江も、夏の終わりを漂わせていました。


参加者もほぼ規定時間内に走り終え、イベントは大成功で終わりました。



その立役者とも言える、徳島市のナカニシサイクルの皆さんです!

サポートライダーとして、ルートガイドとともに、ペースメイクをしたり、
参加者のトラブルを救ったりと、大活躍でした。

一緒に走って楽しかったです!
お世話になりました。


撤収後は、さらにグルメを。

地元で超有名な、ミラノの釜で焼くピザが有名なイタリアンで、
大会の成功を祝いました。

このピザはなんとクアトロファルマッジョに松茸がのったスペシャル!


そしてこちらがメイン!

鯛!
オマール海老!!
そして、大きなアワビ!!!

食材の豪華さもさることながら、やはりプロの手による料理の美味しいこと、美味しいこと。
素材を活かすも殺すも、その腕次第。

自転車にも、料理にも、全てに共通することですね。



楽しい会話とともに極上の料理をお腹いっぱい堪能したら、
さらに嬉しいサプライズ。

まるで、今年のオリンピックに行ったかのようですが、
まあ、洒落でもとても嬉しかったです!!!


走って良し、食べて良し、語らって良し、の
徳島のサイクリングイベントでした。

そして、11月には、また徳島に行く事ができます!

自転車王国とくしまライドinn鳴門 

こちらに参加します!

コースはだれにでも楽しめるように、そして徳島の景色、味を堪能できるイベント仕立てに
なっているようです。

SPECIALIZEDもバックアップしていますので、盛り上がること間違いなし。

四国、関西、中国、九州地方の皆さん、これからライドイベントに参加したいと思っている方は
ぜひこちらで一緒に走りましょ~

2012年9月21日金曜日

ペダリング実践で10wアップ!BG FITで40wアップ!

昨日のSPECIALIZEDコンセプトストアでのBG FITにお越し頂いたのは、
ペダリング実践講座Step1に参加いただいている方でした。


BG FITについて

ペダリング実践講座について


このかたはエンデューロやヒルクライムに参加したり、ロングライドも楽しんだりしながら、
パワーメーターも装備して、トレーニングに活用されています。

ペダリング実践ステップ1では、バイシクルライディングブックにも紹介している、
まずは円く回す以前に、脚をしっかりと股関節から上下させるという要素を
中心に実践してもらいまして、その方はパワーが10w以上向上した、
ということで、今回のBG FITも楽しみにしていただきました。


果たしてその結果は、写真で見ると一目瞭然、右はビフォー、左がアフターです!


首肩周りの緊張、腕の詰まり、サドルの後側方に腰がずれて落ちてしまう、
膝周りが極度に疲れる、脚が上げづらい、といった箇所が修正されて

過度の緊張、力みとストレスがなくなって楽になって、
なおかつカラダが無理なく動きやすく、スムーズなペダリングが可能になったと
実感していただきました。

その結果は、ビフォーでは200wで漕いでもらった強度で、
アフターでは240wを同じ感覚で漕いでいたら出力されていました!

もちろんこのパワーを持続するためには、エネルギー代謝の向上も、持続的なトレーニングで
必要になりますが、まずは力まずスムーズで自然な動きで高いパワーを出せれば、
無理と無駄なくトレーニングが出来ることでしょう。

パワーはアウトプット、出力結果なので、その中身、動きや体力要素の改善を
しなければ、頑張ったからパワーが出せる、と気合、モチベーションの要因だけに
なってしまいます。
気合も大事ですが、それは極めて高い出力から動員したいところ。

まずは、200w位ならば何も意識せずに、脚を上下させるだけで、自然と出る、
くらいの効果的な動きをしたいところですね。
250wくらいで少し、踏み込みの力をかけつつ、300wくらいはそれをより強くして、
400wくらいだと、腰がブレたり、上体が持ち上がらないように、それを抑えこむように
腕も動員していく、くらいの力感がいいでしょう(ワット数は体重66kgの自分の場合)。

楽に出せる出力が低いと、高い出力は決して出せません。
また動きにも閾値があると思って、何ワットまではスムーズな動きか、何ワット以上だと
力んでブレて乱れるか、を見極めて、その僅かしたでトレーニングして、
安定して出力できる値を高めていくのが有効な方法だと思います。




今回のBG FITでは、同時に、姿勢、フォームの改善も著しく、
頭の位置が大幅に下がり、かなり空気抵抗も低減できています。

パワーアップしつつ空気抵抗が減れば、かなりのスピードアップが果たされることでしょう!


