自分の(いろんな意味で)痛々しい表紙写真の1月20日発売のサイクルスポーツをご覧頂けたでしょうか?
その中で紹介させてもらっています、ストレッチポールで個人的な補足を少々と。
自分は現役時代、2002年くらいにもこのストレッチポール、いえ、似たお安い他社製を使っていました。
使い方は、この上でガンガン動いて、グリグリ力強くで関節の可動域を広めようというものでした。
ふらつくポールの上でバランスを取りながら、状下山後左右に大きく動かすことで、その効果を得ようとしていました。
しかし、ストレッチポール問わず、ストレッチは無理やり力づくで動かすと、伸張反射で縮もうとしてしまったり、主働筋と拮抗筋に共縮を起こしてしまい、効果が出ないどころか、かえって柔軟性の低下、可動域の低下、あるいは故障にも繋がることすらあります。
実際に自分も効果を感じなかったので、背部の筋群や、腸脛靭帯などにポールを押し当てて、ゴリゴリこすりつけて物理的な”マッサージ”ポールとしてしか使っていませんでした。
そしてそのポールは、素材が密度の低い柔らかいものだったこともあり、凹み変形して次第に不快度が増し、そのまま忘却の彼方へ。。。
それから、10年の後、コンディショニングコーチに直々に正しい使い方を教えて頂き、大きなアウターマッスルと言われる筋肉の力を緩めて、小さなインナーマッスルを適切にストレッチさせることで、その緊張とアンバランスを”リセット”して脊椎を中心として骨格を整えて、身体の動きを向上させることを理解しました。
ランニングでの膝の故障、その原因である全身の、とくに腰回りの緊張、柔軟性と筋力のアンバランスを抱えていたので、尚更真摯に取り組んだことから実感が高かったのでしょう。
骨格くんに、ストレッチポールをやってもらうとその意味合いが視覚的に理解できると思います。
このように脊椎、仙骨、腰椎、胸椎、頚椎という屋台骨を、ポール上の縦の真っ直ぐのライン、良い位置にしっかりとのせます。
そして骨盤を仙骨を中心に左右対称になるように良い位置にあることを確認します。
さらに胸郭も良い位置に乗っているか、骨格くんでは省略されている肩甲骨が良い位置にあるかも確認します。
そして全身を弛緩させ、自重を用いて細かな筋肉の緊張を解いて、紹介したような動きのメニュー行います。
無理なく優しく、力まず小さく、柔らかく股関節と肩関節を適切に動かすことで、脊椎を中心にリセットされていくのです。
個人的には、骨盤の中心にある仙骨を上手く意識して、そこを中心に全てをうまい位置にもっていくとうにしています。
うまい位置にあると、前後、上下、左右に緊張が抜けて、あるいは分散して、弛緩を高く感じられます。
また、どこに可動の制限もあるのか分かるようになります。
バイクでは、股関節は限定的な範囲で可動、肩関節は極めて狭い範囲で可動していますので、可動の制限は、動きの滑らかさに影響していきます。
スイムやランは、遥かに大きく、内旋外旋を伴い、前後上下に動ける必要がありますので、制限があっては、スキルの上達を妨げてしまいます。
自分は毎日、3~10分という数分を用いることで、これらを改善しています。
また、PCを中心としたデスクワークをすることも多いので、日常生活でも、腰、背中、肩、首の緊張が強いられる方は、これでリセットすることで、リラックスした良い姿勢をとることが出来ますので、病みつきになっています。
これに用いるストレッチポールは日本コアコンディショニング協会でも使っています、素材の硬度と、直径と長さというサイズの考えぬかれたコレが、耐久性と使いやすさにおいてオススメです、値段で決めると以前の自分と同じような失敗の可能性がありますので。
これで日々、リセットを繰り返せば、カイロや整体に行く回数を減らせるかもしれませんよ~