2014年4月7日月曜日

実戦で機材と自分を思い切り使う!

世界の頂点レベルで鍛えられた機材を、自らトレーニングで磨いた心技体と合わせて、実戦で思い切り使う、これぞレースに出る醍醐味ですね!

昨日のレースバイクは、 S-Works Epic Carbon WC 29 でした。

そもそも今年、MTBレースに出たいと思ったのは、モデルチェンジしたこの EPIC WCをテストライドした時に、思いっきりレースでガンガン走ってみたい!!っと思うほどに、強烈な性能と個性があったからなのです。


自分の身長175cm体重67kgでの基本セッティングは下記の通りです。

フロント エアー 100psi リバウンド スローに15クリック ブレイン 手元コントロール 舗装路、ダンシング 全閉 レース上り、ハンドルが乱れない程度に開ける 下り、全開
リア エアー オートサグで調整 リバウンド スローに3クリック ブレイン 路面が良ければ全閉 コースの路面が荒れていてリアの挙動が暴れると、1~2クリック開ける マッドだと2~3クリック開けてトラクション優先
タイヤはレース1.6~1.8気圧 マッド1.5気圧 ちなみにトレイルだと1.8気圧


昨日のレース仕様はスリッピーな路面でのグリップとコントロール性を重視しました。

チェーンリング32T
タイヤ前後 ファストトラック 1.5気圧、
サスペンションエアーは標準値、
ブレインはフロント3/4解放、
リア2/4解放、



このセッティングでタイトコーナーの多い緑山でも、ややバイクを立てて切り込まないように大回りでこなしグリップを稼いでも、WCの旋回性能の高さによりサクサク走れました!



ステムは120→110mmと短くして正解でした。体を深く寝かしてパワーを得ても、マッドではリアが抜けて、トラクションコントロールがしづらくなりますからね。
ボトルケージも取っ払い担ぎやすくして、スタートの混乱を最後尾からいち早く抜けるのに役立ちました。
バイクコントロールを重視して伏せないならばステムは短く、30分ならばボトルはいらない、割り切り、見極めも大切です。


上下前後左右、そして凸凹、泥、水たまり、によりゼロまで減る路面グリップ、その限りなく不安定な 中でのダンシング、ペダリングはボディポジション、ペダリング、力の伝達、そしてそれらの結果出るバイクの進み方=スピードを感じて走り、そのスピードと 進む向きを、さらに体でコントロール、と、MTBはダイナミックに動き、一瞬足りとも集中を切らすことが出来ません。

この集中力が、スイムやランの練習に生きて、上達を押し上げる原動力になっていることを実感しています。



意識を集中した動きのコントロールこそが上達の鍵ですね。
何をやるかより、どうやるか、です。
MTBを全開で集中してやってみて、改めてそう強く思いました!


そしてこちらが、集中して走ったレースデータです。



初めてのスポーツクラス、1.7kmx4周回を30分という短時間高強度です。
スタートからは混雑もあり上がりきっていなく、落ち着いて抜かせるところで抜いて、間を開けて待って、アウトが広いコーナー、上りと平地で抜くを繰り返しました。
2周目に入りトップと50秒差と聞いて焦るものの、人がまばらになり自分のペースで走りやすくなり、強度もスピードも上がり、ラップタイムも9分から7分半まで一気に上がりました。
3周目でもまだ30秒位の差だったので、ここで詰めないとと更にペースアップ、この周後半で視界に捉え、最終周回に入るところで抜きました。
一気に差をつけるために、ホームストレートと最初の上り折り返しての平地までに、このレース最高強度でスパート、広がる差を確認しながら落ち着いてコーナーを駆け抜けて、最後は流し気味でゴールとなりました。




まさかまさかの元プロ対決になるとは思いませんでしたので、1周目のくらいの落ち着いたペースでも4周回でトップに立てるかなと当初は楽に考えていましたが、結果的にキチンとしたレースになりました。
もし自分がいなかったら、2位の選手独走の楽勝になっていたことでしょう。

競争相手の存在が集中力を引き出してくれますので、感謝しています。




集中して、スキルを発揮し、思いっきりスピードに乗せて走れるのがレースの醍醐味ですね!

実戦の走るの中で出来る事がスキルです。頭のなかのイメージ、知識としての理解、部分的な動き、それだけではスキルにはなりませんし、使って磨いてこそスキルが養われます。

レースは最高の”磨き”の現場なのです!!





そのレース現場では写真のように、スペシャライズド・ジャパンでは今シーズン、Jシリーズ各会場にて、”Sラウンジ”という、ユーザーであります皆さん、ライダーサポートのためのブースを展開していきます!

プロメカニックによるトラブル対応やセッティング相談、もちろん軽微なエア調整などもお気軽に出来ますし、ローラー台でのウォーミングアップ、テントでの荷物預かり、チェアーでくつろいでの談笑などリラックスも出来ます。
ここで選手同士に仲良くなったり、相互にモチベーションアップにも繋がるのも、良いメリットです。



今回嬉しかったメリットは雨宿り、そしてバイクウオッシュでしたね。
シビアコンディションになればなるほど、こういったサポートが助かるものです。

事前エントリーは必要ですが、まぁ硬いことは言わずに気軽に、”S”レースバイクで乗り付けて下さいませ。
スペシャライズドな特権をレース会場で是非堪能してださい!



レースで思いっきり走って、日々のトレーニングのモチベーションを上げる。
それを皆で真剣勝負、終わったら満足いく笑顔で帰っていく、それがアマチュアスポーツのいいところですね!

プロの時とは、かなり違いますね、喰うか喰われるかでしたから(苦笑

次のMTBレースは、7月の全日本選手権に出たいと思っています。
カテゴリーは、マスターにするか?シニアエリートにするか?

悩みどころですね~~