2011年10月30日日曜日

大阪マラソン走ってきました!


大阪マラソンを走ってきました。
ランニングが根っから好きなわけではありませんが、運動全般は好きですし、初開催ということで申し込んでみました。


3万人の参加者に対して申し込みは17万人あったそうです。
受付も大規模で、ボランティアの数がめちゃ多い。



併設のラン二ングエキスポもすれ違いもままならないほどに大盛況で、大手スポーツメーカーのブース内イベントも盛り上がっていました。



受付のパケットの中身はこんな感じです。



前日の晩御飯は、カーボローディングとして大阪といえば粉物、モダン焼きを食しました。



当日は、自転車レース同様に、スタート3時間前に朝ごはんとしてPowerBarを食べて、脚の安定感を増すためにかかとと、そしてランニングの負担低減のために膝にも、ニューハレを張りました。


そして、臀部打撲によるハムの負担増大にも対処して、ここにも極太ニューハレテープでサポートをしておきます。



スタートは大阪城公園、お堀の向こうに大阪城が見えます。
しかし整列した位置からはスタート地点がまるで見えません。A~Nのグループ整列で、Kグループだったので、物凄い後方です。。。
結局スタートの号砲から、スタートライン通過まで約13分かかっています!



そして厳しい展開の中、安堵のゴール!

怪我をして出走をやめることも考えましたが、リハビリの具合から3:30~4:00でゴールできそうかな、と思い参加しました。

概ねタイムはその通りの3:41でしたが、内容が想像以上に厳しく、過酷な展開でした。

人の多さに困惑したのと、故障の箇所が弱体化していて、十分なトレーニングが出来なかったことから体が負担に耐えられなかったのです。




区間タイムの推移を見ても分かる通り、前半は遅い前走者の分厚い壁をすり抜け続けて、インターバル的走行でなんとかペースを保っていき、半分くらいまでは良い感じで走れたのですが、折り返してから、徐々に故障箇所である左臀部の負担が大きくなり、そこに力が入らない感じで不安定になり、そこを庇うようにしてペースの低下を最小限に留めるようにしました。

パワージェルを携行してエネルギー切れは防ぎ、シューズの痛みと足裏の痛みも出なかったのですが、35kmになるとアンバランスな走り方が負担となり、右脚の大腿直筋と左脚の外側広筋がカチカチとなり痛みが伴うようになりました。

そこからはもう地獄。。。地面と喧嘩をしているようで一歩一歩が、まるで殴られているかのような苦痛となり、もはやペースを上げることが出来ませんでした。泣きたいほどでしたが、せめて歩くまいと、賢明に歩を進めていきます。

アイアンマンでは、どんなにトレーニングを積んで、どんなにコンディションを整えても、後半は必ず我慢の走りを強いられる、とそれに対する気持ちのトレーニングとしてでも、身になるようにと、気持ちは切らさずに、なんとかゴールできました。

最後の5km,そして2kmのなんと遠かったことか。。。





ゴールして、完走メダルや、飲食のフィードをもらい、落ち着いた所で着替えて、メイン会場にいいくと、そこには人!人!!人!!!

ランナーだけではなく、その家族や、海上でのイベントを楽しみに来場された方でごった返していました、ランナーで3万人、その応援などでざっと3倍くらいは動員したのではないでしょうか。


昼ごはんに楽しみにしていて、大阪の味が楽しめるエリアも、もう長蛇の列で無理!
と、会場を急いで後にしました。



電車を途中で降りて食事をとろうとコース沿いにでてみると、雨がふりだした中でも、まだまだとても多くのランナーがゴールを目指して奮闘していました。
自分も辛い終盤の区間だったので、エールを送りました。






昼食には、ゴールのご褒美にと、昼間から、たこ焼き&ビールで乾杯!



さらにねぎ焼き、お好みと粉物をとことん堪能しました。





その後は、その足で、ラビットストリート本店におじゃましました。

人生の先輩たるお店のオーナー夫妻に様々なお話を伺って、今後の自分の活動を考える良い機会を頂きました。

長々ありがとうございました!



そして、痛みをひきづる今日は、まず朝一からスポーツマッサージに行き、入念にケアをしてもらいます。
かなり腕の良い方で、かなり緊張をとってもらえてかなり普通に歩けるようになりました。ビッコを引いて歩いているようでは、もっっと状態が悪化してしまいますので、とても助かりました。

そのあとの帰途の途中、大阪駅前のシルベストサイクル梅田店にもおじゃましました。


こちらのブログでも、そして日本随一のBG FITテクニシャンでもある溝端さんと、ちょうどBG FITが終わったタイミングということもあり、フィッティング話や、トライアスロン話で盛り上がり、そしてイベントもやりたいですね~とこの冬の再会を約束して、帰路につきました。


プライベートでもマラソン参加でしたが、正直、自転車イベントのほうが自分には合っている、と思いました。
しかし、多くの方と自転車の楽しみを共感、伝えることが出来ても、わからないこと、できないこと、初めての緊張と興奮、そして不安を共感することは、自分にとっては自転車イベントでは出来ません。

だから、こうして、自分のできないこと、やっていないことに価値が凄くあるな~と感じた、そして、不安や緊張を楽しめた大阪マラソンでした。

そして、この疲れが癒えたら、いよいよアイアンマンへの道、トレーニングをプランして、開始します!

これまたとても楽しみです~

2011年10月29日土曜日

目指せアイアンマン!


木曜日のSPECIALIZEDトライアスリートナイトで、その熱気に完全の飲まれてしまい、テンションアップアップ!



