2012年1月24日火曜日

実走とインドアトレーニングの比較

昨晩から関東地方にも積雪しました、自宅付近は今朝こんな感じでした。


路面も完全に凍結していて、このアスファルトが黒く見える氷面は非常に滑りやすいので、車で行く朝スイムは断念。。。


代わりといっては何ですが、メレルのゴアテックスを履いて近所を偵察、あたり一面真っ白な景色は新鮮でした。



路面の雪解けまでデスクワークに充て、昼過ぎからジムにトレーニングへ。

ここ最近、膝のリハビリとしてストレングストレーニングと共に、トレッドミルでのラントレーニングを併せて行なっていますが、なぜかインドアトレーニングのほうが実走よりも辛く感じます。

自分はバイクトレーニングでも、実走よりもインドアローラーのほうがきつく感じるのですが、主な理由としては、走行時に風を切ることによる冷却効果が無いこと、固定ローラーの場合、バイクが固定されているので走行バランスを気にせず、ペダルにより大きな力をかけられること、が挙げられます。
これには、送風機を使って冷却を十分にすること、パワーを使って実走と同じ負荷値にして走ることで、ある程度は補正されます。

トレッドミルでは、ベルトコンベアが動きますので、ある意味、3本ローラーに近いかもしれません。走行バランスを取らなければ、左右と前にある手すりにぶつかってしまいますし、うっかり脚がもつれると後に吹っ飛ばされるのも同様ですね。

実走では身体を前に進ませているのでゼロからプラスにしている感じで、後に進んでいる身体を前に戻しているマイナスをゼロにしているトレッドミルとは感覚が違います。
前に出た脚に上半身を乗せていく感じが、上半身は同じ位置に保たれ脚だけが後に流れていくのを上半身の下に戻すように感じています。
とはいえ、空気抵抗がないし、楽に感じてもよさそうなものですが。

キツイと思うのは、この微妙な動作の違いなのか、はたまたローラーと同じ、冷却効果が無いことからか。はたまた、同じ空間で変化のない単調さか、周りに気が散って集中していない、という、メンタル的なものか。

ランでトレッドミルなら、風による空気抵抗など負荷の変動が無いのでペース=パワーとほぼ置き換えてもよさそうです。実走でも風がなく、同じペースならば同じ負荷のはず。
変るとするならば、そのペースを保つときのピッチとストライドの関係の差はないかと思いました。
トレッドミルだと、コンベアの前後長の中であまり端はしまで使っていなさそうなので、ある程度狭いストライドで、ピッチでの調整幅が大きのでは?
ペースを上げていくと、トレッドミルのほうが脚がせわしなく動いていると感じていたので、それがきつさを感じる原因ではなかろうか、と。


そこで、ポラールRCX5+ストライドセンサーを使って、同じトレーニングメニューで実走とトレッドミルを行ってみました。

22日に行った実走トレーニングがそれに当たります。この日は風は微風で僅かに負荷の変化を感じますが、四角状のルートを走りましたので、ほぼ平均化されそうです。
ペースを段階的に上げていき、ピークからまた逆に落としていくピラミッド形式で行いました。

実走では約1.8kmの周回コースを使い、短いアップの後、
1)キロ6分ペース
2)キロ5分30秒ペース
3)キロ5分ペース
4)キロ4分30秒ペース
5)キロ5分ペース
6)キロ5分30秒ペース
とペースを段階的に上げ下げをしていき、それぞれのラップ間の平均、心拍数、ストライド、ピッチ、を計測しました。


これが22日の実走データです。

ポラールパーソナルトレーナー共有データはこちら→ http://bit.ly/xWr9a3 

一定ペースを正確に刻むのが難しかったですが、角を曲がるたびにRCX5をこまめにチェックしながら走ることでうまく範囲に収められました。


そしてこれが本日、インドア トレッドミルで同じプロトコールで行ったデータです。

ポラールパーソナルトレーナー共有データはこちら→ http://bit.ly/yCN29W

実走データを踏まえて、トレッドミルの走行スピードを操作して、その機械のメーター読みではなく、RCX5のペースをチェックしながら走り、ほぼ同じようなデータを得ることが出来ました。

さすがに、トレッドミルのほうが一定のペースで走れていることが、心拍数と走スピードの推移のカーブから一目で読み取れます。



22日周回ラップ

24日周回相当ラップ


ウォームアップ、ラップの距離など微小な差異がありますが、比較できるデータになったと思います。

それぞれのペースにおいての平均、心拍数、ピッチ(回転数)、ストライドの長さ、はなんとほぼ同一!

優位な差が認められませんでした。


22日1km自動ラップ

24日自動ラップ

RCX5の機能である1kmのオートラップを比較しても、ほぼ同一!


ピッチxストライドが変化してキツイという仮説はもろくも外れました。。。

風で冷やされないことによる差も、心拍数には変化が現れませんでした。
風で冷やされない熱のこもる負担と、風による空気抵抗とトレードオフしたのではないでしょうか。

と、すると自分のラン二ング動作のスキルでは、、実走のゼロ→プラス位置の脚の動きの方に適応しているから、トレッドミルのマイナス→ゼロ位置の脚動かし方がきつく感じるのかな。


ともあれ細かな差は、特に感覚において多く存在したとしても、実走もインドアも同じようにトレーニングできていることが確認できました。

これはバイクにおいても同様でしょう。

冬の寒い日、そして今日のような雪の日はインドアトレーニングを有効に活用していきましょう~