2011年9月30日金曜日

SDA王滝簡単レポート!

すみません、忙しさにかまけていたらもう次の週末になってきてしまい、こちらもMTBイベント、ジンギスカップです!
王滝とかぶってしまう前に軽く、サァーっと思い返してレポートをします。



今回の相棒バイクは、スタンプジャンパーHTエキスパートカーボン29です!
ここまで数回のMTBイベントでこれはイケる!速く走りたいバイクだ!との感触を得ていたので、今回の王滝のテーマはズバリ、速く走る、でした。
スタート前には雨が振っていましたので、急遽、タイヤのパッケージを材料に作った、サスペンションとフレームに簡易泥除けを装着しました。



そのためいつのもキャメルバックではなく、HTならではのダブルボトルで対応し、スペアチューブ&ツールは大きめのサドルバッグのダートバッグにまとめて携行しました。
29インチチューブx2、Co2ボンベx3、パッチ、ツール、チェーンコネクトピン、リアエンド、強化テープ、がスッポリと収まりますので、オススメです。


補給食は、かなりのエネルギーを持参しなければならないので、カロリー/重量レシオの優位なパワージェルをフラスコに入れ、そしてわずかな水分で飲みやすく希釈しておきます。
スタート直後にパレード区間で食べる、PowerBarも用意しておきます。
そして、添加剤、エナジーブースト的な役割のVESPAも持って行きます。


さらに最近の超お気に入りであるジェルブラストを大量に持参!これは触感が良く、美味しい!噛むと適度な歯ごたえのグミの中から、ジェルがチュルっと出てきて、よし、とパワーを感じると共に、それが口のなかで、噛めば噛むほどに混じり合って、とても美味しくなります!
これをジップロックに5袋分入れて、ジャージのポケットに口を開けて手を入れやすいようにしてセット。走りながらこまめにとりながら、美味しく、元気に走りきれました。

こういったジェルや補給食のゴミは、レースやイベントであれ、MTBであれロードであれ、自然の中、公道であることを強く意識して、決して捨てることないように配慮します。そもそも、持っていかなければ捨てないわけで、こういった工夫で予めまとめておけばパッケージがごみになることもありません。自分が捨てたゴミは必ず誰かが拾っている、と心がけたいですね。


そして、足もとはニューハレXテープで補強します。まさかの怪我を防ぎ、疲労を軽減してくれるこれは、誰にでもオススメできる気軽な身体のチューンナップです。



そしていよいよスタート、スタート前の雨交じりの天気から、一気に好転して、さわやかな秋晴れ、直射日光が身体の水分を奪うほどになりました。

自分のレースはというと、速く走る、に沿って、スタートから優勝候補のマシュン選手をピッタリマークして進行します。性能に自信をおけるスタンピー29だったので、余裕を持ってついて行きます。先行した選手が2名ほどパンクをしていて、気をつけねば、とおもいつつマシュン選手と序盤はペースを刻んでいきます。

そして、前回崩落した橋を越えた後の舗装路の上りでどうにもペースが合わないことを感じて、自分のほうが29の特性かリズムが合わずに、スピードが乗ってしまい、足を休めがちになってしまうことがあり、意を決して、荒れてトラクションが必要なぬかるんだ路面で前に出ます。
クン、クン、と上手くペダリングをするとシューッとスピードがのりますので、綺麗なペダリングを意識して、その高いスピードを維持します。スタンピーHT29のロードバイクのような、軽快なスピードを思いきり堪能していると、マシュン選手を視界では確認できないほどにアッという間に差が開きました。ひとりトップで先行しはじめました。

現役バリバリの選手と日々の維持も精一杯な自分と、同じように走れるわけがありません。このスピードの差はバイクによるものが大きいと言わざるをえないでしょう。加えて、風邪から回復したばかりというマシュン選手の体調もあったことでしょう。スタンピーHT29でスピードを楽しんで、走り続けます。モチロン下りはパンクの多い王滝のこと、慎重に走ります。が、走っていると程なく後輪のタイヤのたわみが少しづつ大きくなっていくことを感じます。スローパンクです。

パンクの箇所を確認するために、止まってタイヤをましてチェックします。しかし、どうにもトレッドには発見できません。う?このサイドの僅かな、これか?!迷ってこれならば、シーラントでイケるかも、とCo2ボンベでエアーを充填して、タイヤを横向きにして回します。いけるか。。。しかし、無念にもエアー漏れは止まらず。がっくりしていると、マシュン選手をはじめ、多くの選手に抜かれていきます。まだまだ序盤、と言い聞かせ、パンク修理、チューブを入れて、ついでに補給食も摂って、追い上げを期します。

10人以上に先行されましたが、あっといまにドンドン挽回していきます。やはり、バイクの速度域が他とは違うように感じられます。ほどなく湖のほとりまで来ると、トップ5まで追いつきます。おお!このペースで行けば、まだまだいける!と、楽しくなってきました。

そして、スピードをさらに乗せて、平地での追従を許さずに、上りでさらに2名の選手を捕らえます。これで4位か、もう少しで表彰台!

