上記は今月号のトライアスロンで遊ぶ、ライフスタイルマガジン
”LUMINA”の特集ナチュラルランニングの導入です。
トライアスリートだけでなく、サイクリストにもランニング、
とりわけこのナチュラルランニングと呼ばれる自然な動きで走ることは
とてもオススメ出来ます。
よくプロサイクリストは立っていられないし、歩くことも辛くてままならない、
という話を聞くと思います。
これは半分は本当、半分は言い過ぎ、かと思いますが、自転車の動きを
ひたすら強く、長く繰り返すことで、それに合わせて筋肉が発達、要らない部分は減少した
カラダへと特化しているので、立つこと、歩くことは苦手になっても仕方がないと言えます。
しかし、サイクリストとして勝負で生計を立てるプロ選手ならばいいかもしれませんが、
バイクのパフォーマンスとともに日常生活も力強く営むべくには、バランスのよい発達、
筋バランスであるに越したことはないと思います。
また、ランニングは姿勢を支えて動きの基幹となる体幹が、サドルに体重の一部を
預けるサイクリングよりも強く動員されるので、その部分のトレーニングとして
短時間でも高い負荷を与えられるので、効果的でしょう。
その効果はライディングフォームの安定を高めるともに、
サドルを用いないダンシングでの安定と持続性に特に現れると思います。
ただし、バイクで鍛えた著しく発達したハーハーいって高い心拍を維持する能力
(呼吸循環器とエネルギー代謝)は持っていても、着地衝撃に対する筋肉と腱、
関節の強さは持ちあわせていませんので、怪我には十分に注意が必要です。
またランニングのフォームと足運びもとても重要です。
まずは、それを身につけるための短時間での抑え目のペースでのランニングから
10分、20分、30分と、始めるべきです。
適切な足運びとしては、自然な動きで走るナチュラルランニングがおすすめです。
いわゆるカカト着地になって衝撃を関節にもろに受けることが故障リスクを高めている
ようですし、ヒザ下で地面を蹴らずに股関節から動かしていくことはサイクリングとも
共通する部分です。
その自然な走りをしやすいのは裸足走ること、それはベアフットランとも言われます。
しかし、いきなり裸足で走るなんて、返って怪我のもとにもなります。
そこで、裸足に近い感覚がえられて、自然な走り方に適したシューズを選んで履けばいいのです。
ちなみに対局にあるのが、クッション素材で覆われた厚底のシューズがそれにあたります。
最近、自分が履き始めたのが次の2足です。
赤色は舗装路ランニング用ベアフットランニングシューズ、
黄色はおもにトレイルランニング用の軽量マルチパーパスシューズです。
こちらは MERRELL ROAD GLOVE 2 と言います。
昨年から履き始めたベアフットラン用シューズの最新版になりまして、
一般のシューズやランシューズから履き替えても不安定にならないように、
モデルチェンジしていますので、履き替えても自然にいい走りに移行できます。
履いた印象はソールの接地面が広く前足部での着地が安定しやすく、
アッパーとの一体感も高く、包んでくれて足裏も守ってくれる感じです。
それでも、それはあくまでもミニマムに徹していて、軽くて動きやすくても
ソールは4mmと薄く、カカトも厚くなっていないので(0mmドロップ)
路面の衝撃はダイレクトに伝えてきます。
その衝撃を自分の体で受け流せるように出来るのがベアフットランの一つの
狙いでもありますので、自分の走りがもろに地面から返ってくるというわけです。
自分としては、その分かりやすさがとても気に入っていますが、
ちゃんと走れるか自信がない、もうちょっとクッション性もほしい、
少し長い時間も走れるようになりたい、というのであれば、
自然な足裏感覚のままに8mmソールとした BARE ACCESS 2 というモデルか、
次の MIX MASTER 2 をオススメします。
こちらもミニマムな軽量なアッパーでフィット感は良好、
ヒールはトレイルに向くようにホールド性を高めていますので、
ラン初めての方が履いても違和感はないかと思います。
ソールは前足部5mm、カカト9mmの4mmドロップで
ナチュラルランニング用と呼ばれるシューズでも高低差が少ないです。
写真で見ても分かる通り、ラバーを用いたアウトトレッドは
舗装路や濡れた路面でもグリップが良く、また地面との当たりも柔らかく
クッション性もあるので、ロードランニングでも十分いけます。
また、今日はフラットペダルのMTBにこのシューズで乗りましたが、
ソールの食いつきがとてもいいので、バイクコントロールとペダリングも
しやすかったです。
そうそう、前述のロードグローブ2は、裸足感覚優先なので、
インソールが入っていない作りになっていますが、
こちらのミックスマスター2にはしっかり入っていますので、
やはり多くの人にとって履きやすいシューズになっています。
裸足感覚のナチュラルランニング、自然で効果的な走り方を身につける方法は
最初に紹介したLUMINAの特集記事を参考して欲しいのですが、
その中で紹介さてていた自然な足運びを身につけるラダーを使った
方法に似た感じで、このような側溝を利用して、その間隔をリズミカルに
走る抜けるようにしても、カカト着地ではない自然な着地感覚が分かるかと思います。
着地の瞬間にパッ、パッ、と素早く浮かす感じ、バイクでいう下死点で踏みこまないように
する感じで股関節から脚を動かすようにしていくといいですね。
これ遊びみたいですけど、軽い足さばきとリズム、素早く離陸する接地感など、
走り始めに身につけたい要素満載ですよ。
サイクリストの皆さんにもトレーニング効果を期待しつつ、こういった気軽な遊び感覚で
ランニングを取り入れてもらえればいいなぁと思います~