ハワイを、世界を制した 2012 New SHIVの日本お披露目では多くの皆さんが興味津々で、自分もその一人でしたが、そのパフォーマンスを身をもって体感したく、アイアンマンに出たい!という思いが止められないほどに、湧き上がりました。



これでスイムアップ後、このシヴで疾走し、ランに軽快にトランジットできたら。。。妄想中です。



その直後から、どの大会に出るか!? 
を、木曜日会場からの帰り道からずっと思案していましたが、
このリザルトの風景にやられて、ここユタ州のセントジョージに決定!



そして、エントリー完了!

もうこれでやるしかありません!!!


でも、わからないこと、しらないこと、できないことが多すぎます・・・


トライアスロンLUMINAの力を借りて、フィニッシュできるように準備に、
トレーニングに励みたいと思います。


まずは、明日の大阪マラソンで、気分は目指せ”アイアンマンのゴール”で頑張ってきます~

2011年10月28日金曜日

バイシクルトレーニング アプリ BTA 校正終了間近

iPhone・iPadアプリ「竹谷賢二のバイシクルトレーニング」 Vol.6 はコーナリング徹底攻略です!



ドリルを中心として、トレーニングに取り入れやすい構成になっていますので、

しっかりと理解してマスターすれば、一般道では安全で確実なコーナリングを、
レースやイベントでの苦手意識を解消することが出来ます。

また、ここまでのVol.1~5のダイジェスト版を無料でAPPストアにアップしてありますので、
au でiPhone4Sオーナーになられた方も是非、こちらをチェックしてみてください! 




校正はアプリとは言え、PDFをプリントして確認したほうがやりやすいですね、
仕上がりまでもう一息、頑張ります~

2011年10月26日水曜日

楽しくタメになるトレーニング探訪

今日は、トライアスロン専門誌「Triathlon LUMINA」(トライアスロン・ルミナ)での連載企画 トレーニング探訪の取材で、稲毛インターナショナルトライアスロンクラブにお邪魔してきました。


この稲毛ITCはオリンピアン含む数々のトップトライアスリートを輩出している名門クラブであり、豪傑やシリアスアスリートが集まる場所的な、お堅いイメージが若干ありましたが、どうして、どうして、全くそんなことはなく、トップレベルのテイストを多くのエイジグルーパーに取り組みやすく提供してくれるそれは理想的なクラブでした!

今日は一般のトレーニングセッションに参加させて頂き、水曜日恒例のクロスカントリーランニングに参加させてもらいました。
クラブ所属のトップ選手はもとより、アイアンマン年代別世界チャンピオンを目指す79歳の大先輩と、それぞれのペースですが、同じセッションを体験してきました。
山本淳一コーチの指導のもと、トライアスロン歴1年の実力メキメキアップの女性と一緒に、まずはウォーキングから、徐々LSDペース、そしてフォームや足運びをアドバイスしてもらいながら、ドンドンと改善していき、自然とビルドアップ的にペースが上がっていきました。



その時のPOLAR RCX5データ ですが、ラップごとに見事なビルドアップを示していて、心拍数、ペース、ケイデンス(ピッチ)、ストライドとその推移がよく分かります。

最後のラップはアドバイスを活かしていたら、気持よく走れて、自然とドンドンペースアップして、大阪マラソン前にペースを落としてコントロールしてくれていたので、後半は意識的に抑えて、抑えて走りました。

一緒に走った女性は、ワインソムリエもされていて、夜遅い仕事ながら、短い睡眠時間にも耐えていたり、来年80代世界チャンピオンを目指す方は、自己節制がしっかりと行なっていて年齢をまるで感じさせない風格でした。
それぞれのモチベーションと努力、トライアスロン、トレーニングに励んでいる姿には、自分のヤル気も刺激を受けました!

そして苦労的な感じは微塵もなく、楽しく前向きなムードのトレーニングはとても楽しく心地よいものでした。

その後の食事の時には、いろいろな話のなかでヒントを頂き、自分の来年のプランの視界が開けた感じもしました。


詳しくは、誌面に譲るとして、とても楽しくタメになる充実したトレーニング探訪でした~






2011年10月25日火曜日

マインドアップ

今日は、SPECIALIZEDジャパンオフィスでミーテイング、その前にちょっと時間に余裕ができたので、御徒町に週末大阪マラソンの買い出しに寄りました。

あの雑踏、といっても平日なので丁度良いくらい、を歩いていてホッとするのは気のせいでしょうか。

ついフラリと中田商店にも立ち寄り、僅かな時間ですが、おお!コレ欲しいかも!などとテンションアップ。今日はかいませんでしたが、近々に防寒着や、バッグなどを買いに再訪しようと決意したのでした。

そのあとは、アートスポーツ本店に行き、今週末の大阪マラソンのウエア、レイヤー、そしてシューズまで衝動買い、これで、少しは股関節の不自由も忘れて、楽しんで走れればいいのですが。


その後は、ミーテイングにオフィスに訪れると、そこには。。。




おお!これは!



今週木曜日のトライアスリートナイトに向けてお披露目を待っていました。

これを見て、更にテンションアップ、そして、来年の活動予定として、ハワイに行きたいな~というプランを立てていくことに!

とりあえずは、冬の南半球にレースをしに行き、ハーフマラソン、フルマラソン、などで繋いで、すでにエントリー済みの宮古島から頑張ります。

仕事とのバランスを考えて、今年はフル稼働だったので、来年は週休2日は厳守でトレーニングに当てて、楽しんで目指したい所、プランが立つようだったら、明確な所信表明をしたいですね~

KAMIHAGI FIT&RIDE STORE ブログ

テスト・ザ・ベスト(TTB)のレポートがカミハギFIT&RIDEブログにアップされていました、
ぜひご参照ください。






テストバイク大集合!


