2013年9月16日月曜日

SDA王滝120㎞ レポート

秋のSDA王滝、120㎞を愉しんできました!

台風直撃コースの地獄の王滝を覚悟していましたが、なんと奇跡のように尻上がりの好天となり、曇り時々雨、後真夏のような晴天となりました!

さて、今回の王滝のテーマは、大人のクルージング、余裕を持って愉しむ、でした。




前日のパーティでのステージトークでもお話しましたが、今回は2週間前のアイアンマン・ジャパンの疲労が完全に抜けておらず、また4週間後には世界選手権でもある、IRONMANハワイが控えていますので、無事故で怪我なくフィニッシュしたいという思いがあり、バイクもそれに合わせてチョイスしました。



今回の相棒は2014モデルの S-WORKS STUMPJUMPER FSR 29 です!

130mmストロークと29ホイールの性能を活かしたトレイルを楽しみ尽くすためのバイクになり、S-Worksならばフルカーボンフレーム&ホイールで最高の軽快な走行性と、抜群のコントロール性を実現させています。

ひたすら漕いで上って漕いで、荒れた路面を下って、ハードブレーキングに高速コーナーの王滝には十二分なスペックです。

今回の余裕を持って愉しむ大人のクルージング、というテーマにはまさにドンピシャ!


そして、王滝にフィットした装備もアッセンブルされています。


これはヘッドキャップに、チェーンツールが内蔵されている、新型のオールインワンコンセプト”SWAT”の一端です。


このように取り外すと、チェーン切りになり、合わせて内臓のコネクトリンクで繋いで、チェーントラブルから復帰できるようになっています。

チェーントラブルの起こりえるトレイル、王滝には、これは超実戦的な装備です!!!


このように、ボトルケージ下部には、各種アーレンキーセットも装備されています。

これにお任せして、今回は別途ツールの持参はしませんでした。


このようにセットされています。

スペアチューブx2+パッチ、Co2ボンベx2を持ちつつ、ポンプも念の為にセットしました。


ステムは交換して、長く低くしましたが、上りを激しく漕ぎ上がるには不十分でして、深く伏せると少し腰が詰まり負担がましたので、バイクの進むリズムに合わせての一定ペースでの上っていきました。

レースバイクだと、加速して高速にして巡航しますが、穏やかなペースを一定に保つ感じです。


グリップはロングに最適なエルゴタイプに交換、これは手のひらを乗せる感じで安定するので、握力を必要とせず、上腕の疲労、ウデアガリ防止に効果的です。

ただし、向きをキチンと微調整しないと、下りのハンドリング、上りのフォームにも影響しますので注意が必要です。


タイヤはシングルトラックやバフバフのドライ路面、トレイルのオールラウンドに向いた純正タイヤからXCレース向けのレネゲードに換装、走りの軽さを狙いました。

”Control”というグレードにして、究極の軽さではなく、サイドの厚さを活かして、耐サイドカットに備えました。 

結果的にはノーパンクで最高でした!

ただし、FSRのサスペンション性能に任せてガンガン下りを攻めると、ウエット路面では岩の表面でブレーキとコーナーがハイスピードで滑ることがあり、大雨の時間は少し自重しました(苦笑


ドライブトレインはフロントシングルの1x11です。

フロント32Tですが、今回のペースでしたら120kmのラストループの上りで重く感じる以外は全く問題なくこなせます。100kmならば全然大丈夫でしょう。

上りペースがもっと下がる場合は、30,28であればかなり多くの人にもこなせる様になると思います。


リアは10Tでも回り切る事がありますが、その際は足を休めるタイミングと捉えればいいです。

ロー42Tはごく一部の区間でしか使いませんが、やはり軽いギアレシオがあると安心できます。


EPIC WC のフロント34Tでは今回のコンディションでは厳しそうでしたので、良いギア構成だったと思います。


カシマコートの滑らかリアサスユニットは、オートサグという簡単セッティングが装備されていますので、前日に受け取ったバイクでもサクサクとセッティングが決まりました。

ブレインフェードは、ウエットということもあり、ややストロークをするようにしました。
ダンシングでの加速よりも、安定したグリップと挙動を優先しています。


フロントサスペンションは、上り、下り、その中間と、状況に合わせて走りながらレバーを操作していました。

ブレインフェードだったらさらに嬉しいのですが、下り性能は滑らかすぎて、岩とかありましたっけ?と思うほどに、路面をスムーズに感じさせてくれました。


サドルもトレイルモデルで、立っても座っても前後左右に動きやすいです。
腰もしっかり安定するのでペダリングも悪くはなかったのですが、レースペースで漕ぐには、サドルポジションの煮詰めが甘く、中小臀筋に張りを感じてしまいましたので、無理なくペダリングのリズムだけをキープするように走りました。

そして、合わせるシートピラーは コマンドポスト です。

内装ケーブルで見た目もスッキリ、脚に干渉せず動きやすさも抜群です!