好例なので、紹介させてもらいましたが、是非みなさんも、自分のフォーム、ペダリングに
納得、満足がいかなかったら、ペダリング実践講座と、BG FITをご利用くださいね!






2012年9月18日火曜日

SDA王滝120kmレポート

さてさてレースレポート、まずはスタート前の失態を。。。
前日晩に、天気予報を見ようとTVをつけると映画につい見入ってしまい、就寝は23:45。。。
レース当日早朝、4時に起きて、朝ごはんを求めて、宿の階下に降りると、用意されたおにぎりはスタッフ分に混じって会場へと。。。
そこから、まずは落ち着いて、ニューハレをしっかりと足首と腰に貼って、トライアスロンでも愛用のC3FITを着用して、その上にレースウエアを着て、ランシューズを履く。
ランシューズ?会場までランニングで向かいます。バイクはSPECIALIZEDスタッフに託して、スタートラインを確保してもらっているからです。
が、今回、トップ6、つまり前回の入賞者はフロントラインにコールされて並びますので、その必要はなかったり。。。
嬉しい変更でありますが、知らずに、スタートラインで、空気調整したり、チェーンオイルを塗布したり、ボトルを差したり準備をしていました。




今回ボトルは、IRONMANを意識して?サドル後方にマウント。ハイドレーションバックを背負わないことで、背中、腰の体幹の負担を減らしたいと思っていました。まあ、2ボトルでもイケると思いましたが、手元にせっかくあったので、話のネタにもなるし、何事もやってみるが良し、なので。
結果的には、ボトル2本のうち、片側一本が脱落してしまいました。後方車が回収してくれればいいのでしが、ゴミとなっている可能性もあるので、もうやりません、スミマセン。。。
理由は、コーナーでリアが流れて、カラダをひねってリカバリーする時にどうやら大腿か腰が接触してしまっていたようで、ボトルケージが破損してしまったのです。
タイラップやビニールテープで保持力は増す工夫をしていたので、もう片方は安定して最後まで使えました。


バイクは29なので、ハードテールでも大丈夫ではないかと思いつつも、リム打ちパンクと振動疲労の低減のために、XCレースに適した2.0サイズから、2.3サイズというファットなサイズをチョイス。
これは大正解で、路面がスムーズで良くなっているように感じる効果を得ました。29ならではのトラクション、コーナリンググリップもまして、うき砂のような路面も安定して走れました。

コーナリングスピードが上がり、最初は攻めましたが、ボトルを落としてからは、かなり安全マージンを取って下ることになりましたが。


タイヤは太くなることで、実重量と漕ぎが重くなりますが、レネゲード、セミスリックタイヤだったので実際の走りは、ゼロ発進の漕ぎ出し以外は軽く、王滝のように走りっぱなしで、また路面も荒れている場所では、かえって接地の均一性と、車体の安定で、細いタイヤよりも速かったと感じます。

タイヤの太さは縦の直径も増しクッション性の増加は明らかで、ギャップもなんなく越えスピードアップと、そしてサスペンションのように振動と衝撃を吸収してくれたので、疲労蓄積を後半に遅らせられた効果がありました。

耐パンクについては、一度、草の後方に隠れた岩にリアをヒットさせたのですが、リム打ちの嫌な感触を僅かに感じたものの、パンクを免れることができました。疲労で腕が一杯だった最後のダウンヒルパートでは、ラインをミスしたのか、前輪サイドカットしましたが、シーラントにより後方に抜かれずにでなんとかゴールできています。

Facebookをみて参考にして2.3サイズを装着したディーラーさんも、明らかに楽で走り易かった!と絶賛してくれました。

タイヤ選択は大正解でした!