赤バス前で記念撮影、目立つ、目立つw



新しいSBCUウエア、キカイダーみたいでかっこ良し

  

そしてBTBトークショーのレポートもこちらにアップされています~



2011年10月23日日曜日

"TEST THE BEST"

先週末は愛知県カミハギFIT&RIDE STOREでのSPECIALIZEDテストライドプログラム"TEST THE BEST""TEST THE BEST"が開催されました。

ご覧の通り、スペシャライズドテストバイク専用バン、通称'赤バス'でお客様のライドのベースを作り、それぞれにあった、サイズ、ポジションに設定して、徹底的に乗り込んでもらうという、スタイルです。

S-Worksモデルを中心として、ターマックSl4、ヴェンジ、ルーベ、とそれぞれを乗り比べて、その性能の高さをそぞれぞれに確認されていました。

乗り終わった後には、インプレッション大会で盛り上がりますが、現在のこのラインナップはどれも、その特性に対しては比類なき性能とバランスを示していて、あとは乗り手の嗜好性、どういった乗り方をするのか、ロングなのか、レースなのか、巡航重視か、加速重視か、安定性重視か、俊敏性重視なのか、などなど、もうそれは好み、で人それぞれにとって最適でベストなバイクを選んで頂ければ、というのが率直な結論となります。

俺はターマック!
僕はヴェンジ!
私はルーベ!

とその方の目指す軸線上に合ったバイクを選ぶ何よりの機会がこの"TEST THE BEST"だと言えましょう。

行きと帰りは、違うバイク、周回ルートでも違うバイクと乗り換えて、たっぷりと4時間のテストライドを満喫しました。

自分もターマックSL4プロ、ルーベもあらためて乗りました。

ターマックSL4は、カーボンTUホイールでレースとして使うならば、
S-Worksが最高だとは言えますが、プロでも十分な加速性能を持っていますし、路面からの振動はS-Worksよりもマイルドにしてくれて、WOホイールで乗るならばこちらの乗り味が好ましいと思える方も少なくないでしょう。

ルーベは相変わらずイーブンペースで走った時のラグジーな感じがたまりません。高級車の乗り心地は健在です。マイペースで走り続けるなら、至上の時間が得られるバイクです。

最近自分が気に入っていますヴェンジも乗られた方が、その攻撃的なルックスとは裏はらに、乗りやすい!気持ちがいい!スムーズで高速で伸びる!と自分と同じく気に入ってもらえることが多く、もはや、すっかりと人気モデルになった感があります。


そして、午後からはショップ内でのトークイベント、バイシクルトレーニングブック
を語る、という感じで行ってきました。



昨今、全国各地のディーラーイベントで、講習会を開きますが、1~2年の、まだ始めたばかりで乗っていて楽しいけどもっと楽に、もっとしっかりと乗りたいという方、3~4年のキャリアがあり、一生懸命にっているが最近伸び率が鈍ってきてしまったので、それを解消して、もっと速く、もっと長く乗りたいという方が、積極的に向上を目指して、参加してくれています。

自分はプロ選手でしたが、プロは体力だけで速いのではなく、楽にも走れれば、長くも走れます。それは、体力/スキルの効率が高いから、です。皆さんもそれを目指しましょう、というような大まかな話ですが、その内容は、BTBに沿って、実技解説という、トークと言うよりも、もはや授業?のような感じで、熱心に聞いて頂き、質疑応答、そしてそのあとは、個別にディスカッションと大いに盛り上がりました。


今後もこのような機会を全国で展開していきますので、是非機会を利用して、自分にあったバイク、自分に合ったトレーニングを得て、楽しくバイクに乗る自分自信を高めてもらえたら嬉しいですね~

2011年10月21日金曜日

リハビリジョグ開始

今日は事務ワークの日で、PCの前でうんうん唸っていました。

泣き言は余り言いたくはないのですが、書籍BTBの集中の反動で、今は文章を頭に思い描くのが少し鈍くなっています。
集中して取り組んだレースの後のうように、反応が鈍く、身体の動きも、イマジネーションも、源泉は共に、ブレイン&メンタルにあり、集中力とモチベーションにより、クオリティが大きく左右される、ということを痛感しております。


さて、10月上旬のMTBのクラッシュの股関節のダメージもほぼ癒えてきています。
ペダリングは軽いパワーならば、ほぼ問題なく、シッティングで筋力発揮でパワーを高める時は安定しない以外は、ロードバイクはほぼ大丈夫です。
しかし、MTBは股関節を中心としてボディポジション、身体の位置をペダルの上でニュートラルに保つことが必要なので、荒れた地形ではまだまだ俊敏には動けないです。。。

リハビリがてらのウォーキングはびっこを引かずに歩けるようになり、中殿筋のエクササイズや股関節の可動範囲を徐々に動かしてもとに戻すようにしていて、体重もかけることもほぼ問題なくなりました。


そこで、来週に控えた大阪マラソン 42.195kmに備えてランも再開できるか否か、軽いジョグで様子見をしました。




怪我前はトレーニングでキロ4分10秒くらいで走る予定でしたが、今は絶望的であることを思い知る内容でした。
キロ7分くらいから走り始め、といても早歩きくらいですが、そこからキロ6分くらいまで上げると、股関節が安定せず、骨盤がグラっと傾いてしまいます。中殿筋の安定が足りないのか、あるいはハムや臀筋の緊張が強く大腿の動きに骨盤が付随して持っていかれてしまうようです。