王滝でサドルポジションを下げる必要はあるの?と、よく聞かれましたが、その効果は絶大でしたよ!

大有りです!

これが今回のポジションです。


3段階のうち、サドルを中間に下げたポジションがこちら。

荒れた路面、斜度のある漕がない下りは、全てこのサドルポジションにワンプッシュで下げて走りました。

低重心になる安定性は直線で有利ですし、腕足腰に余裕が増えることにより、バイクのコントロール性が格段に上がります!

大きな岩で弾かれても、コーナーで膨らんでも、ブレーキで滑りだしても、挙動が出てから瞬時に大きな動きでリカバリー出来ます。

また、直線で下げていると、体中の関節が緩み緊張がとれるのは、王滝ならではメリットで、これは誰にとっても大きなメリットとなるはずです!

動きも、気持ちも、体にも、余裕を与えてくれるコマンドポストは本当にオススメですよ!


一番低くするとこのようになりますが、これは本当に激坂落ちのようなDHで腹ばいや、バイクを投げ出すようなドロップで使うことになりますので、今回は使いませんでした。

大型サドルバッグを付けますから干渉することもありますしね。



バイクの合わせとしてはこんな感じで、まあ、やはり、レースポジションにはなっていない余裕アリアリで、激しくペダリングでプッシュする状態でなかったです。


こちらのレースデータを見ても、現役バリバリのレーサーがペースを作っていく展開には加わる余地はなく、体に無理ないマイペースに徹しました。
中盤過ぎまでのペースはIRONMANのバイクペースで抑えて走って、後半は夏の日差しが照りつけ熱くなってきたこともあり、ランパートの心拍ペースを保つ感じで、ハワイに向けたトレーニング的に走りました。


レースのフル装備状態はこのようになっています。


前述の装備品をサドルバッグに入れ、ペッドボトルフェンダーでバイクパンツのパッドに降り注ぐ泥水を最小限にしています。

パッドじゃりじゃりだと気持ち悪いし、擦れて痛くなることもありますので、その対策です。


前方は、フレームにマッドガード、フォークには前後にフェンダーを装備して、顔にかかる泥水を防止して、視界の確保を狙っています。

これにより、路面をしっかりみることが出来ます。


ウエアはC3Fitでサポート、さらにニューハレも必須です。

王滝では振動を受ける負担、疲労が半端ではないので、その対策です。


 

アンダーは通気性とサポートのよい新製品です。適度な締め付けと動きやすさの両立がいい感じ。

このメッシュの見た目も、忍者気分で好みです(笑


足と腰にはそれぞれニューハレでサポートを追加しています。

振動はコンプレッションで抑えつつ、大きな衝撃に備えるには、やはりニューハレですね。



装備は、重いものはバイクに据え付け、体には補給関係を身につけました。

バイクボトルには、パワージェルx10を装備。

TNFのトレイルラン用の動きやすく、ホールド性の高く、尚且つ腰の負担にならない装着位置となるこのバッグはとてもオススメです!
これにドリンクを2リットル、カフェイン入りパワージェルx4をフラスコに、トップスピードを4個持って走りました。

カフェイン入りは後半に摂取しています。

トップスピードは、スタートラインで直前に摂り、その後は、集中力回復を狙うタイミングでバチッと効きを体感しています。

オリゴノールも持っていましたが、レース中は飲まずに、スタート前と、フィニッシュ後に摂っています。


レース中は吸収の最大効率を計った方が結果的に体の負担が少ないので、サプリで繋ぎますが、直前の朝食はこの民宿で朝早くから用意してくれたオムスビがたまらなく効きます!w


スタートからの展開は、全くなく、ただ淡々とマイペースで走り続け、上りはキツいな~とか、雲海が眼下に広がるとお~すげーとか、ひとりごとを大声で上げつつ、下りではひゃっほーーーーと奇声を上げて、120km,6時間25分を満喫していました。


