2012年8月3日金曜日

身体を使いこなす、身体に合わせる


昨日のスペシャライズド・コンセプトストアでのBG FIT、はレース志向の方でした。




バイクは自分も好きだったSL3を愛用してくださっています。

お悩みは、痛みこそないもののの、フォームが安定しない、上体が潰れる、腰が跳ねる、ペダリングの左右差、高いケイデンスで走れない、長い上りで遅れてしまう。。。
という、走りに関わる事でした。

現状を伺った上で、実際に漕いでもらうと、確かにそのポイントが見受けられます。

フィジカルアセスメントで、特に柔軟性やコアの強さをしっかりと確認しながら、
それに従いフォームの自由度を把握します。

必要にして十分な柔軟性とコアの強さをお持ちでしたら、なぜかサドルに座ると
フォームがぎこちなく、縮こまり、力んでしまいます。

姿勢の構築、サドルへの座り方もアドバイスさせてもらい、
またライディングフォームの機能的なポイントも理解してもらいました。

背中のアーチは形をつくるものでもなく、誰かの真似をするものでもなく、
ライディングにとって必要な機能、骨盤の安定と、深い呼吸、前方視界の確保、
これをしやすければ人それぞれで構わない、ということです。

その方は勘所が素晴らしく、ベッドに座って自分のセンサーを働かせ、
みるみる身体の使いこなしが良くなってきて、バイク上でのフォームも
てきめんに良くなりました。

それに合わせて、上記機能を発揮しやすいよう
フォームを維持しやすいハンドル位置を設定しました。

事前にサドル位置の適正化もしてあるので、ペダリングもスムーズに高回転まで回せるとともに、
パワーメーターに表示されるワット数が、同じ感覚で漕いでいても、明らかに高い数値を示して
いました。

フィット前と後では、10%以上の向上を果たしていました。
このパワーを維持するためには、良い動作をこのまま持続すること、
そのためにエネルギー代謝も向上させなければなりませんが、
無理矢理なペダリングでしか出せなかったワットが楽に出せるようになった、
ということは、トレーニングも行いやすいはずで、直に代謝も向上するでしょう。


今、仕上げに入っている「バイシクルライディングブック」では、このスキルを、
カラダの使いこなしによる、バイクの乗りこなしを徹底的に解説しています。

そして、カラダを使いこなしやすいように、バイクをカラダに合わせるのはBG FITです。

誇張されたフォームを思い込みで真似ること無く、
しっかりと自分自身のフォームを、動きを確立して欲しいですね~