そのためココからペースをあげるとフォームが崩れ、そしてかばうような負担もあり、微妙に鈍痛も感じてしまいます。

これはまずいと、筋肉の強張り、緊張のアンバランスをリセットしようと、なかなか的確な施術の出来る近所の整体院に行き、股関節と腰周りを中心にしっかりとほぐしてもらい、腰と背中のアライメントもニュートラルに戻してもらいました。

今は鬼門であった、股関節の進展、外転もかなりスムーズに出来るまでにも戻っています。

明日から愛知小牧のカミハギサイクル FIT & RIDE STORE でのイベントですが、時間を見つけてジョグには取り組み、来週にはキロ5分で走れるくらいまでは戻したいですね。

練習や準備をしない、出来ないイベントに参加しても、面白みが深まりません、準備こそにいべンと参加の楽しみが隠されていると思っています。
せめて一夜漬けだけでも取り組みたいですね!




2011年10月20日木曜日

サコッシュなう!

サコッシュカレーを手にご満悦~



cafe sacoche

http://www.cafe-sacoche.com/index.html


サコッシュとは。。。

  自転車のロードレースで選手たちは100キロから200キロの長丁場を走りつづけます。   レースの最中に選手が走りながら受け取る補給食を入れる肩掛けカバンを「サコッシュ」と言います。     皆様の、潤いとエネルギーの補給ポイントとしてカフェサコッシュをご利用頂けますように・・・



との想いが詰まったカフェです!

カフェレーサーよろしく、愛車で決めた都会派サイクリストや、レースの合間を楽しむレーサー諸氏まで多くのサイクリストがここに集い語らっています。


Twitterでその週末の模様をかいま見るに、いつかは自分も行ってみたいな~なんて思っていまして、コンセプトストアから結構近いので、バイク通勤の今日、BG FIT終了後に、遅いランチを食べ位に行って来ました。

そのメニューが特製のカレーなのでした。




サイクリストのカフェらしく、独自のイベント、走行会(練習会)を毎月されていて、多くの著名な方がこちらでトークショーなどを行なっておられます。

こちらでは、大好評書籍 バイシクルトレーニングブック 絶賛の上、発売もしてくれておりまして、相当数用意してくれた分も全て完売とのこと!

それでは、とそのお客様のためにと何かこのBTBを活用したイベント、さしずめ勉強会?を開催できないかを検討しています。

詳細はおってまたご案内しますが、お楽しみにお待ちください。

みんなで サコッシュなう!しましょう~


Twitterアカウント

@cafe_sacoche



最近のサコッシュ的自転車な人々





このように訪問されたお客さんをサコッシュ記念撮影をしてくれるなんて粋ですよね!




2011年10月19日水曜日

平日がっつりトレーニングライド!




本日は、久々のトレーニングというべき、房総半島での165km,積算標高2500mのがっつりライドでVENGEの走行性能を堪能しました!

MTBでのアクシデント以以来、イベント以外はライド、トレーニングはしていませんでしたが、トルクをあまりかけなければ、バイクはもう大丈夫です。

しかし、長時間乗っていると、まだそこの安定性が乏しく、不安定になりがちで無理はできません。。。

ランニングも体重をしっかり受けるにはまだ不安定でして、あと10日後には、大阪マラソンなのですが、もはや良いタイムで走るどころか、ファンウォーキングになることは必至ですね。

たまには肩肘張らずイベントそのものを楽しむことに決定!

のんびり仮装でもしちゃおうかな~w



2011年10月18日火曜日

バイシクルトレーニング アプリ/BTA ダイジェスト版!





バイシクルトレーニング アプリ/BTAの無料バージョンを、Vol.1の抜粋であるLITE版から、
ここまでリリースしてきましたVol.1~5のダイジェスト版へとアップデートしました!

これにより、まずはこれを御覧いただき、皆さんそれぞれの気になるスキルに該当するVolをダウンロードして頂ければ、と思います。

好評いただいている書籍、バイシクルトレーニングブックでは、トレーニング全般を書き綴っていますが、その中の3章に該当するスキル、それを動画で詳細に解説を加えて深く掘り下げているのが、このBTAになります。


au系 iPhone4Sユーザーのサイクリストの皆さん、すでにSB系iPhone&iPadユーザーの皆さんも
新たにチェックしてみてください!

ちなみにiPhoneで購入したものは、iTunesで同期してもらえれば、iPadでも課金なしで見ることができます。


是非こちらから、チェックをお願いします!







そして次号の準備も進めていまして、コーナリングをテーマに動画満載で編集をしています。
ブレーキ、コーナー、加速と一連の流れが必要となる部分ですので、視覚的に確認をしてもらうことで、より理解が深まります。

10月下旬のリリースとなりますので、もう少々お待ち下さい。


そして、さらにその先は要望の多かった、MTB編を企画しています。

基本はロードバイクと変りませんが、より大きな地形変化と摩擦の少ないオフロード路面において、大胆かつ繊細にコントロールしなければならないのがMTBです。



その醍醐味や、一連の動作を映像に収めるべく、撮影機材も準備しています。
動画撮影には、オンボードカメラで有名なGoProで撮影に臨みます。

こちらもお楽しみにどうぞ~




2011年10月17日月曜日

素晴らしきイベントムービー!