フィニッシュしたバイクはこのように、細かい砂で覆われています。
パンクも、駆動系もトラブルなく、ずっとマイペースで走り続けられました。

ストロークは130mmも無くても走れますが、プラス30mmの余裕が、体の負担を大幅に低減してくれます。

もし体が辛くてペースダウンをしてしまう場合には、こういった余裕のあるバイクのチョイスもアリですね。


余裕を持って、120km走った後にももう20km走れるくらいのペース、追い込み具合でコースを、コーナーを、石の一個一個まで愉しみます、と前述ステージトークで話していましたが、概ねそんな感じで、流石に120kmの20kmループは避けたいですが、緩斜面ならばまだまだ走れますね。


これで、エピック26、スタンプジャンパーFSR26、アルミHT29、カーボンHT29、そしてスタンプジャンパーFSR29と様々なバイクで王滝を走ってきました。

ギリギリまでプッシュしてタイムを狙うならばやはりカーボンHT29、その対極にあるのはストロークを活かしての余裕のクルージングでハードコースを愉しむ29フルサスとなるでしょう。

どのバイクがベスト、最強なのか、ではなく、どのように王滝に臨むのか、楽しみたいのか、によりそれにマッチしたバイクは人それぞれ、ということです。

オールドスクールの前後フルリジットで愉しむのも、もちろん大アリですよ!

そして、パワースポーツ御大との話の中で、来年はシクロクロスバイクで競うカテゴリーも新設したらメチャ愉しそう、なんて意気投合したりして、自分も率先して出ることになるかも(苦笑

でも、来年は王道であるS-Works EPIC で自己ベストに挑んでみたいなとも思っています~


2013年9月10日火曜日

TOKYO 2020 OLYMPIC 決定!

2020年オリンピックの開催地は東京に決定しました!

奇しくも、先日ブログにアップしましたスペシャライズド・コンセプトストアの移転の紹介、そのストアの名前がグローバルの流れで決まりスペシャライズド・トーキョーとなりましたが
折しも”トーキョー”というのが一致する幸先の良いスタートとなりました。


7年後のスペシャライズド・トーキョーにも多くの外国の方が訪れ、賑わうことでしょう。


さて、その東京でのオリンピック開催が決まりましたが、賛否両論あり、また自分も賛否両論を併せ持っていましたが、決まったことですから、どうすればより良くなるのか、自分に出来る事は何なのか、を前向きに捉え、考え、行動に結びつけていきたいと思います。



自分が行ったアテネオリンピックは、2004年でした。遡ること9年前のことで、10年一昔、とは良く言ったものです。

しかし、今の時の流れは、1.5倍~2倍にも感じます。この先の7年もアッという間に、そして今からは想像出来なほど変化していることでしょう。


写真も、デジカメに収めていて、CDメディアに記録していましたが、今は何処にあるのか不明です。
一部がクラウドにアップロードしてあったので、そこからこれらの写真は持ってきました。

また当時は、SNSもMixi以外は普及しておらず、ブログも使っていたのかどうかさえ定かではありません。選手村内での発信も同時は規制されていて、今とは隔たりがすごくあります。

会場の様子、コース状況、選手村の食事などの情報も、組織からのトップダウンで回るものが一番精度が高く、それに頼る状況でした。

自分の種目であるMTBではコースとなる山にて、山火事が起こったというニュースをメディアを通じて渡航直前に知り、どうなっているのか確かめる術もなくやきもきしたことを思い出しました。

今では海外の情報もあっと言う間に事細かに知り得ることが出来ます。



逆に7年後は、日本の全てももっと事細かに、海外の人がより知りうることでしょう。

これは何を意味するか、何もかも包み隠さず、真により良くなる必要がある、ということです、日本が。

遅々として進まない東北の復興、原発問題といった国際的に非常に大きな課題にこれから7年どう取り組むのか、今回の決定がその勢いを加速するキッカケになって欲しいと願います。

また、国内の様々な問題、景気、雇用、いろいろとありますが、自分はそれに語るには至らないのですが、オリンピック=スポーツを通して社会に貢献できるとは何があるのか、と考えてはいます。

スポーツは生活の質を高め、健康体の維持向上に役立ちます。

それは7年後には顕在化してより具体的な問題となっているであろう、高齢化社会を良くすることに繋がるのではないかと考えています。

自分も7年後には、50歳です。
今のままとは言いませんが50歳になっても、今と同様に元気に生きて、少なくとも健康保険という保証による、薬漬けの国家予算の浪費状態は避け得ますし、エネルギッシュに行動出来れば、幾ばくかの税金も納めていけるはずです。

元気ハツラツな高齢者が増えれば、いえ増えなければ、破綻する道を歩むのが現状かもしれないのですから、このオリンピックを転機に、高齢化社会のためにも、スポーツの整備、インフラであり、共通理解であり、施策であり、様々なことが変化し、進んでいくようになれば良いなと考えますし、それに必要な行動も、出来うることをしていこうかと思っています。


