2010年11月24日水曜日

アジア大会金メダル獲得ならず

昨日までで、自転車競技の全種目が終わりました。

今回はお家芸とも言うべき、KEIRINをはじめとしたトラック種目で金メダル獲得ならず、男女MTB,男女ロード、男女タイムトライアルでも、銀と銅メダル獲得が精一杯で、メダルが取れない種目もありました・・・

中国の強さはもとより、韓国、香港の強さも目を見張るものがあります。国力、国勢、の差がそのままスポーツにも反映しているかのようにも移ります。

こういったオリンピックやアジア大会という、複合競技の国別で争う大会では、種目毎のトレンド以上に国としての力が如実にあわられてきます。
自転車は、ヨーロッパに比べて文化と伝統レベルが違うから、アメリカに比べて先進的アプローチが遅れているから、それらは紛れもない事実です。それらは、しかし、中国、韓国、香港、あるいはマレーシアなどに負ける理由の説明には全くなっていません。

個人の努力は臨界に達しているがゆえに伸び悩んでいる事情もあるでしょうし、、国としての強化策が打ち出せないジレンマもあります。
しかし、だからといって、今のスポーツバイクの恩恵が全く、レベル向上に寄与していないという事実も、見過ごすべきでないかもしれません。

物が売れればブームで満足?

みんなが乗ること、底辺が広がることで頂点レベルが上がること、それらは、全体の形成としてともに大事ですし、両輪だと思います。
どこかにその相互関係が途切れている部分、ミッシングリンクがあるのでしょう。

自分たちの愛すべき趣味、自転車。

それは街の中でもバイク単体で輝く存在であるべきでしょうし、その本来的なスポーツとしての輝き、乗るる人の輝き、その代表選手の輝き、それらの輝きを、価値と魅力を十分に理解し、伝え広げているのでしょうか。

なにか歪みや欠如を孕んでいるようで、やるせない気がします。

今の時勢においては、不適切な表現かもしれませんが、スポーツは武力によらない国家間の代理戦争という側面を否定しません。

負け続ける国家には反映はないはずです。

自国内の一過性の風潮にとらわれず、持続的な取り組みを期待したいですし、自分自身それにどう寄与できるか、胸に手を当て考える機会になっています。

代表選手の負けは、国家の負け、ひいては全国民の負け、あるいは、日本の自転車関係者全ての敗北です。
次は勝つ、という思いをこめて日々の行動をしていきたいと思います。