2010年6月7日月曜日

富士ヒルクライムを登って

さて、昨日の富士ヒルクライムは招待選手としてアスリートクラスに参加してきました。

当日は、実業団レースと重なってしまい、ロードプロ招待選手がきていなかったので、それなりにペースを作れないとマズイ、とおもいつつ。。。

ヒルクライムのように高負荷一定というようなハードワーク、トレーニングとは2月頃に房総で頑張って走った以来、めっきりご無沙汰していましたので、全く走れる気がしませんでした。

コンピュートレーナーでパワートレーニングを一回してみたら、以前は320wは30分間のエフォートでしたが、3分の持続のみ。3分といえば、400w以上だったので、20%位の低下です。

その上、体重は1~2kg増加、そしてその内訳としては、大腿後部、大腿二頭筋、半膜様筋、半腱様筋、いわゆるハムストリングが細くなって、代わりに腹部の脂肪増加と、構成が大きく変わっていました。

それを考えると、アスリートクラスのカリカリチューンな皆さんと一緒に走れる時間はかなり短いと想定して、序盤だけでも、という考えでした。


今回のアスリートクラスは距離の延長とともに、その参加者がベテランから新進気鋭の実力者までかなり揃っていまして、新しい展開が生まれるはず、とスタート前の解説で言っていたとおりのレースになりました。

スタートからの長く緩やかな斜度の直線では、集団前方に位置してペースを作ります。速すぎず、遅すぎず、ヒルクライム的にパワーは一定、強度は徐々に上げて良く感じです。ですが、これで早くもキツイ、ロードやMTBのロングイベントを毎週走っていましたが、レースのようなペースではないので、おえっとします。

そうこうして料金所を過ぎたところの勾配変化によって、集団の速度が落ちたところで、するすると今回の優勝者がスルスルと、マイペースを保ちたいかのごとく前に進み出ていきました。これに追従したのは1名のみ、集団はそのままでした。あの方は速いので、きっとこのまま行ってしまうからここは追わないと優勝決まりだよ、と思い、ペースを上げるべく試みますが、自力では無理、集団の活性を願いますが、どうやら皆さん見送りを決めたようでした。
勝負なのか、タイムなのか、いずれにせよ、難しい選択です。実力的に上手の方でしたので。
この優勝者の方とは、去年8月にご一緒していますが、引退直後で調子は悪いとはいえ、高いレベルにあった当時の自分と堂々に走られていましたので、その出力の高さは相当なものだと判断していました。

そこから集団は落ち着いた感がありますが、それでも他の選手のパワーメータの数値を横目で見ていると高い数値を示しています。

昨日のポラールの自分データですが、心拍カーブとケイデンスに一定範囲内での上下動が見られますが、そのままの走りをしていました。

1)集団のペースを引き上げたいと先頭でペースメイクのために引く時間を多くとるようにしました。とはいえ、今の状態では、ひとりで高いパワーを持続出来ないので、ローテーションをしながらになります。先頭に出るときにはケイデンスを上げて前に出て、先頭では一定、後方に降りていく時には、ケイデンスを落としながら速度調整していきます。

2)勾配の変化により、平坦なところでは速度が上がるように、また急勾配に入るときには高いケイデンスとシフトアップしておくことで、勾配におうじてケイデンスを下げていける余地、シフトダウンする余地をもち対応しました。
加えて、前日の”S"ラウンジでのヒルクライム直前ワンポイント講座にてお話したテクニックを自分も駆使して、勾配変化に応じたボディーポジションとアンクリング、ペダリングのアレンジも徹底して行っていますよ。

これにより、実力優位者の多い集団の中でも、なんとか走ることが出来ました。今回は集団の人数が多かったこと、勾配が緩やかな箇所がいいこと、この2つの要素があり、徐熙が通用したに過ぎません。
単独の出せるパワーの大きさと持続時間では圧倒的にかないませんから。

実際に、45分過ぎからは常にイッパイイッパイになっていて、どこで切れてもおかしくありません。もう切れますね、と話をしながら走っていました。まだイケるよ、とも言ってもらえて、自分で前日講座で言っていた「疲労は気のせい」を自分に言い聞かせ、苦しい時こそ、集団の前に出ました。そこから遅れても、集団の後方までの時間は休めます。
どこで走ってもきついのはきついのです。ならば、より楽しいところで走った方が断然イイ!

さすがに、ゴール10分前、急勾配から始まったペースアップでは置いてきぼりになりました。ここまでよくやったな~と自画自賛的でしたw しかし集団との差は大きく広がっていません。
ならば、と力を振り絞り、ペースを上げて平坦部で集団に追いつきます。集団は前に見える選手を追うことなく、牽制に入ったようでした。

最後尾に追いついて、そこから流石に前に出る余裕はなく、そのまま最後の加速に入り縦に伸びた集団後方で遅れないように必死でもがいてフィニッシュ、となりました。

前日の”S"ラウンジでのヒルクライム直前ワンポイント講座をしておいて良かったです、自分にとっても最高に役立つ講座でした。
練習しているから遅れてしょうがないでは、つまらないですから。
ゴールまでできることをすべてやる、それが楽しいし、次に繋がるんですよね。

自分も次に向けて準備をしてみたい、と思うほどに、トップの人の実力は高くい、集団の意識も高い。

頑張ることを楽しみたいと思います!





あ、早速今日からと思い、体重計に乗っていました。終わってからの暴飲暴食により、66.5kgに。。。
頑張りがいがありますね、こりゃ