こう言うと、すでにポストオリンピックなことを考えているかのようですが、オリンピックはスポーツそのものにとって、これ以上はない千載一遇のビッグチャンスです。

環境、インフラ、注目、様々なものが流れ込んできます。


とはいえ、これで全てうまく回り始めるわけではなく、とりわけそれを受け止める関連組織の問題を整えないと、せっかくの千載一遇のチャンスがザルに水を注ぐかのように、効果が大きく見込めない危惧もあります。

選手、指導者、組織、これを機に若返り、そして将来のビジョンを持った体制に、変革が促されることを期待したいし、出来る事に加わっていければと思っています。

選手は、今の10代、20代前半の選手、そして指導者は今の30代の若手が主役になるはずです。その一助となるサポートとして介在できたら、という思いもあります。

変わりゆく流れの中で、何を変えなければならないのか、そのために何をしなければいけないのか、今後もいろいろと考えて行きたいと思います。



2013年9月6日金曜日

スペシャライズド・トーキョー発進!

昨日木曜日が、新装開店のスペシャライズド東京にて、初業務を行ってきました!



スペシャライズド東京
住所:〒160-0023 東京都新宿区西新宿8-16-2 新宿グランドウィング 1F
電話:03.5332.5900
FAX :03.5330.6650
不定休
営業時間 11:00 - 20:00
最寄り駅 東京メトロ丸の内線(「西新宿駅」1番出口より徒歩5分)


新宿からもあるける距離で、様々な駅からアクセスできますし、自転車でしたら、青梅街道、山の手通り、明治通りから来やすい場所にあります。
新宿至近ですが、お店の周りは緑も多くゴミゴミしていないで、バイクで訪れるには雰囲気バツグンですよ!

大好評頂いております”ペダリング実践講座”は引き続きこちらで開催しますし、他にもトレーニング講座、走行会など、様々なイベントも行っていく予定です。

こちらのブログに随時情報をアップしますので、こまめにチェックしてみて下さい。

スペシャライズド東京 ブログ



ことのはじまり

はじまりは、自転車への愛でした。


創業者、マイク シンヤードの言葉です。

「最先端の技術でパフォーマンス向上をもたらす製品」
を求めるライダーのニーズに焦点を絞る。

正に自分にピッタリ、このポリシーに100%同意でして、ゆえにアドバイザー業務を通してその魅力を多くのサイクリストとアスリートに発信し、パフォーマンス向上に役立ちたい、という思いがあります。



店内は広い空間を活かした見やすい演出になっています。


モデル毎にバシッと整列して、グレード、カラーなど、カタログのように見比べることが出来ます。



MTBも都内屈指の品揃えでオールジャンル在庫しています。



これから始めたい方には、初心者ガイドツアーなどを通じて走って感じて、楽しみのスタイルに合ったモデルをおすすめしています。



シューズ、ヘルメットなどサイズが重要なアイテムも豊富に在庫していますので、サイジング、サイズ確かめにも是非お越しください。


ウエアも同様に、多種多様なラインナップを取り揃えていきますので、お楽しみにどうぞ。



例えば今なら、開店記念のスペシャライズド東京限定アイテムが用意されています!

メインドイン東京の着心地バツグンのこだわりTシャツ、オリジナルカラーとグラフィックのボトルと、スペシャライズドを愛用しているサイクリスト、アスリートには嬉しいアイテムたちですので、この機会にぜひゲットしてみて下さい。



そしてショピングの合間には、こちらのカフェスペースで、セルフサービスになりますが、エスプレッソで一息つくことも出来ます。

彼氏の付き合いできたら、ここでゆっくり雑誌や外の景色を眺めて過ごす、などどなたにも満足いただける空間になっています。

ライドの途中で、休憩、なんてのもいいですね。


そして、大人気サービスの”BG FIT”も、もちろんこちらで提供していきます!


初回はBG FITのリピーターであり、ちょうど自分と同じく先週末のアイアンマン・ジャパンをフィニッシュされた美人アスリートの方でした。



女性サイクリスト、アスリートの方がお受け頂く機会も増えてきまして、新店舗ではこのように、スタジオ形式のフィッティングルームが常設されました!

これで、ゆっくり落ち着いてフィッティングをお受け頂けます。



なにやら新兵器もスタンバイしていますね。。。
もうすぐ自分もサービスを始めますので、今後のアナウンスにご期待ください。


清潔なスペースで、汚さないように気をつけていかなきゃならいのは少々プレッシャーです(苦笑

また、まだまだ勝手が掴めないこともあるかと思いますが、すぐに慣れると思います。

より良いサービス、より高い満足を提供できるように頑張ります!



