2013年1月9日水曜日

みんなで考えよう!

こちらのブログには、写真との組み合わせ、まとまった量の文章を綴っています。
ちょっとした出来事や、ふっと思いついたことなどは、Facebookにチョコチョコ書いています。

そこでコメントを頂いたりして、意見交換できるのは、とっても便利だし素晴らしい!
楽しく、やりがいもありますね。

さて、先日は自分自身のランニングを改善するために考えていることを以下のように
書きました。

足の移動量(一回転、一歩)としてみた場合、バイクは常時クランクの円周である1083mm、ランは自分の望むペースでは平面移動のストライドとしても1250mm必要。もし1083mmのストライドで90rpmならば5分ちょっとペース、だから自分の場合はこのペースならばずっと走れる=足を移動させられても、それ以上になるとピッチでスピードを稼ぎ、思うようにストライドが伸びずに頭打ちになるのか。足も完全にバイクに特化されているので、ランに適した動きの範囲をカラダに覚えさせないと、まずは大きな移動量を同じ時間で出来るように速く足を移動させられるようにならないと。不器用だから、改善は大変だなぁ。。。」

という、サイクリスト目線かrあペダリング動作とランニング動作の中での
足、フットですね、の移動量という観点から推察してみた記述です。


そこにいつくかコメントを頂きました。

「ランとバイクでは股関節の可動域というか、可動角?がぜんぜん違うよね。骨盤に対してどの角度で動いているのかを考える必要があるんじゃないのかな?? その辺は、得意でしょ?」

はい、さすがにバイシクルライディングブックを上梓しているだけに、バイクの可動域、
特に股関節の動きの重要性、その可動範囲は抑えてあります。

バイクの場合は、股関節は屈曲進展して、脚、レッグですね、全体を上下させて
ペダルが上下に必要な進む力をかけ、あるいは脚の重さを抜いています。

その屈曲角度は、骨盤に対してとても狭い角度になっています。


写真右脚、大腿上部が下腹部に接触しそうなくらい閉じていますね。



ランの遊脚(前に振り出す脚)ではもちろんそこまで骨盤に対して閉じる、
狭い角度まで高く脚は上げません。
脚を高く上げすぎると、それだけ足が前に出る時間が余計にかかりますので、
ピッチが遅くなり、ストライドも広くはなりません。


そして、バイク左脚の下死点でも、骨盤に対する角度ではランの遊脚の最高位置くらいに
なっています。

ですので、股関節で足を高くあげようとするよりも、前に速く振り出す、という必要性が
股関節にはあります。

股関節を高い位置でケイデンス90rpmで動かしているので、この股関節の振り出しは
速く行えるというのが、サイクリストの能力です。

ですので、ピッチはある程度最初から高くキープできるはずです、まさに自分がそれです。


ちなみに バイシクルトレーニングアプル BTA では、こんなコラム解説もしてあります。


このような経験豊富な方からのアドバイスも頂いたりもします。
ありがたいですね。

「わたしはどちらかというとランが得意なのですが、自分のフルマラソンのペース(3’45/㎞)では、一分間に185~189歩です。ケイデンスにしたら、 93~95rpmということになります。ランの場合でも、ペースを変えるときはストライドではなくて、ピッチが変わることが分かっています(当然ストライ ドも変わるのでしょうが、ストライド自体をランナー本人がコントロールすることは困難で、走速度の変化に応じて、ある程度自動的にストライドが変化する、ということだと思います)。
バ イクでも、クランクを長くしてから回転をあげようとするのは困難だと思いますが、ランでも同様に、ストライドのことはひとまず横において、通常のストライ ドのままピッチを上げるようにされてはどうでしょうか?人それぞれ最適なピッチがあると思いますが、アイアンマンのマラソンのタイムとしても、 90rpm(180歩)は少ないように思います。」

まず自分のピッチですが、IMコナでのフルマラソンは90rpm平均でした。
詳しくは下記リンク参照ください。


平均ペースは、5’30”/kmとリンクのレポートにある通りペースが落ち込んでいます。

IM70.3セントレアではハーフですが、94rpm平均です。



このときの平均ペースは、4’19”/kmです。

確かにペースとピッチは比例していて、ピッチを上げればペースが上がり、
その速度で移動する胴体の下に足をついていくので、ストライドが伸びるということは
自分も理解しています。


バイクの場合は、足を動かす速さと、その力の掛け算がパワーとなり、
進む原動力をペダルに発生させています。
当然足の動く範囲は、パワーが変わろうがスピードが変わろうが、
ペダル円周の同一軌跡になります。

パワーが上がれば、スピードが上がるのがバイクです。そのスピードに合わせて、
ケイデンスxギア比で合わせていきます。


ランでは、動きそのもので、そして、スピードに対して足の範囲は大きく変ります。
移動する体の真下に足を着く、その移動速度の内訳が、ピッチxストライドです。

スピードが変われば内訳がかわり、内訳が変わればスピードが変ります。

その掛け算の割合は、どちらも無限ではなく有限なので、個々人でどちらを伸ばすのか、
個人差があるでしょう。

自分の場合はピッチを上げる能力に対して、ストライドが伸びずに頭打ちが

きていると考えています。


バイクの場合は、常に足は決まった位置しか動かないことに対して、
ランでは自由軌道で、その人に位置は委ねられます。

ランでは、上手い人はより最適な位置へと適切に動かし、
そうでない人は不適切な位置へとムダに動かしていることでしょう。


ちなみに、ペダリングでは動く位置を変えることは変えられませんが、
力をかける角度、タイミングが上手い下手の、見えない差になります。


この足の動かし方、捌き方が自分は上手くなく、手前についたり、
あるいは前方に着きすぎてブレーキになっているかもしれません。


そして、前述BTAコラムのようにバイクは骨盤を回旋させないで安定させて
大腿を定位で振り上げ振り下げることがペダルにパワーを発生させる需要なポイントですが、
ランは逆に、骨盤の回旋を交えて股関節を大きく前に振り出す必要があります。

この骨盤の回旋が自分の場合はまだ滑らかでないことが、ストライドが伸びない原因の
一つだと考えています。

さらに、バイク下死点、脚が伸びた状態では、力を加えないように弛緩させるように
身体が覚えているので、ランでは着地の時に力が抜け、腰が沈み、筋的負担で
持ち上げ進めていくという、バネが使えない状態であることもストライドが広がらない
原因でしょう。

ストライドが伸びない、といっても、やはりひとそれぞれ原因があり、
それを特定して、改善のアプローチもひとそれぞれということになります。

あくまでも、自分の場合はという前提で書いていますが、
よく訓練されたサイクリストには同様の傾向が見られるでしょう。

逆の見方でいえば、よく訓練されたランナーは、バイクにおいて
逆の効率的でない動きと力のかけ方をしているとも考えられると思います。

いずれにせよ一人ではなく多くの人の意見を聞いて、
自分の場合はどうだろうと置き換え考えられると、
上達のヒントが見つかるはずです。



(前半走りだしの心拍数の乱れは、センサーが乾燥で信号を拾っていないバグです。。。)



数字上では、微妙な差ですが、違いはよくわからないかもしれません。
マイラップ毎に意識すべきポイント、体幹からの股関節の動きとヒザ下の運び、
ピッチとケイデンス、など割合を変えながらよいバランスを探して走ってみました。

数字を見ながら、でも数字に囚われることなく、
数字を通して、自分自身の動き、内訳、を考え、そして最適なバランスを見つける、
そのような姿勢が改善に効果的だと考えています。


みんなであーでもない、こーでもないと、やっていきましょ~