平成23年10月2日に福島県耶麻郡猪苗代町で開催された第5回MTBフェスティバル【ジンギスカップ】IN磐梯高原のダイジェスト






実際のイベントも最高の楽しく、盛り上がりましたが、このムービーにもその魅力が凝縮されています!

http://jingisu-cup.com/?page_id=2938


来年は 9月30日開催予定です。

今から予定して、来年はぜひ多くの皆さんとまたご一緒したいと思います!

2011年10月16日日曜日

週末の色々

iPhone4Sが金曜日に発売になりました!

これで au の皆さんにも バイシクルトレーニングアプリ BTA を御覧いただける機会が増えますね。
無料版で、ここまでのダイジェスト版を作成しましたので、Appleの申請後、リリースされますので、ぜひチェックしてみてください。

もちろんSBユーザーの方も、そしてBTBご愛読の皆様も、スキルの各項目を、動画で詳細に解説してありますので、こちらをぜひ御覧ください。

そして、気になるスキルのボリュームをダウンロードして、トレーニングに活用してもらえれば、幸いです。



さて、土曜日は、山形県川西町に MTBレッスン&ツーリング+芋煮会という楽しいイベントに行ってきました。
この川西町は、MTBと里山ライドを町の宝として、活気あふれるまちづくり、人づくりに活用してくれています。この日は、町長さんもイベントを覗きに来てくれて、激励をして頂きました。
来年も川西町、MTBが盛り上がるように、まどかカップ、ダリアカップに、おじゃましたいなと思ってい
ます!

http://blog.livedoor.jp/kinchantatamiya/

こちらが、主催者で地元を盛り上げてくれています、白猿ブログです。来年のイベントは東北の皆さん、全員集合的に盛り上がりましょうね~


そして、日曜日は横浜オレンジロードでのテストライド&走行会、そしてトークショーでした!

http://www.yor.co.jp/


こちらにも多くの人にお集まり頂き、暗くなるまで賑わい、盛り上がりましたね。



テストライドでは、エピック29の試乗と相談も兼ねて、福島から都合を合わせて脚を運んでくださった、こちらのジンギスカップスタッフの方もあり、とても嬉しかったです。
映像撮影担当で、バイク車載カメラでレースの走りを追っかけファインダーに納めてくれていますので、安定、巡航により高性能バイクは、更に高いクオリティの映像が撮れそうですね。


こちらがそのインサイドストーリー的な映像です。 ラストに衝撃のシーンが。。。 



ちなみに走っているのは29TK と WC KAZU です。





トークでは、現在ブログでまとめ中の29バイクの特性と乗りこなしのポイント、VENGEのインプレッション、そして バイシクルトレーニングブック BTB の読みこなし、実践のコツなどを、実技も交えて、開設させてもらいました。 


ちなみに写真はホイールの大径化とハンドルの幅広化の解説です。


参考なりました!という意見を多くいただけ、とても嬉しく、今後もこういった機会を大事にしたいと思います。

そして、BTBを読んだ、書籍やトレーニングなど各方面に精通した方から、前向きで励みになる書評を頂きました、頑張って製作したかいがあります!

現在、お待ちになられている皆さんも多いかと思いますが、来週19日には増版が仕上がるそうですので、20日には流通が再開されると思います。

バックオーダーもそれから順次発送されますので、しばし、お待ちください。


では、今週末は、10月22日(土)と23日(日)愛知県小牧市、カミハギFIT&RIDE STOREにおじゃまします。

テストライド&走行会はもとより、
「竹谷賢二さんのトークショー!内容は店頭でも大人気のあの本・・・・
竹谷賢二著『バイシクル トレーニング ブック』にも書かれているペダリングスキルアップ・
ライディングフォーム・トレーニングについてです。
トークショーは14:30~16:30を予定しています。
こちらのイベントはご予約は必要ありませんので、竹谷さんのファンはもちろん、少しでも速くなりたい方、
最近ロードに乗り始めた方など、どなたでもお気軽にご参加ください。
最後はあるお客様と竹谷さんが事前に約束していたサイン会!もやっちゃいます。」


http://kamihagikuukou.blog122.fc2.com/blog-entry-173.html より

と、いうことですので、中京地区の皆さん、是非あしをお運びくださいね、
Q&Aも行いたいと思いますので、どしどしどうぞ~





2011年10月14日金曜日

MTB 29er レポート 本編

大径ホイールの特性を活かした、走り方、ライディングパターンに変えること

29と26の違いは、まさにホイールの大径化という物理的な変化であり、走行の変化もその影響を強く受けます。
そのため、ライダーの走り方も(ポジションではなく)、スピードを得る、コントロールする、ことに対応が必要となります。


慣性を利用した運動エネルギーの獲得のために、俊敏な加速が求められる







大径ホイールのメリットである慣性(ホイールが回り続けようとする作用)を利用した運動エネルギー(推進力)を模式的に表すと、このようなイメージになります。
26(青ライン)がホイール回転数に応じ、バイクの推進力である運動エネルギーが等比とします。
29(赤ライン)は、停止時から立ち上がっていく時に、26よりも慣性が弱く回りづらい状態にありますが、回転が上がれが上がるほどに、慣性利用による運動エネルギーは大きくなり、ある一定の回転数を超えると、高いスピードを得やすくなります。高速域でもバイクが跳ねずに路面の細かい凸凹を乗り越え路面接地を一定にしてくれる効果と相まって、 回転が回転を生むかのごとく、より回しやすく、よりそれを持続しやすくなるのです。

これが、ホイール大径化の最大のメリットとも言える特性です。

この特性をメリットして使いこなす乗り方を、ライダーがしなければ、そのメリットを得ることは出来ません。つまり、ゆっくりと走っていては、このメリット、慣性の利用は絵に描いた餅となります。



では、どのように走れば活かせるのか?                    