夜の静寂の中に浮かぶバイクたちもなかなか見応えがあります。

新宿周辺でのお勤め帰りに、自分を取り戻す空間として、お立ち寄り頂くのもオススメです。


多くのサイクリスト、アスリート共に、ここでどんなドラマが始まるのか、とても楽しみでワクワクしています!

スペシャライズド・トーキョー発進!

皆様のお越しをお待ちしております~~



2013年9月4日水曜日

アイアンマン・ジャパン レースレポート

当初、今回のレースは、アイアンマン・ハワイを中5週間で迎えますので、疲れを残さずに2014年のスロットゲットを目論んでいました。


なるべく体の疲労を残さないように、バイクである程度の差をつけたら、往復ランコースで後続との差を確認して、スロットがある5,6位まで順位を落としても、楽々終わろうと思っていました。
体に残る疲労は、ランのダメージ、そしてエネルギーの枯渇に起因するので、スロットを取れればランを極端な話、歩いてでもいいやと。

しかし、会場に到着しているとその思いは一変しました。この巨大イベントを創り上げるために動いている方々の情熱と行動を感じると、そんな生半可な気持ちで走るのは失礼だな、と。

そして、一緒に朝スイムでトレーニングをしていた方が、不慮の事故でこのレースに出られず、辛く大変な思いをしているのに、なんと現地に応援に来られたのです。


「応援しています!」

そんな声を受けて、とても多くの方にも頂戴しましたが、いや流して走ろうかと思います、なんて恥ずかしくてとても言えません。

「はい、全力で行きます!」

そう決めました。

さらに、会場でヤル気みなぎる多くのアスリートと会うと自分にも伝染、俄然ヤル気もヒートアップしました。回復は終わってから考えることにして、スタートしたら、スイム、バイク、ランとフィニッシュまでベストを尽くすことに。


想定していた天候は前日まで雨で寒かったものの、予報では晴れのち曇りで風ほどほどと、絶好のコンディションをイメージ、体調も良好、準備も万端で臨みました。

スイムはケアンズ同様1:12で泳ぎT1含み1時間15分。
バイクはアップダウンがあるので予想が難しいものの、湖畔35km往復70kmを平均38km/hで110分、1800mアップの110kmループを平均32km/hで207分、T2含み計5時間20分。
ランはケアンズ3時間34分を下回る3時間30分。
トータルは10時間05分でのフィニッシュを目指します。



そして結果は、フィニシュは1時間2分14秒、エイジ2位、プロ含む総合20位でした!
スイムは、1:07:58  T1 3:56 含むと 1:11:54、
バイクは、5:13:22 T2 2:35 含むと 5:15:57、
ランは、3:34:23 
と、概ね予想通りで、スイムのタイムが良かったこと、バイクで予想を僅かに上回ったこと、ランで臀筋の疲労があったものの粘り、PBタイでのフィニッシュで、ベストを尽くせました。
去年の初IRONMANから、スイム、バイク、ランのいずれも出場の度にPBを更新しているので、嬉しい限りです。

POLARで記録したレースデータのリンクです。



それでは、各パートを振り返ってみましょう。

スイムパート
ウエットスーツ:メイストーム ゴールドロゴオーダー
ウエア:セパレートトライ、C3fitパフォーマンスアームカバー&ゲイターをウエットの下に着用
ゴーグル:アクアスフィア カイエン

スイムは長い一日の始まりです。周りに合わせ過度に上げ過ぎでオーバーペースにならないように注意し、気分的にはウォーミングアップのつもりで臨みました。

スタートからよく周りを見て落ち着いていきます。前半は流れに乗れるようにして、ヘッドアップを控えめにしながら追従していきます。少しバラけ始めたら、積極的にヘッドアップをしてブイを確認していきますが、遠景のホテルの建物は似ているし、レスキューの黄色、スイムキャップの黄色も沢山見えてかなり見つけづらい感じでした。それでも、第一ブイからの第二ブイはモーターボートも見えていたのでそれを頼りに、近づいていきます。

ここまでに3分後ろのエイジグループに追いつかれ始めました。速い方を参考に、折り返してからは抜かれては付いて、離れては、次の方についてを繰り返し、落ち着きつつもペースを保ちます。逆に、前のエイジに追い付くと、追い抜くときに向きを僅かに変えると進行方向もずれて、あらぬ方向に泳いでしまうこともしばしばあったので、抜いたらヘッドアップで向き修正を心がけました。平泳ぎの方、2~3名のパックを抜く時は、特に注意を必要としました。お互いに過度に当たりゴーグルが外れたりと、いらぬトラブルは避けたいものです。