レースは、まだ早朝の薄暗い中、空も薄い雲に覆われているが、雨は降ることなく日中は晴れを予想してのスタート!

ハンドルにはコースと標高を記したガイドを装着しましたが、ルートはだいたい覚えていますので、疲れた時の参考になるとともに、今回は水たまりを通過した時のしぶきが顔にかることを防いでくれて助かりました。



実際の走行ログはこの通りです。
POLARの新製品、RC3の内蔵GPSによるログですが、かなり正確ですね。
走行距離と、スピードも参考にしつつ、レースペースは心拍数を参考に進めていきました。

スタート後のパレード走行は、朝食の摂取が遅かったこともあり、なるべくペースを抑えたかったのですが、先導車および先頭集団のペースに歩調を合わせて進行しました。
ジープロードに入り、ペース解除になると、選手は思い切りよく飛び出していきます。自分はまだペースを抑えておきたいところでしたが、序列に従い、先頭に出るでもなく、遅れるでもなく進んでいきます。

それでも、上りで徐々に順位を上げていき、優勝した池田選手、2位の松本選手、4位の山中選手ととも抜け出します。やはり上りでちょっとペースが上がらない松本選手を抜いて池田選手とランデブーとなりますが、しばらく下ったコーナーでリアが流れリカバーなどしてボトルが脱落、その後の下りでのペースダウンを余儀なくされました。
一回はボトルを拾っていたところで、4位まで後退しますが、ダム湖畔に出るまでには、上りでのスピードが優位なのか、再び2位に上がります。
心拍数は下り以外では、150bpmを下限、160bpmを上限として、長時間持続できる代謝にコントロールしながら、ペダリングのリズムと、脚の力感を保ちました。
それでも上りのスピードに分があったのは、SワークスHTと、カーボンホイール、そして2.3サイズのタイヤ、そして29インチの加速をすばやくして高い巡航速度に素早くのせる走る方をうまく出来ていたからこそでしょう。

しかし、池田選手には上りで詰めることはできても追いつくことはなかったので、長距離でのスピードの持続など、本場で磨かれているだけあって流石の一言です。

その後、第2チェックポイントを通過して、第3CPに向かう長い山間では谷間越しに上りで先行する池田選手がチラチラ見えます。しかし、やはりお互いのペースは拮抗して捉えるに至りませんでした。その後の下りでは、安全マージンを取りすぎたのか、松本選手に追いつかれてしまいました。
速い!と思ったところ、うまく追従してラインをトレースすると明らかに、高いスピードがキープできます。流石、王滝を知り尽くしているので、ラインも完璧です。下りでは付かず離れずそのまま追従させてもらいました。
上りでは逆に、タイヤのトラクションが安定しないのか、29に慣れていないのか、ペースにムラのある松本選手に肉薄します。
しかし、42kmと100kmでは最後に当たる長い下りで、42kmの選手を追い抜いて行く時に、フルサスとHTとの差がでて荒れたところを、抜ききれない自分は徐々に離されていきます。
下りきって、120kmのループに分岐するところでは、坂1つ分の差ができてしまいました。さらに、自分のペースも低下、日照とエネルギー低下で頭がボーっとしてきてしまいました。ここからは、レースの展開を楽しむと言うよりは、身体の辛さとのせめぎ合いです。

120kmは100kmとは全く違うレースだと言っていいでしょう。スピードを持って押し切れる100kmまでならば感じない辛さを、このプラス20kmの上り下りのループですべてのライダーが味わうことになるのです。
軋む身体、エネルギーレベルの低下、やめてしまおうかと囁くもうひとりの自分、この葛藤に打ち勝たなければなりません。正直、100kmまでは楽しく走れますが、120kmは楽しくありません。しかし、挑むのです。

全般的に、補給が少なかったかもしれないと、背中のポケットの、ジップロックに入れたジェルブラストの残量を見たところ、確かに思ったよりも減っていない。ここから急遽、口一杯に頬張ってエネルギーを回復させます。噛むとグミからジェルが出てくるので、かなり急速に脳のエネルギーレベルが戻ります。
水分は、コース上にある数少ない天然エイドにしっかり立ち寄り取水し、頭からたっぷりかけて冷却しました。

