「早速ですが、下記質問に対するアドバイズを頂けたら幸甚です。
オリンピックディスタンスのトライアスロンのためにこの1年ほど
現在使用しているバイクはロー
こちらのあるトライア
そのあたりの竹谷さんのアドバイスを頂きたくお願い申し上げます
とのことで、ノーマルロードバイクvsトライアスロン専用バイク、どちらが有利なのか?
とのお答えは、コース状況とそれに応じた乗り手のスキル、に準じます。
バイクパート中でどれくらいの時間、エアロフォームをとっているのか、によってどちら良いかが決まってきます。
距離に対してどちらが有利ということはなく、空気抵抗とコントロール性のトレードオフだと考えてください。
ロードバイクならば、あらゆる状況でコントロールがしやすいです。
特に、ブレーキ操作やシフトチェンジに対してとても有利になります。トライアスロンバイクではエアロバーの先端にシフターがついてたり、ブレーキレバーが操作は二の次の形状をしている場合は尚更ロードが有利になります。
昨今のDi2でブラケットポジションにもシフターがついている場合はその限りではありませんが。
かわりにロードでバイクですと、ハンドル上にエアロバー、パッドというアタッチメントを付ける形になりますので、十分な高低差、エアロバーとパッドの位置が低くできないことが考えられます。
ハンドルを下げて無理にバーポジションを出そうとすると、上記メリットのコントロール性を悪化させることも考えられます。
また、設計上よりも前輪荷重が過多になり直進安定性、下りとコーナリング時のコントロール性も低下する可能性もあります。
トライアスロンバイクでは、エアロドームに最適化されているので、無理なくバーとパッドのポジションが出せて、最適なサドル位置の設定も容易に出来るはずです。またエアロフォームでの安定感は相当高いものです。
しかし、タイムトライアルバイクでは、トップサイクリストの短時間高出力に最適化されたフレーム設計なので、前傾過多、シビアなコントロールが要求されることが多いのでその限りではありません。
直線が続き、エアロフォームをとる時間の割合がコース状況ならば、SHIVのようなトライアスロンバイクが圧倒的に有利です。それはオリンピックディスタンスからIRONMANまでノンドラフティングであれば共通です。
SHIVでしたら、コーナリングやブレーキングもロードバイクのように安定していて、TTバイクよりも遥かに自然なフィリーリングで曲がって行けますが、ブレーキングや立ち上がりのダンシングが多かったり、上りでエアロフォームをとらない(股関節角度が詰まりすぎてペダリングに支障が出るから)、下りでブレーキが多い場合は、シフトチェンジのしやすさ、ブレーキ性能なども考慮しつつ、ご自身のライディングスキルに応じたバイクが有利でしょう。
ちなみに自分は、セントジョージ、KONAでのIRONMANにはSHIVを使いますが、小刻みなアップダウンとコーナー、狭い道の多かったIM70.3セントレアでは、ロードバイクVENGEを使用しました。
http://takeyakenji.blogspot.jp/2012/06/blog-post_19.html
確かにオリンピックディスタンスであれば、コンパクトな会場で行うことも多いでしょうから、周回などコーナーや加減速が多いことが想定されますので、ロードバイクが有利なこともあるかと思います。
70.3やIRONMANになれば広大なコース設定で、直線が多くなりますので、トライスロンバイクが有利です。エアロ効果も距離が長くなれば、その差は積もり積もって大きな差になりますし。
ご質問者の場合、バイクキャリアが長い=バイクパートは他のアスリートよりも速い、トライアスロンキャリアは短い=スイムで出遅れる、という自分と同じ状況を考慮すると、バイクでガンガン先行者を抜いていかなければなりません。そのための加減速で、エアロフォームをとれる時間も少ないかもしれません。
まずは、最初の大会はお手持ちのロードでチャレンジして見ることをオススメします。
その上で、ご自身のロードバイクで、自分にあったエアロフォームがきちんととれるかどうか、を確認して、もしバーポジションが高すぎるようでしたら、トライアスロンバイクを以後導入に向けて検討しても良いでしょう。
バイクのキャリアも長いので、SHIVでしたら乗りこなし自体は問題なく移行できると思います。
もちろん、エアロフォームが今のバイクではきちんととれない、コースは直線基調であれば、いきなりトライアスロンバイクで参加を決意されても、安定して乗れる設計のトライアスロンバイクならば事前に練習走行で慣れておけば大丈夫だと思います。
楽しくも嬉しい悩みだと思って、検討してみてくださいね~