1周目終了後、RCX5のラップを確認すると0:37、倍計算でも1:14とまずまず。2周目は折り返してから上陸なので、もっと速いはず、と意気揚々と再び泳ぎだしました。
2周目は、朝陽が水面に反射してさらに目印が見えずらく、頻繁にヘッドアップを繰り返して、着実に前に進みました。OWSでは急がばまわれ、を徹底しているおかげで、プールでの泳力以上に、スイムパートのタイムは上がっている感じがします。

息が上がらない程度に速い人に抜かれたタイミングで、キックも使い速いペースで泳ぎ、切れたらキック無しのマイペースに切り替えるなどして、無理なくペースアップを計ったりもしてみました。
水温も気持ちよい程度で、水もモーターボートの周りのオイル臭さ以外は無味無臭で、とても泳ぎやすかったです。
ウエットも足が上がり過ぎることなく、肩周りの動かしやすさが半端無く軽く、圧迫やズレもなく軽快に泳げました。


レース後に、POLAR心拍データを見ると平均133bpmと、余裕をもって泳げたことが確認できます。今後はもう少しだけ体力負担を負ってもペースを上げていってもいいかもしれないと考えています。
かなり気持ちよくスイムアップして、T1は急いでウエットを走りながら上半身を抜いで、トランジッションバッグにウエットを押しこみ、ゼッケンベルトを付けるだけで、走ってバイクを押して、飛び乗り
スタート。



バイクパート


バイク:S-Works Shiv Di2
ホイール:前輪 ROVAL CLX40 + 後輪 CLX60
タイヤ:S-Works Turbo 24C
ペダル:POLAR KEO POWER
ヘルメット:SPECIALIZED Evade (欧米サンプル)
シューズ:S-W Trivent
アイウエア:Smith Reactor Max 調光レンズ仕様


補給:
パワージェルx10 ボトルに入れ流動性が出る程度に水で僅かに希釈、30分毎に1個分程度摂取
パワーバー エナジャイズx2 半分に切って4回で摂取
一口羊羹x2
トップスピードx1 バイク半分経過時に摂取
オリゴノールスポーツx1 トランジッション後、ペースが落ち着いた時に摂取


バイクは前半からガンガン!中だるみを抑えつつ、後半はランに備える展開で走りました。
KEO POWERで計測したデータは次の通りです。
スタート後の湖畔は平均282w 38.8km/h、
前半上り基調 60kmまでは283w 31.8km/h、
中盤下り基調100km過ぎまでは250w 38.2km/h、
そこから上って湖畔までは239w 31.4km/h、
T2まで湖畔はランに備えて224w 35.5km/h、
と、ほぼ想定のシナリオ通りに走りきれました。



T1直後はウェーブスタートだったので前走者を抜いていくタイムロスがわりとありました。走り出しから安定した直進ではない方、右側でゆっくり走る方=ブロッキングですね、あるいは道の真中で止まっている方、などバイクはまだまだ重視されていないのかスキルが未熟な方が多く見られました。バイクはタイムを稼ぐ絶好の種目ですので、伸びしろ豊富と思って、ライディングスキルも磨かれることをオススメします。

湖畔も半分を過ぎるとかなり抜け出せて、スムーズに走れるようになります。マイペースでひたすら前を追います。湖畔を離れ上り出すと、途端に前走者が多く見えました。この上りは8’55”、平均 319w 21.0km/hで走り、かなり多くの方を抜きましたが、コース側の応援の方に聞くと、トップは遥か前方とのことでした。

そこからはアップダウンを繰り返しながら最高地点を目指します。平地に見えて微妙に登っている場所も多く、速度もそこそこ出るのでエアロバーポジションでの上りを改善してきた効果があり、スムーズなペダリングでストレスなくクリア出来ました。概ね25kmくらいでエアロポジションかバーポジションかを切り替えましたが、見極めは風向き、ペダリングのスムーズさ、を照らしあわせて決めます。

体を起こす、伏せる、が今回はとても頻繁に行いました。エイドと上りに加えて、コーナリング、ブレーキングなど様々な箇所で、前方確認、安全のために頭を上げ、横を見たりもしました。こんな時にヘルメットが重いと相当な首、肩の負担になります。
今回はエアロロードヘルメット、イヴェードのサンプルを市販に先駆け先行使用しました。空力はTTヘルメットに遜色ないというデータが出ていて、その上、軽く負担がなく、通気性も15km/hを下回る低速でなければ申し分ないとくれば、今後のトライアスロンの定番となるでしょう。ちなみに、T1でもスムーズに被れるので僅かにタイム短縮にもなります。