前走者も後続も視界に入らない中、細かい岩と石に覆われて一本調子の急坂を、カチコチに張った腰、擦れて痛くなった臀部の皮膚に耐えながら、頂上まで上り詰めます。

あとは下るだけだ。しかし、この下りで幾度かパンクをしています。最後まで慎重に下ります。
が、残り数キロでフロントタイヤに異常を感じました。変形がおおきく、ラインがブレます、スローパンクだ。止まって確認するとサイドカットでした。チューブを入れるか、エアー補充でいけるか。Co2ボンベを2本まだ残していますから、エアー補充で乗り切る決断をしました。


29用の容量の多いボンベならば、2.3サイズもパンパンに入ります。そこからはリア加重しつつ、サスペンションも柔らかくして、神に祈って下りました。ゴールまで持ちこたえてください、と。

しかし、コーナーの度にタイヤの感触が、徐々に柔らかさを増していくことに気づいていました。やはり、ゴール手前で走行不能まで空気圧は低下しました。再度エアー充填します。ここまでの感じならば、ゴールまでは足りるはずだ、という確証を持って。

果たして冷や汗をかきつつも、6時間11分、3位でフィニッシュを果たしました。



こちらが走行データです。



心拍数、エネルギー代謝的にはIRONMANペースで走れたので良しです!
また最高のレースの競り合いも楽しめたということで、満足度が高いです。

自分の努力に対して何を得るのか、自分は満足を得ています!


ここに昇った皆もそうでしょう、いい笑顔しています!


良い道具を買うだけで満足、美味しいものを食べに行く事で満足、
大勢で走るだけで満足、景色の良い景色の中を走ることで満足、
それも確かに満足の一つでしょう。自分もそう感じますし。

しかし、それだけでは、そこでは決して味わうことは出来ない満足、
それを求めて、多くの人は何かに挑むのですね。

挑むことにこそ満足な結果あれば、その過程に楽しみを得られる、
だと自分は思います。

王滝にはそんな多くの方々が募っていました。

来年もキツイと分かっている120kmを走りたいと思います。



ホイール   Roval Control SL 29

タイヤ    前後:   SW RENEGADE 2.3 前後 1.5気圧

アイウエアー SMITH OPTICS REACTOR MAX-JP CRYSTAL RED

シューズ   SPECIALIZED BG S-Works MTB 

HRM    POLAR RC3(国内先行評価機)

レース中エナジー摂取  power gel 4個x2フラスコ、ジェルブラストx4袋


テーピング 腰部 ニューハレVテープ
        足首 ニューハレXテープ





2012年9月17日月曜日

SDA王滝は例年以上に盛り上がっていました!

SDA王滝から帰還!


今回は3位フィニッシュ、好転に恵まれ、また展開も最高にドキドキで
競り合いを楽しめました!



会場では、SPECIALIZEDを始め協賛各社のブースが展開され、
大賑わいで、例年になく盛り上がりました。


それもそのはず、エントラントは100kmだけでも1000人を越えて、スタート前には、
バイクの長蛇の列が何百メートルも繋がりました。

どうやら、新規、初参加の方がとても増えているようです。
ここ数年ロードバイクに乗り始めたサイクリストの中から、
より自然の中にはいりたい、よりダイナミックにコントロールを楽しみたい、
よりワイルド&タフに、という願いのある方々が
MTBに興味を持ち乗り始めて、この王滝に
チャレンジしに集まってきているようでした。

その方々は、真新しいバイク、とくに29インチを選ばれていましたね。



SPECIALIZEDブースでも試乗バイクは最新29モデルを用意していましところ、
大人気でドンドン試乗希望が絶えない、嬉しい状況でした。

乗ってもらえれば、大味で、コントロール性と加速性が乏しかった過去の29との
違いは明確に体感されていて、SワークスHT,Epic、FSRなど各々の好みに応じて、
これイイ!と、感想を頂いていました。

自分的には、写真手前のキャンバーがかなりのヒットでした!
数年前のスタンプジャンパーFSR、26のようなハンドリングを示し、
とてもコントロールが素直で、楽しい!

