2014年2月10日月曜日

名は体を表す、バイクは体を表す 自分の体にバイクを合わせる意義

2014 S-WORKS SHIV を乗り出す前に、SPECIALIZEDのサービスプログラムであります、
”ボディージオメトリーフイット”を自分自身で受けてみました。


こちらは、仮組の状態ですが、バッドの位置、サドルの位置など、概ねこれまで乗っていたSHIVに数値的に合わせておいた状態です。



そしてこちらが、ボディージオメトリーフイットにより、自分に合わせて仕上がったSHIVです!

サドル前に、高さを上げ、パッドとバーは前に、サドルを上げた分だけパッドも上げて、という調整をしました。



名は体を表す、ではありませんが、バイクは体を表す、バイクは乗り手を写し出す鏡のようなものです。

バイクだけをみて、ポジションを語る意義は全くありませんし、乗り手が乗った状態で、乗り手がどう乗れいているのか、リラックスなのか、力んでいるのか、無理しているのか、無理しているか、伸びやかなのか、窮屈なのか、などなど、乗り手を見てポジションを語るべきなのです。

ボディージオメトリーフイットは、その乗り手の体を見ることから、始めます。



先ずはフィジカルアセスメントという、乗り手の体の特徴を見ていきます。

これは立位体前屈をしているところです。


ハムストリング臀筋の股関節の柔軟性による骨盤の前傾具合、背筋群の柔軟性による脊椎の自然な曲がり方、カーブを見ています。


これによりその人のバイクに必要な柔軟性がどの程度か、わかってくるのです。


20数項目をチェックして、柔軟性、安定性、アライメント、それらを考慮して、無理なくスムーズなライディングを実現するのが、ボディージオメトリーフイットです。

フィジカルアセスメントにのっとって、バイクの調整に入ります。



まずは、足元、クリート、フットベッド、ここから決めていきます。

シムなど、細かな微調整は、また最終仕上げでも行ってもいきます。



サドルを合わせては漕いで、高さ、前後を合わせては漕いで、を繰り返していきます。
ペダリングはスムーズになったのか、腰は安定しているか、痛みや不快感はないか、とチェックをしていきます。

ハンドル周りを変えても、当然、漕いで、無理な前傾になっていないか、窮屈なフォームになっていないか、繰り返していきます。


自分はPOLAR KEOパワーを付けて愛用していますので、レースで求められる、維持するパワーで漕いで、どう感じるか、どうなるか、を確かめたりもしました。

同じパワーが楽になったり、スムーズに出るようになったりという変化が得られます。



前面からも見てもらって、頭の位置も検討してもらいました。

エアロ効果の高いイヴェードをかぶっていますので、無理に体に負担をかけてまで、頭を低くする必要はないとのことで、リラックス出来るかどうか、で最終決定しました。




本日のボディージオメトリーフィットの仕上がり動画です。4倍スロー再生にしてあります。


レース平均よりも高く、IRONMANでの常用域の上限である、280~300wで漕いでいますが骨盤の安定が高く、上半身もリラックスして、自分自身で客観的に見ても、とても良い感じです。
パッドとバーを前に送ることで、上背部(胸椎)と肩周りの緊張がとれていて、また前方視界のために顔を上げるのも楽になりました。
IRONMANでも全く問題なさそうです。


姿勢とバイクのブレがまるで無く、股関節から動いている脚と、ホイールだけが回っていて、アニメみたいですね~

安定性とスムーズさ、これがライディングフォーム、ペダリングの肝でもあります。




こうしてフィッティングしてれた方とは、得も言われぬ信頼感が生まれるものです。

高価で大掛かりな計測機器は有効なんですが、やはり人の手を介在して行われるものは、その人の経験値、見識の深さ、サイクリストへの愛によります。

たとえば、高価で大掛かりなMRIの機械を持っていれば、有能なドクター、とはいえませんよね。

それがあれば出来る事、分かる事は増やせますが、それを活かして、数値を読み取り、実際に目の前に相対しているサイクリストへのフィッティングを施すのは、機械ではなく人です。

自分でバッチリ合わせられている、と言う方も、セカンドオピニオンを持つということも、パフォーマンスの裏付けを取るためにも、とても有効です。



こちらはSPECIALIZED東京にて、ボディージオメトリーフィットを受けていただいたお客様の写真です。

右は、バイクに依存せずに、適切な姿勢をシミュレートしたエアフォーム
中右はビフォーで、腰の負担が高く、乗り続けるのが”辛い”フォーム
中左はアフター、各所の負担がなくなり、特に上死点通過が楽にありスムーズなペダリングになった”良い範囲にある”フォーム
左はさらにサドルをシテロに交換して、より自然で股間の圧迫と背部の緊張がなくなり、右のエアフォームに程近くなった”完成形”フォーム

緊張、力んで体を固めているフォームは、根本的にNGでして、安定しつつも、緊張していないフォーム、自分の自然で無理の無いフォームを取れるようになっています。



 SPECIALIZED東京でのBODY GEOMETRY FIT予約について 

こちらに現在のボディージオメトリーフィット実施店舗のリストがあります




自然な”良い”フォームを目指していき、そのためのソリューション、フィッテイングであり、サドルであり、サービスを活用していきましょう。

それが、時間、コスト、努力、機会を失わない、選択なのです。


ぜひ、シーズン真っ盛りとなる前に、一度、受けられることをオススメしますよ~~