アイアンマンジャパンのHPにてバイクコースは獲得標高1800m超と発表になりました。
最高標高447m 獲得標高1892m
北海道の丘、まっすぐ直線な穏やかなアップダウンのコースだと思っていましたが、それなりにガッチリ上る感じですね。
世界各地のIRONMANのバイクコースでもニースに続いて、ランザローテを抑えての厳しさようです、獲得標高では。
ニースはツール・ド・フランスの山岳コースが一部含まれているとのことで、洞爺湖ではそこまでのヒルクライムのようなパートはあまりないはずですが、それでも繰り返し繰り返し、小刻みなアップダウンで上り基調と下り基調を走らなければなりません。
初アイアンマンはセントジョージというユタ州の山岳コースでしたが、同じくらいの厳しさなのかもしれません。
宮古島、コナ、ケアンズはそれに比べればフラットですから、少し心配になります。
洞爺湖のコースはベースラインが90mくらいでなので上りパートは350m位を27kmくらいかけて登っていく感じです。
全体的なプロファイルは穏やかな上りになりますので、要所に急坂が含まれているはずですが、ヒルクライムのようにはならないはず。
それでも速度は20㎞/hを下回る場所、平均30km/h程度に落ち込む区間もありそうです。
全体的には平均33km/h、5時間25分くらいかかるかもしれません。
そこで、今のバイクセティングで上れるのか、下りも問題ないのか、実走して検証してみました。
結果から言うと、この仕様でも細かなことを言わなければ何とかこなせる、という感じ。
その後のブリックランも負担が僅かにます感じでしたが走れます。
このシミュレーションでは、霧降高原のヒルクライムがかなり厳しい上りで
しょっちゅう8~10%の勾配が現れる感じで、正直これだとロードバイクに決まりですが、
湯西川に向かうゆるやかな上りではシヴでもいいかなという感じです。
このコース全体的にはエアロロードのヴェンジにエアロバーを着けて走りたいところです。
狭い道幅、ブレーキ多用のダウンヒル、ヘアピン含むタイトコーナー、ダンシングで抜けたい登り返しなど、ブラケットとドロップを持つ時間が多いからです。
しかし、それよりも洞爺湖のコースはゆるやか、下りもタイトコーナーは少ないと考えていますので、自分の決戦バイクはシヴに決まりです!
シヴのブレーキとハンドリングは申し分ないです。
ただし、ホイールの癖が強く、下り最中の横風は恐怖感がありますし、路面からの振動や突き上げはその形状から強いです。
24cのタイヤをつけていたから、そのネガティブを打ち消してくれてはいました。
転がりの良さがあるのに、コーナーでの安心なグリップと確かな挙動、荒れた路面でも弾かれない追従性、とタイヤはこれにキマリです!
多くの方に選んで欲しいタイヤです。まあ、一般ツーリングには勿体無いタイヤですので、レース用としてはとてもお勧めですね。
とくに、バイクに自信のない人は、上手くなった感触で安心して乗れることができますよ。
ホイールは癖があり、そして高速巡航のメリットが希薄なので、もう少し軽くて、それでももちろんエアロ効果のある50~70mm程度のいやすいオールラウンド的なディープリムのホイールがいいです。
ホイールは変更の余地があります。
そして平地でのエアロ追求した今のポジションから、ゆるやかな上りでしたら少しでも出来るだけエアロバーを保持して、上れるように対策はしたほうが良さそうです。
登り基調になると、上死点がキツく股関節が詰まった感じで、なめらかな脚の動きが阻害されてしまいます。
ベースバーを持った時もリーチがタイトで、肩と腕が窮屈で疲れてしまいました。
そこで、ローラー台でも斜度を3~4%つけてバイクを置いて、仮想上り基調でペダリングと肩腕の負担を確認しました。
このように前輪を上げて置いた状態で煮詰めて行きました。
前輪が上がり、ペダルの上死点通過の時に、もっと股関節角度に余裕が欲しくなりましたので、エアロバー&パッドを1cm上げました。
そしてサドルも1cm後退させています。
そして高さは1~2mmの微調整です。
その合わせた状態がこちらです。
エアロ効果が多少犠牲になっても、上りでのペダリングのしやすさ=パワー確保と、長時間の肩腕の負担低減という快適性を重視しました。
これで、平地、アップダウンを練習走行してみて、支障が無いか、他の負担がかからないかをチェックします。
自分はこのようにシヴの洞爺湖アレンジで出場しますが、皆さんもいろいろと再考してしてみるといいでしょう。
・TTバイクのシフトが電動ではなく、ブラケットで変速が出来ない
・TTバイクのブレーキが脆弱で、下りのコントロール性も良くない
・ホイールが重い
これらがネガティブな要素です。もし6時間以上タップリかかることが予想される場合は、エアロ効果よりも上りやすさを重視しても良いかもしれません。
言い換えると、どれだけエアロバーを保持している時間が取れるかどうかが、TTバイクとロードバイクを使い分ける見極めのポイントになります。
あと7週間で本番です、準備をしっかりしてベストなレースをしたいですね~