慣性利用の活かせる分岐点、しきい値、赤いゾーンまでに素早く、しっかりと加速させることが重要です。
そうすることでオレンジのゾーンの高い運動エネルギーを獲得し、速い巡航というメリットを最大に享受することが出来るのです。
青いゾーンでの低回転でモタモタしてはいけません。
26ならば、頑張れば頑張っただけのスピードになりますが、29ならばしきい値を超えるところまでより頑張って加速させてしまえれば、それの先は、楽に、より高いスピードを得ることが出来るのです。

これを実践するために、コーナの立ち上がり、セクションの通過後など、速度、ホイール回転が落ちたときに、しっかりと加速をさせていきます。つまり、まったりと一定で走るのではなく、より俊敏に、立ち上がりの加速を、回転が上がるまでに、一気に行わなければなりません。
そのためにはフィジカルとしてのペダリングパワー、10~30秒のパワーを高め、何度も繰り返しできる特性を獲得する必要があります。

加速をする際のパワーは、ケイデンスxトルク では、ケイデンスを高めて一気にパワーを高めていくことは言うまでもありません。踏み込み、でモタモタとしていては加速になりません。
トルクで維持しいくよりも、ホイールを回せるように一気にケイデンスを上げてパワーを高めていくスタイルが向いています。

また、加速のための大きなパワーを掛けるにはダンシングが向いています。このダンシングも、29では、接地面の長さによる安定しているので、非常に行いやすいです。オフロードでの26はもとより、舗装路でのロードバイクのダンシング以上に行いやすいです。ホイールが不安定に振られない、切り込まない、直進しようと働くのに加えて、トラクションが非常にかかります。そこで、ボディポジションは、タイヤトラクションを気にせず、後に残さずしっかりとダウンストロークのペダルに乗せられ、高いパワーを掛けることができます。また車体の安定とあいまって、高いパワー発揮の前傾姿勢もしやすくのもダンシングに有利です。このように相乗効果が見込める、ダンシングを積極的に活用していくようしていきます。

上りも全く同様であり、一定回転、速度まで、一気に頑張ってあげてしまうと良いでしょう。そうすると、その後の巡航局面で、同じ努力をしていても、あるいは脚を回しているだけで、楽に高く速度を維持できます。
慣性、勢いを維持できれば、トラクションがかかり、ギャップ走破性の高い、29は上りでも有利だといえます。しかし、 ゆっくりとした一定で、慣性利用に満たない遅い走りの場合は、質量的にも、重く感じてしまうかもしれません。


そして、これらをペダリング、パワー、速度にあった、ギア比の適正化も図るべきで、26よりも軽いギア比はもとより、自分自身によりあったギア比の獲得が必要でしょう。



                                      


下りの勢い、慣性が利用できる上り返しは、まさに、回転が上がった状態で上りに入っていけるので、29のメリットが体感しやすいです。ライダーが加速のためのペダリングパワーをかけていた状態が、自然と生じています。
その回転を殺さぬように、下りでの素早いブレーキのリリースと共に、ダンシングを利用しながら、なるべく回転と速度を維持するように、26よりも長い距離を粘ってあげるようにします。そうすれば、アッという間に上りきれていることでしょう。

これらペダリングセクションの走り方は、ロードレースの走り方と似ています。速度を生かして乗る、路面トラクションを気にしないでパワーを掛けやすいダンシングを多用します。

しかし、MTBにおけるコースのめまぐるしい変化は、上り返し、加速後の高速巡航に到達しても、瞬時にまたギャップ、コーナーで減速、そして、シフトダウンを要求されることが多くあります。そういった短い区間での高速対応には、シフトアップでギア比を合わせてケイデンスを一定に保つことが出来ないので、あるギア比で、ケイデンスを高めて対応する局面があります。その到達ケイデンスは、足が勝手に回るような高回転、100rpmを越えて回すこともあります。アップダウンが連続するようなコースではこういった状況は多くなり、平均ケイデンスが上がります。
26ならば路面抵抗に負けないトルクとパワーの出しやすいケイデンス、70~85rpmを常用していましたが、29では80~100rpmになるようであり、その面でもロードバイクと同様になります。

慣性を活かした走りには、加速性と高いケイデンスが向いていますので、脚を高速回転しつづけるロードバイクと同じクランク長の方が、より走りやすいのでは、と考えています。



ちなみに自分の場合は、身長175cm,股下83cm、サドル高72cm、ロードでは172.5mm、MTBでは175mmを使用しています。。29でも現在は175mmです。ロードよりも常用ケイデンスの低いMTBでは、路面抵抗に負けないトルクを出すために、2.5~5mmほどと僅かに長いクランクを用いることが多いです。しかし、加速のためと、慣性利用で、高ケイデンスになることの多い、29では同一になる可能性を秘めています。
特に小刻みなアップダウン、タイトなコース、加速、減速、の多いXCではその傾向が顕著となるでしょう。逆にマイペース一定で、大きなアップダウン的なコースの王滝のような場合は、その人それぞれのケイデンス域に応じて、従来通りロードよりも長くてもよいと思われます。

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ホイール慣性が仇となる コーナリング ブレーキング

大径化による回転慣性の増大は、直進時には、重厚速度の向上、そしてバイクの安定という効果をもたらします。
しかし、そのメリットは、コーナーでは、デメリットとなります。コーナリングとは、ライダーの重心を内側に移しバイクを曲がる方向に傾けること、直進で安定しているホイールの”安定を崩し”内外に倒さなければ曲がらないのですが、それに必要な力が直進安定の大きな29の場合は、26のそれよりも大きく必要になります。大径化をすると、バイクが曲がりづらくなるのです。