と気を良くして、くだりも攻めていきます。岩、がれた部分はラインを選びつつもホップで切り抜けます。このへんはバイクのホイール径というよりも、フルサスバイクで走り込んでいた時の感覚のままにクリアしていきます。

た、楽しい!なんて思っているのも束の間、岩をトン、トン、と越えた先にも岩、岩、だんだんリズムが追いつかなくなって、アッ!っと思ったのも遅く、足裏にチューブが潰れて岩にヒットした感覚が伝わって来ました。リム打ちパンクをさせてしまいました。

ぐおー!と自分の失態を悔やみますが、悔やんでも直らないので、シートバックからチューブを取り出し、修理に移ります。ダブルボトルの水の残量も確認して、どこで給水するかもプランします。
PowerBarを食べて、気持ちを落ち着け、さらにレースを続けます。

ここからは、予備のパンクが無いので、より慎重に走らなければなりません。ペースを抑えて、特に下りはライン重視で走ります。上りは上がってきた気温と日射との戦いになって来ました。2回目のパンク修理で抜かれた3人のうち2人は、追い上げていくと100kmループが終わるまえの上りで抜き返しましたが、CUBさんは確認できていません。ということは5位か、と思い、100km最後の下りも慎重にこなします。

そして、いよいよ120kmのループに入ります。このループの上りのきつさは誰にとっても等しく厳しいものです。昨年はここで両脚前後、が同時につりました。ここもオーバーヒートしないように押さえ気味で、そしてコースサイドにあるよく冷えたおいしい水の天然エイドステーションで頭から水を被りリフレッシュ!ボトルに残りの行程分の水を補給して、最後の峠を目指します。完全にリフレッシュしたクリアな視界には先行していた選手を捉えました。ハンガーノックかラインがふらついています「ガンバレ!」と言葉を残して先行します。これで、4位だと思い、前の見えない、追いつかないCUBさんを追い続けます。

最後の長い下りに入ると100kmの後方の選手と一緒に下ることになります。過去、この区間で選手を抜くためにラインを変えてパンクしてしまった経験があります。同じ事にならないように、気をつけて下ろうとしました。良い感じで下りを慎重にこなして行きました。そして、最後、あと幾つかのコーナーを抜ければ、平坦に近いところまで下りきるな、と思った矢先でした。速度差がある選手に一気に追いついてしまい、ブレーキをかけながらラインを変えると、ガスっと鈍い音が。。。見えなかった岩にタイヤをヒットさせてしまったようです。。。

もうチューブがなく、パッチでなおすか、そうすると後方に追いつかれて表彰も逃しますので、ここは気合(ホイール修理は謝るとして)で、パンクしたまま下り続けます。直線やダートならば、けっこうグリップしてくれるのですが、舗装路面ではかなりコワイ事になります。が、もう少し、もう少しと言い聞かせて、ゴールまで漕ぎ続けます。

もう1kmもないな、逃げ切れるかと思った最後の長いストレート、後方に気配を感じてみると先ほど上りで頑張れと声をかけ他選手が猛追してきました。逃げるべく、漕ぎに力を入れますが、速度は上がるはずもなく、残り数百メートルで抜かれ、そのままゴールとなりました。



そして、結果は4位でした!最後まで抜けなかったと思われたCUBさんはチェックポイントで休憩していたところを抜いていたそうです。
もし、最後のパンクがなければ3位か、惜しい!
まあ、それでもおもいっきりスタンピーHT29の走りを堪能できたので良しとしましょう。
トレーニングしないものが上位を狙うこと自体おこがましい気もしますし(苦笑

しかし、これで確信しました、
スペシャライズドの29は速いことを!

詳しくは29レポートを来週まとめますのでお楽しみにどうぞ。

またレースに出たくなりましたので、今週末のジンギスカップも速い走りを楽しんできます~