フレームもM5という、自分が現役時代に乗っていた最高峰の
アルミ素材を使用していて、まずまずの車重に収まっています。

これでお値段が17万円!ということで、これからMTBをという人にとって
最高の選択になると思います。

サスストロークが適量なので、トレイルでガンガン乗るモデルとしても
いいのではないか、個人的に乗ってみたいモデルでした。

王滝にチャレンジするにも良いモデルですね。

さて、自分のレースのレポートはまた別にまとめます。
ネタは多いのですが、疲労感バリバリで、またエネルギー消費が激しかったのか、
空腹感がいまだに強く、思考がまとまりませんので。。。





2012年9月13日木曜日

太く行こう!

週末の王滝に向けての準備のうち、今回のトピックはこちら!


Sワークス スタンプジャンパー HTを乗りますが、
ポイントはタイヤです。



奥の2.0に対して手前の ”2.3”です!

そう、太いファットタイヤで王滝120kmに臨みます。


トレッドパターンは圧倒的な転がり抵抗の低さで人気の
レネゲードです。

SW RENEGADE


写真では太さの違いが分かりづらいかもしれませんが、
実物を見ると圧倒的なエアボリュームがあります。


今回の選択のツボとしては”横幅”によるコーナリンググリップの向上による
安全マージンの確保がありますが、
一番のポイントはこの横からみた”高さ”です。

これにより、サスペンション効果が高く、舗装を走った限りはちょっとした
フルサスに乗っているかのようです。
これで疲労低減とともに、安定したグリップを確保して
軽い転がりとともに走行スピード向上を目論んでいます。

また、トレッド面が高くなりサイドまでの地上高も僅かに稼ぐことが出来ますので、
サイドカットのリスクも減らせるのではないかとも、思っています。

IRONMANを控えているので、怪我と疲労困憊になるのは避けたいところです。
でも、スタートしたら、きっと頑張ってしまうでしょうね(苦笑


他の準備も明日、朝スイムと、ブリックトレーニングを済ませたら
しっかりと行なってから出発します。

とくに補給系は、IRONMANのシミュレーションも兼ねるので、
パワージェル、ジェルブラストは忘れないようにしなければ!

といっても、現地でPowerBarブースがあるので、安心しきっていたり。。。

天気も日曜日はまずまずのようなので楽しみです!!

2012年9月12日水曜日

ノーマルロードバイクvsトライアスロン専用バイク?

ご質問を頂きました。

「早速ですが、下記質問に対するアドバイズを頂けたら幸甚です。  
オリンピックディスタンスのトライアスロンのためにこの1年ほどトレーニングをしています。
現在使用しているバイクはロードバイクなのですが、ライアスロン専用バイクの購入を考えています。(ードバイクの経験はこの20年ほどです。)
こちらのあるトライアスロンショップの人から言われたのは、オリンピックディスタンスの短い距離であれば、トライアスロン専用バイクのメリットがあまりでないから、普通のロードバイクでも十分でだとのアドバイスをもらいました。 
そのあたりの竹谷さんのアドバイスを頂きたくお願い申し上げます。 将来的にはハーフアイアンマンまでいけたらと思うのですが、その場合のバイクはトライバイクのほうが有利なのでしょうか。」

とのことで、ノーマルロードバイクvsトライアスロン専用バイク、どちらが有利なのか?
とのお答えは、コース状況とそれに応じた乗り手のスキル、に準じます。
バイクパート中でどれくらいの時間、エアロフォームをとっているのか、によってどちら良いかが決まってきます。

距離に対してどちらが有利ということはなく、空気抵抗とコントロール性のトレードオフだと考えてください。

ロードバイクならば、あらゆる状況でコントロールがしやすいです。
特に、ブレーキ操作やシフトチェンジに対してとても有利になります。トライアスロンバイクではエアロバーの先端にシフターがついてたり、ブレーキレバーが操作は二の次の形状をしている場合は尚更ロードが有利になります。
昨今のDi2でブラケットポジションにもシフターがついている場合はその限りではありませんが。