そのため、コーナー進入では、よりしっかりとバイクを傾ける必要がでてきます。まして29の特性として慣性で高速走行がしやすいのだから、速い速度に対応した素早く大きくコーナリング動作に、瞬間的にクイッと反応してもらわなければ、コーナリングを安心して速く通過することが出来ません。
より強く減速して、曲がらないホイールの速度に合わせるか、あるいは、外に膨らみオーバーランしてしまう、といって可能性が出てきます。

そのコーナリングでのデメリットを解消するには、フレーム&フォークの設計でその特性を打ち消す必要があります。

フォークの先端でハンドリングを良くするという手法は歓迎できます。これにより、ハンドリングが機敏な感じがすることが出来ます。しかし、絶対的な曲がりやすさ、傾けやすさは、先端の数mmよりも、全体の長さ、ホイールベースでの影響が大きく、とくに自分を中心とした重心、それを内側に傾けたときにMTB全体がどれだけ着いてくるか、というフロントセンターが支配的に影響します。
フロントセンター(BBから前輪軸までの距離)=ホイールベース-リアセンター(チェーンステー)と見ることが出来ます。
大柄なライダーであれば、長いフロントセンターでも、自分にフロントホイールは近くなるので、曲げやすいかもしれません。しかし小柄なライダーでは、相対的に遠くなりますので、曲げやすいフロントフォークでもそれを遠くにおいて傾けなければならないので、やはり、曲がりづらくなります。
フロントセンターが短かく作られた29は小柄な人でも曲がりにくさを、感覚だけではなく、低速~高速域で実際に、物理的に曲がりやすくしてくれます。
ペダルに置いたシューズの先端が、ハンドルを切ったときにホイールと当たらないように最低限のクリアランスは確保してこと、トップチューブは適切なライディングフォームのために長さを確保してあること、これとフロントセンターの両立には、ヘッド角が立っていることも必要なポイントとなります。

そして、何と言っても、ホイールの大きさ、前後の長さが、前後で倍に長くなるわけですから、それをコンパクトにまとめたほうが、スイッチバックや、狭い木と木の間を抜けながら曲がるシングルトラックなど細かい取り回しは絶対的に有利なのは言うまでもないでしょう。


さらに大径化の慣性の強さは、傾けて侵入したコーナー途中でも、ホイール自身が立ち上がり、直進しようとするように働きます。コーナリング中に、バイクが起き上がる挙動を示し、傾きを維持するために、その力を押し返さなければなりません。さもなければ、バイクのコーナリング半径が大きくなり、コーナー途中でアウトに膨らみ始めてしまい減速対応し出口で失速、となりかねません。
それに対応してホイール=バイクが立ち上がるとき、ハンドルでその傾きを保持、力を押し返すような動作が生まれます。





図のように、バイクを立ち上がらせる力は、ステムを支点として、ハンドルを起こすように働きますので、テコの原理によりハンドルは幅が広い方が有利になり、立ち上がる力を容易に押し返ししやすくなります。

この釣り合いさえ上手く取れれば、タイヤの接地面が長いというメリットは、コーナリングでも活かされるのでグリップの増大を得て、安定した速いコーナリングも可能となります。

コーナリングの前に必ずしなければならないスピードコントロール=ブレーキング、大径化されたホイールには、ブレーキもまた、大径化、強い制動力が必要になります。
高いスピードでの巡航がされるということは、コーナリングへの進入に際してより大幅な減速をしなければならなくなるということです。またその際にも前へ前へと慣性が働くので、ブレーキにはよりパワーが求められるのです。また、上記コーナリングのコントロール出来る速度まで調整しやすいこともブレーキにとって大切な要素です。
タイヤのグリップは高いので、制動力が伝わりやすい、のは29のメリットでもあるので、よりストッピングパワーの高く、コントローラブルなブレーキを装備することが望ましくなるでしょう。

下り全般で言えば、慣性と細かなギャップを乗り越え路面を常に追従してくれることで、スピードが容易に上がります。これは29の真骨頂とも言えるメリットです。
しかし、サスペンションは、このメリットを活かし、また重量低減やライディングフォームとの関係で、ショートストロークでバランスさせています。逆に言えば、ロングストロークのサスペンションが採用しづらいとうデメリットが29にはあリます。
そのため、ロングストロークサスペンションでないと、大きなジャンプ、ドロップオフなどではボトムアウトの可能性がある、下り系には26のほうが現状では、有利でしょう。



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高速走行に対応する素早い操作性

ここまでのメリット&デメリットへのライダーの対応として、加速の重要性、コーナリング性能の維持が重要となる。つまり、26のように乗れる29バイクが、より良い走りをライダーに提供してくれます。

これを実現するには、大径化されたホイールをコンパクトにフレームに設置して、ライダーのライディングフォーム、ボディポジションには影響を与えないこと、これを実現するフレーム設計、ディメンションであることが必須です。

加速のためには、軽量性、とくにホイールの軽量化が重要ですが、加えて、ペダリングパワーの伝達と、その出足、反応のために、短いチェーンステーが望ましいです。
そして、コーナリングでも述べたように、短いフロントセンターも大事です。
短いチェーンステー+短いフロントセンター=短いホイールベース、 これが29バイクを選ぶときの極めて重要なポイントとなります。