エイドではボトルのみ補給し、Shivのハイドレーションがなくなったらスペアボトルから補充、それも飲みきったらスポーツドリンクを受け取りました。それ以外は水を受け取り、後頭部、首、脚に掛けて冷却をしました。バイクで曇っていましたが、筋疲労などを冷やして低減するためです。
その後、雨が降り出し、その必要もなくなりましたが。

100kmのグリーンゾーンあたりの最下地点までは下り基調で、ややホイールの空力の足りなさを感じる場面もありました。外国アスリートに上りで追い抜くと下りで追いつかれる場面が何回かあったからです。しかし、全般的には、軽いホイールのチョイスが成功しました。CLX40は乗り心地が良く荒れた路面でもバーからの振動と突き上げが少なく、また挙動が素直なので、雨のコーナー、ブレーキなどでもストレスフリーで、疲労を溜めることがありませんでした。特にそこからのだらだらと延々上る区間は軽いホイール様様でした。疲れ始めた時に軽いホイールは速度を高めに維持しやすいです。重いと、これくらいでいいや、と少し低い速度で妥協して流してしまいがちですが、積極的に緩斜面では速度に乗せていく走りがCLXで可能になりました。

上ってはドカンと下るメリハリの強い後半では、雨が強く降ってきました。辺りも暗く視界が悪くなりがちですが、Smithの調光レンズをチョイスしていたのでそういった変化にも、明るく見やすい視界を確保しました。また調光レンズだと、水滴がついても微妙に照度が変化するのか、余り気にならずに安心して路面状況を把握することが出来ました。穴、ひび割れ、段差、土が流れたり異物なども点在していたので、パンク防止に貢献してくれました。

終盤には、上りで臀筋の負担が掛かっていたので、速度が落ちる場所では積極的にダンシングも入れてスピード維持と疲労の分散も計っていました。いわゆる重めのギアで自重で漕ぐ休むダンシングです。それでもループ橋を下り、湖畔に向かう上り坂ではインナーロー(39x25T)でもやや重く感じ、長距離の疲労があることを自覚しました。ケイデンスも70pmまで落ち込むようになりました。ちなみに一番最初の上りでは80~90rpmで上っています。


復路の湖畔は疲労と向かい風でペースは落ち込んでいますが、パワーは低くともランに備えてリラックスを心がけつつ、頭を低くするようにしたりしてスピードは保ちました。補給も全て飲み切るようにして、無理に前走者を抜かずに温泉街を抜け、木製の段差越えなどでのスリップに気をつけT2に到着。
バイクを預け、ヘルメットをバッグにしまい、ソックスを履き、シューズを履いて、補給を背中に入れ、パワージェルのフラスコを手に持って走りだしました。



ランパート

シューズ:アシックス DS Racer(ケアンズにて購入)
ペース確認:POLAR RCX5+ストライドセンサー
補給:
パワージェルx4 フラスコに入れちょびちょび摂取し、21kmまでに飲みきった
オリゴノールスポーツ スタート後前半のエイドで水分とともに摂取
トップスピード 中盤30km手前で摂取し落ち込みを防ぐ、その後ポケットに入れたパワージェルx1も摂り後半に備えた。
※写真のようにトランジッションバッグの中でバラけないようテープで止めてあります。


ランは3時間30分を目指し、序盤はキロ5分を僅かに下回るペースで刻んで行きました。太郎さんから2周目が勝負だから落ち着いていけ、とアドバイスを貰い、極力リラックスしてペースを保ちました。補給も手に持ったフラスコで前半から積極的に摂ります。エイドではほぼコーラで繋ぎました。
しばらくは普段通りの足運びが出来て軽快感を感じながら走れました。この時、バイクでエイジ1位で帰ってきていたので、各所の折り返して後続との差も確認できて、ひょっとしてこのままイケるかもと思えるほどで、実際にプロ選手ともあまり差が開かなかった感じで進めました。


しかし、実力者がひしめく中で一時の夢を見たようなものでした。普段にはないバイクの上りでの疲労が響き始めて、15km辺りから臀筋、それも弱い左側に違和感を感じ始めました。それはやがて明確に動きの変化となってしまい、着地から離陸がお尻、腰で切換せなくなり、足でキックしてしまうようになってしまいました。それでもペースの落ち込みは最小限にと、フォームはしっかり保ち続け、重心位置も後傾しないように集中しました。臀部とふくらはぎはさらに負担が増して、痛みを覚えるようになりましたので、エイドでスポンジをとり、その部位にかけて冷却をして騙し騙しでしのぎます。そうこうしているうちに2周目に入る前には、ついにエイジ1位に抜かれてしまいます。