かわりにロードでバイクですと、ハンドル上にエアロバー、パッドというアタッチメントを付ける形になりますので、十分な高低差、エアロバーとパッドの位置が低くできないことが考えられます。
ハンドルを下げて無理にバーポジションを出そうとすると、上記メリットのコントロール性を悪化させることも考えられます。
また、設計上よりも前輪荷重が過多になり直進安定性、下りとコーナリング時のコントロール性も低下する可能性もあります。

トライアスロンバイクでは、エアロドームに最適化されているので、無理なくバーとパッドのポジションが出せて、最適なサドル位置の設定も容易に出来るはずです。またエアロフォームでの安定感は相当高いものです。
しかし、タイムトライアルバイクでは、トップサイクリストの短時間高出力に最適化されたフレーム設計なので、前傾過多、シビアなコントロールが要求されることが多いのでその限りではありません。

直線が続き、エアロフォームをとる時間の割合がコース状況ならば、SHIVのようなトライアスロンバイクが圧倒的に有利です。それはオリンピックディスタンスからIRONMANまでノンドラフティングであれば共通です。

SHIVでしたら、コーナリングやブレーキングもロードバイクのように安定していて、TTバイクよりも遥かに自然なフィリーリングで曲がって行けますが、ブレーキングや立ち上がりのダンシングが多かったり、上りでエアロフォームをとらない(股関節角度が詰まりすぎてペダリングに支障が出るから)、下りでブレーキが多い場合は、シフトチェンジのしやすさ、ブレーキ性能なども考慮しつつ、ご自身のライディングスキルに応じたバイクが有利でしょう。


ちなみに自分は、セントジョージ、KONAでのIRONMANにはSHIVを使いますが、小刻みなアップダウンとコーナー、狭い道の多かったIM70.3セントレアでは、ロードバイクVENGEを使用しました。

http://takeyakenji.blogspot.jp/2012/06/blog-post_19.html


確かにオリンピックディスタンスであれば、コンパクトな会場で行うことも多いでしょうから、周回などコーナーや加減速が多いことが想定されますので、ロードバイクが有利なこともあるかと思います。

70.3やIRONMANになれば広大なコース設定で、直線が多くなりますので、トライスロンバイクが有利です。エアロ効果も距離が長くなれば、その差は積もり積もって大きな差になりますし。

ご質問者の場合、バイクキャリアが長い=バイクパートは他のアスリートよりも速い、トライアスロンキャリアは短い=スイムで出遅れる、という自分と同じ状況を考慮すると、バイクでガンガン先行者を抜いていかなければなりません。そのための加減速で、エアロフォームをとれる時間も少ないかもしれません。

まずは、最初の大会はお手持ちのロードでチャレンジして見ることをオススメします。

その上で、ご自身のロードバイクで、自分にあったエアロフォームがきちんととれるかどうか、を確認して、もしバーポジションが高すぎるようでしたら、トライアスロンバイクを以後導入に向けて検討しても良いでしょう。
バイクのキャリアも長いので、SHIVでしたら乗りこなし自体は問題なく移行できると思います。

もちろん、エアロフォームが今のバイクではきちんととれない、コースは直線基調であれば、いきなりトライアスロンバイクで参加を決意されても、安定して乗れる設計のトライアスロンバイクならば事前に練習走行で慣れておけば大丈夫だと思います。

楽しくも嬉しい悩みだと思って、検討してみてくださいね~

2012年9月11日火曜日

厚木でライド!

今日は朝スイムを途中で抜けて一路、厚木へ。
SPECIALIZEDジャパン本社へ行って来ました。


まず午前中は、女性トップロード選手のBG FITです。
何度も新車になる度に、BG FITを担当していますので、バイク自体は大きな修正がなく、
ハンドルやブラケットの曲りなどの微調整程度でした。

しかし、ペダリングに違和感があり、腰も不安定ということで、足回りを入念に調整しました。
症状をよく聞いて、また現況も聞いて原因を探し出します。
不安定さは、足裏の違和感と関係していて、その変化は、補助トレーニングとして行なっている、
スタビリティのトレーニングともリンクしているようです。