それらはカタログで見ることの出来るフレームディメンション(ジオメトリー)と、試乗した時の印象で判断することが出来ます。

クイックにはなりすぎない自然な舵角で、 29の立ちやすい特性と相殺していること、軽く気持ち良いハンドリング、シャープな加速を体感できるでしょう。

もし、実現していない場合、重い、怠いハンドリングで29のもつスローな特性を助長し、安定した直進安定性は感じられるものの、加速性でもたつくことがネガティブに感じられてしまうはずです。

大きなホイールが産み出す、安定性のある挙動を、慣性が後押しする高いスピードを、扱いやすくコントロールしてライダーが乗りこなすには、その特性に負けないほどの素早く切れの良い操作性が必要なのです。また、高いスピードでのバイクの挙動を安定させるため、高いコーナリングスピードに応じて大きく傾くためには、やはりハンドルが広いことも有利になります。



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大径化メリットを活かしデメリットを抑え、ライダーの狙い通りに乗りこなしやすい29


ホイール大径化の持つメリットを理解して、それを活かすためのフレームディメンションにすることが必要ですが、同時にライダーが26バイクと変わらずに、基本通り中立で適切なフォームで乗車できることもまた重要です。
ホイールが大きくなる以上、バイク全体、とりわけフレームが大きくなることは仕方がない、ということで設計されていていると、大柄なライダーならば乗りこなせる、長いホイールベース、高いハンドル位置となり、小柄なライダーには乗りづらいものがあります。
Bbハイトが低く、それでも相対的にハンドル位置を低く出来るように、短いヘッドチューブ、そして適切なトップチューブ長、更に小柄な方には足つき性も大事なポイントとなります。

サスペンションストロークは、ホイール+タイヤで40mmくらい高い位置にフォークのクラウンのを上げ、ひいてはハンドル位置を高くしてしまうので、100mmフォークから10~20mm短いストロークにし、さらにヘッドチューブ長も30mm程度、26よりも短いことが望ましいといえます。

ホイールは直径の大きなタイヤ、リム、そしてスポークも長くなるのでその分の質量が増え、同じグレードならば重くなりますし、フレームも、チェーンステーと、フォークの肩下は長くする必要があるので、それだけ重くなります。
ですから、いかにこれを軽く仕上げられるかということもデメリット相殺に考えなければなりません。

大径ホイールということが走りに多大な影響を及ぼしますでの、その物理的な影響はとても大きく、軽量で高性能ホイールは、そのまま高性能な走りに直結します。
加速性にとって軽さは重要であり、重いホイールだと加速、出足が鈍く重い走りになります。

ホイールの適度な硬さもコーナリングに重要です。スポークが長いのでたわみ易いので硬さが重要となりますが、計算されたたわみも活かして路面追従性を上げるというのもホイールの善し悪しを決める要素になり得ます。

あわせてタイヤ性能も重要です。ずタイヤそれぞれの性能もさることながら、26インチと29インチという違いからタイヤに求められる性能に大きな違いがあります。
タイヤの接地面が立てに長くなることで得られるトラクションアップよって、ノブの低いタイヤでも、接地面積により摩擦、グリップを稼ぐことができます。路面状況に応じた26インチとの比較では、29インチはひとつコンディションよいレンジのタイヤを使うことが出来ます。
ノブの低いタイヤは、29インチのもつ慣性が大きくなる効果と相乗効果で、高速度域での巡航を可能とします。
そして、ホイールに対して相対的に低くなるライダーの重心位置はタイヤの接地増大による安定性と相まって、ダンシングがロードバイクと同じような感覚でスムーズに行えます。これによりノブの低いタイヤの転がり性能が更に活きて、高い加速性を持つことも出来ます。
これらの特性を理解して、、とりわけ接地面積の増大という全てを好転させる大きなメリットを享受するためには、タイヤの低圧使用が前提となります。
エアボリュームと耐パンク性29インチタイヤに求められる基本性能となり、次に低いノブでグリップを稼げるパターンとなります。そして、タイヤ(ホイールもですが)が大きくなることで重さが増すというデメリットもありますので、なるべく軽量なタイヤを選びたくもなります。


ギア比は26よりも軽いギアの組み合わせになっていることが重要です。11-36Tが標準となりつつある今、フロントギアの歯数でギア比が決まりますが、フロントダブルの場合、26ならば40x28か39x26のところ、29ならば”38x24”というように小さいチェーンリングを組み合わせる必要があります。これにより、絶対的なローギアの確保や、アウターで走れるコース箇所の増加、そして加速に適したギアを選びやすくなり、ホイールの大径化による重すぎるギア、になることを防ぐことが出来ます。
 
このように、大径化されたホイールのメリットをいかしてデメリットを打ち消すためには、機材の各部に渡る設計とセッティング煮詰め直しと、ライダーの走りのマネジメントを変えてる必要がありますが、
その見返りに高いスピードと安定性を得ることが出来ます。レースやイベント参加を考えるならば、これ以上の優位性はありません。ぜひ、ここまでの要素、加速と俊敏な操作性重視のコンパクトな29バイクを自信を持って選んで欲しいと思います。

また、ツーリング的にゆっくりとマイペースで走ったり、一 般的なエントリーレベルのライダーには、高いスピードということは求めないかもしれませんが、29バイクのもつ、ギャップ走破、登 りのトラクション、穏やかなハンドリング、これらによりコントロールを失いづらく、バイクに安定して乗り続けやすい、という観点からオススメできます。ホイールベースが大きく安定志向のバイクでしたら、とてもマッチするはずです。

いずれもカタログでチェックしてみて、そして実際の試乗の機会に体感をしてみてください。