2周目にもトイレ(小)に行き、都合2回いきましたが、それで上手くペースは復帰出来た感があります。スイムで水中にいる時間が短いと下痢にならなくなったようです。


痛みに耐え、フォームと足運びに集中して折り返しにたどり着きます。1位との差、エイジ後続との差を確認しました。1位とは広がりつつありましたが、逆に後続とも差を確かにしたようです。この辺りで2位確定を確信しました。しかし、50-54の清悟さんが追い付いてきて凄い速度差で追い越して行きました。ケアンズに続き遠ざかる背中を必死に追うも、力の差は歴然で全く見えなくなってしまいました。いつかは追いつきたい、その思いで一杯です。

そこからは、順位を守れる程度にペースを落とそうか、気の迷いも少しありましたが、10時間を切れるかもしれない、最後までベストを尽くす、と気を持ち直し、最後まで集中を保ち走りきりました。
一度歩くと、歩きぐせが付きそうで今後のマイナスになるかもしれないという心配もありました。


ラスト2kmはスパートで4分台まで上げ、全力を出しきりフィニッシュです。10時間を2分超えてしまいましたが、全力を尽くせたことで満足しています。
これで4回目のIRONMAN、そして3年連続のコナスロットを手に入れました。



レース後、4日経ちますが、体の疲労は重いです。特に筋的な疲労が今回は強く、また、10時間集中していたので脳の疲労はかなりあり、トレーニング再開は週末くらいからになりそうです。しかし、涼しかったのが幸いして、内臓疲労など根の深い疲労感は少ないようです。
IRONMAN World Championshipまで残り5週間です。上手く回復してから、スイム、ランの課題を修正しつつ、バイクはレースイベントで強度を上げていき、調整してコナに臨みたいと思います。

コナは今年と来年の2度のチャンスを得たので、まず今年はチャレンジとして位置づけ、積極的に攻めていこうと思います!
昨年の経験から、バイクももっとペースを上げていけそうなので、コナウインドにも左右はされますが、4時間45~50分を目指してガンガンいきます。

今から次のレースが楽しみでしょうがありません。


2013年9月3日火曜日

アイアンマン・ジャパン無事フィニッシュ!

ブログの更新は滞っておりましたが、週末のアイアンマン・ジャパンは無事にフィニッシュしています!



スイムはパーソナルベスト、
バイクは外国プロ含む5位、
ランもPBタイと、
しっかりと良いパフォーマンスを発揮出来ました。

詳しくは今まとめています、レースレポートをお待ち下さい。



そのパフォーマンスの陰には、楽しい遠征がありました。

自分の初IRONMANだった2012セントジョージに遠征した、愉快な仲間とのツアーでして、リラックスして、準備も過不足なく進められました。

あ、実際には、忘れ物があって、ドタバタだったんですけど(苦笑

どうしても、遠隔地での遠征にならざるを得ない、トライアスロンの魅力として、

遠征=旅行

という楽しさは欠かせないですね。

来年のコナのスロットもゲットしましたので、来年はどこに行こうかな~~

2013年8月28日水曜日

IRONMAN ナンバー715!

アイアンマン・ジャパンでは roval rapide CLX40 をフロントに、CLX60をリアホイールに決めました!


上りが多いコースに加えて、雨、ないしは風が強いとの情報もありまして、天気ですからどちらに転ぶかはもちろんわかりませんが、いずれにせよ、アベレージスピードが35km/hを下回りそうなので、軽快に上ることを重視しました。


ルックス的には、前後CLX60の方がカッコイイのですが、今回は、エアロバーを持たない上りの時間も多いのでエアロよりも軽さ、下りとコーナリング、ブレーキングも多いので乗り心地を重視です。


レースナンバーは”715”です。

今回のレースはアイアンマン・ハワイを中5週間で本番を迎えますので、疲れを残さずに2014年のスロットゲットを目論んでいます。

タイムは重視しませんが、世界から強豪エイジも参加しますので、とはいえ楽々とはいかないでしょう。

スイムはケアンズの1時間10~15分くらい、バイクはコースが厳しいので5時間15分、ランは3時間30分、バイクで追い込んで差を確保して、スロットを獲得できそうならば最後流して4時間くらいかかってもいいです。

タフなコースですので、まあ、そんなに上手くいかないかもしれませんが、日本でのIRONMAN、楽しんできます!