2013年7月1日月曜日

ロードバイクへのエアロバー装着

先日は、トライアスロンのロング、宮古島に出場されたり、8月のIRONMANジャパンにも出場される
サイクリスト兼(トレイル)ランナーの BG FIT を行いました。


写真は共にアフターの状態で、左がブラケットポジション、右がエアロバーポジションです。

ロードバイクでエアロバーを付ける場合は、まずは大きく方向性を決める必要があります。

1,ロードバイクポジションを優先して、補完的にエアロバーを使う

2,TTバイクのようにエアロフォームを優先して、ブラケットとドロップはある程度犠牲にする

この方向性により、ポジション決定の仕方が変わってきます。


1、の場合でしたらまずはロードポジションを決定
→そのサドル位置、ハンドル位置を変更しないで、股関節がつまらず大腿が”無理なく上死点通過をスムーズに出来る”範囲の前傾角度を確保する
→肩が開き過ぎない位置にバーパッドをセットする。多くの場合は遠くなりがちなので、上記、股関節のつまらない前傾角度を優先させ、出来る限り後ろにセットすることになる。この時、ドロップハンドルをもったり、コーナリング、ダンシングで邪魔にならないことを確認すること。特に干渉して転倒しないように注意したい。
→バー&パッドが高くなりがちなので、上体をそこに預けるような極端な前乗りにはならないように注意すること。肩、腕に荷重がかかり負担になるので、サドルにも荷重を残すように心がける。
→着座位置を余り前にし過ぎないこと。1~2cm程度ならばOK。ペダルとの距離が短縮してサドルが低い擬似状態になるし、荷重が集中して痛みと痺れにつながりやすい。
→エアロフォームではドロップハンドルを持つよりもわずかに低い程度を”楽に保ちやすくなった”かどうかを確認。この時、背中が伸びすぎたり丸まり過ぎたりしていないか、前方が見やすいかも合わせて確認して決定。


2、の場合は、ハンドルトップにパッドが位置する構造上、どうしてもパッドが高くなりがちなので、極端に欲張ったエアロフォームを目指さないこと。また、前輪荷重過多になることでの、バイクコントロールにも十分注意して、操作に無理のない範囲で調整することです。

ヘッドの長さ、ブラケットポジションの持てる限界があるので、TTバイク、トライアスロン専用車よりも、バー&パッドの位置の自由度が低いので、どこかに妥協点を決めて、サドル位置もそれにあわせていくことになります。

多くの場合TT&専用車ほどには、バー&パッドが下がらないので、”程々の”前傾角度とサドルの前方移動量となるでしょう。


写真の方は普段はエアロバーを外して集団走行を行うため、1、の方向性でまとめました。

ロングディスタンスではトライアスロン専用車を使うことがベストですが、エアロバー&パッドをロードバイクでもうまくセット出来れば、直線で低い姿勢を保つのが、ブラケットやドロップを持って伏せているよりもはるかに楽になります。パッドに肘を置くことで、腕と肩周りの筋肉、腹筋、背筋などの動員を減らし、負担を分散させてくれるので、長時間同じ姿勢が維持しやすくなるのです。


あくまでも、安全に、無理なく、というのが前提ですが、空気抵抗を大幅に減らせますので”速く””楽に”走れますので、上手く活用してみて下さい。