2013年12月24日火曜日

S-Works EPIC 29 WC ガッツリライド! ”機材””知識””スキル””体力””経験””バディ”で味わう楽しみ

スペシャライズド S-WORKS EPIC 29 WC を来年のレースのために、シェイクダウンライドしました!

XCOレース、SDA王滝、そして各地のローカルMTBレースに、時間を作って参加したいと思っています! 

まだ来年の公式スケジュールが出ていないので、確定はしていないのですが、全日本選手権を目指して、Jシリーズもエントリーしたいかも、と。

レースバイクとして、これ以上はない最高峰である、このEPIC WC、
どうしてスタンダードEPICを選ばなかったか、というと、この切れすぎとも思えるほどのシャープなハンドリングが自分の好みにピッタリなのです!!!

これぞ相棒、最高の”機材”ですね!


Mサイズ、サドル高73cm、ステム110mm0度でのセッティング状態です。
ライドをしたら120mmステムでも上りは良さそうということで、ハンドリングと相談して調整、決定していこうと思います。


そして、スタンダードとの間で悩んだのは、フロントシングルであったことです。

しかし、自分のパワー、トルクバンドならば、32Tならば120kmのSDA王滝でも問題なく走り切れたので、34Tから32Tに交換しました!
これで、長時間ライドでも王滝でも大丈夫ですし、急勾配のトレイルでもかなりイケるでしょう。

XCOレースならばダンシングで乗り切る練習をしておけば、34Tでも大丈夫だとも思っています。

詳しいインプレッションはコチラを参照してみてください。


そして、初乗りはこんな感じでした!


なんと、雪道です!!
EPIC WCならば雪道も大丈夫、的な感じで、
まるでWC=ウインターコンディションのようですね(笑


走り始めた場所は、とある県境なのですが、標高の低い場所は雪などありませんでした。

数日来の天候を考えると当然山頂付近は積雪しているだろうと予想して、稜線を途中から入るので影響は軽微と思い走りだしました。当然積雪の対応装備も備えて。

先を読みつつ行動する”経験”が必要な部分ですね。


登って行くと、霜が降りサクサクしたり、凍結していたりとだんだん凍てつく世界になってきたな、と、


すると、雪が路面に残り始めて、北斜面ではバッチリ積雪になってきて、


そしてコーナーを抜ける度にグングン雪の量が増えて、バイクが自立するほどに!
積雪量はこの時点で20cmくらいでしょうか。


その上、さらに雪は深くなり稜線手前、深いところでは30cmを超えていました!
陽がさし、暖かに見えますが、実際漕いでいると暖かいですが、日が陰り止まっていると、アッという間に体温を奪われるような状況でもあります。


前日に走ったであろう車の轍が走行ラインになります。
圧雪されていますが、その表面は硬く凍結し、その上に雪が軽く乗ってグリップはするものの、ラフなペダリングを一瞬でもすると、空転してストップしてしまい、走りだせなくなる状況です。

途切れることのない連続したトルクを優しく丁寧にかける、トラクションコントロールのためのペダリングをして、バイクを進めていきます。


車の雪道運転と一緒で、急のつく操作は厳禁、パワフルなペダリングよりもアクセルワークを慎重に、コントロールする能力、スキルが必要になります。

そのうえ、タイヤ幅の轍で側面は凍結して硬い壁ですから、前輪、後輪をぶつけるとバランスを崩ししてしまいますから、まっすぐ走る、あるいは、コーナーも上手く曲がれなければ、やはりぶつかって転んだり、止まってしまいます。

がむしゃらなペダリング、ラフなコントロールでは、まるで走れません。


上り詰めたら、補給を取り、エネルギー回復させて、上着もきて体を冷やさぬようにして、尾根を下っていきます。

下りも積雪ですから路面に隠れた障害物や雪の深さにより、思いもよらず滑ったりハンドルをとられたりしますので、とっさに瞬間のバイクコントロールが必須になります。


上りも下りも、かなり高い”ライディングスキル”が必要になりますので、オンロードを普通に走れます、程度では10mも乗り続けることは出来ないでしょう。

また、登り返しも当然積雪ですから、激坂はとても乗れませんので、バイクを担いで何十mも登り上がれる筋力と脚力という体力も必要になります。

また、止まると寒くなるので、動き続けられる”行動体力”も必要です。


ようやく降りてくるウハウハなコーナーを楽しみ、土と落ち葉の世界に戻ってきました。

WCのリニアなハンドリングに、自然と喜びの声が湧き上がります!

ブレーキを緩めて加速をしながらコーナーを抜けていく感覚は、29ならではでしょう。


そしてその楽しみを共有する仲間、”バディ”がいてこそですね!

楽しいことは「楽しい!」って口にするから、それが確実なものになるのです。

そして、バディの存在なくして、こういったシビアコンディションに足を踏み入れることは決してありません。


お互いの身は自己責任をもって、自ら守るのはアウトドアスポーツの基本であり、鉄則ですが、それでも万が一の時に助け合える仲間が居てこそ、出来る事、味わえることがあるのです。

そして自分の落ち度で、バディを危険に晒すこともあることも肝に銘じておかなければなりません。
それらを重ねて生きた”経験”として積んでいくことで、こういった世界に入って行くことが出来るようになります。

MTBレースで得られた経験でもかなりカバーできますが、それだけでもまだ足りないものなのです。




”機材”と”知識”も必要ですが、これらはお金で買えます。


それ以外の”スキル””体力””経験”、そして”バディ”、これら6つの要素がその人の行動可能な範囲を決めます。

まるでロールプレイングゲームの勇者のパーティを揃えて鍛えるようなものなのですが、まさしくその通りです。
始めは難易度低いスライムのいる場所からにしていきましょう。
6つの要素を揃えていけば、自ずと行動範囲が広がり、ドラゴンが居る遠い高い場所まで自由に動き回れるようになるでしょう。


”機材””知識””スキル””体力””経験””バディ”、6つの要素を揃えることでしか、味わえない楽しみがあるのです。