フィジカルアセスメントも、もう一度行い以前との変化を探し出します。

なるほど、スタビリティトレーニングの成果か、足回りの筋肉が発達してアーチが
安定しているとともに、そのプロファイルも変化しています。

フットベッドとその足裏アーチとの合いを調整することで、見違えるほどの
安定感が出ました。

加えて、股関節のアライメントとペダリングの動きで気になることもあったので、
クリートの向きも微調整しました。

これで、腰の位置、ペダリングが安定して、レースでの持続ワットでも
スムーズで楽に維持できるようになったとのこです。

BG FITを受けてもらうと、まずは大きな変化に満足いただけますが、そこから乗り込んでもらうと
より細部まで気になる点、修正点が浮かび上がってきます。

初回では、まず80~90点の完成度は出せますが、残りはしばらく乗ってもらってからの、
アフターフォローフィットで、100点を目指して微調整していきます。

BG FITにはこのフォローフィットも含まれていますから、ぜひご利用してくださいね!



その後は、本社スタッフ、そして社長も交えてのランチタイムライド!
一時間と限られた時間の中で、製品チェックや、自己精錬のために地元厚木の走りやすい道をガンガン走りました。

POLARライドログ


データを見てもらうと分かるかと思いますが、短時間で結構もがき合いになっています。
刺激をいれてアドレナリンを出して、午後の仕事にも燃えて取り組むのですね~

実際に走りやすい道が多いので、走り甲斐もあります。

 

本社一階は展示スペースになっていて、最新モデルを気軽にご覧いただけるようにもなっています。



さらに、Sワークスモデルを中心にテストライドの機会も随時設けられていますので、
SPECIALIZEDジャパンのWEB、ブログ、Facebookなどで、その機会をチェックしてみて下さい。



また、午後には、ミーティングも行い、今後、この厚木の素晴らしいロケーションを
思う存分活かした、ライドイベントや、ライディングスキル向上のレッスン、レクチャーなども
機会もドンドン設けていこう!ということで、盛り上がりました。

スペシャライズドの持てるポテンシャルを活かして、素晴らしきライディングのお手伝いを
しようと厚木の本社は燃えていましたよ~










2012年9月9日日曜日

老若男女でバイクを乗りこなす

今日は地元三郷市スポーツ振興課主催のサイクリング講座、
スポーツ通勤のススメを開催してきました。


生涯スポーツということで、今回は年配の方も多く、内容などにも配慮して行いましたが、
それでも、選手も、街乗りも、ペダルを漕ぐ、バイクをコントロールすることの基本は
あくまでも同一。

そのへんを分かりやすく、実際に皆さんにカラダを動かしてもらいながら、
丸め過ぎない、反り過ぎない姿勢のとりかた、無駄な力をかけない抜くペダリング
などレクチャー。



座学では、写真にあるようにスポーツバイクの導入コストも
電車通勤での定期代を考えれば、思うほどに高くもないことも
実感してもらいました。

ちなみに定期代を調べてみたら、つくばエキスプレスの最寄り駅から
秋葉原駅まで年間20万円でした。

運動習慣を得れて、消費カロリーも増やせるとなれば、そして体を動かす楽しみで
ストレス発散にもなれば、すぐにもとはとれますね。



広い駐車場を利用しての実技も、老若男女、皆で行いました。
白線を引いた一本橋で遠くを見て安定した直線走行や、
前方に視線を送って曲がるコーナリングなど、
安全な乗りこなしを意識してのメニューです。

それでも、最後は各班をチームに見立てたリレーなども行なって
楽しく盛上がりました←これ大事です!

オートバイの限定解除みたいですね、と言われましたが、
イメージはまさにそれです!
同じ二輪、乗りこなして欲しいと思いカリキュラムも組んでいますからね
(自分も限定解除しているオートバイライダーでもありました)。

これらのエッセンスは、アマゾンで予約中バイシクルライディングブックにも
解説されていますので、そちらを参考にしてくださいね。

9月15日発売、もうすぐです~


今後もこういった、地域密着型とか、多くの方に適切な乗りこなしを知って貰える機会を
作っていきたいですね!