2013年2月10日日曜日

バイクの使い分け、シーズンとオフシーズンと


こちらにご質問を頂きました。
http://www.takeyakenji.com/contact.html

「ロードバイクにて、オリンピックディスタンスを目指して日々の練習に励んでおります。
竹谷さんは、普段のバイクの練習には、どちらのバイク(SHIV OR VENGE)で練習をされているのでしょうか。実際のレースとは違い、信号待ちや、車の多い狭い道等を考慮して、ロードバイクでの練習が多いのでしょうか。 質問の意図は、FULL IRONMANあるいはHALF IRONMAMに出場する人は、本番で実際に乗るタイプのバイクで普段練習したほうが、レース時に最も効果的なのかどうかという事です。」


トレーニングに使用するバイク、ということですが、実際にはタイミングによって
使い分けているのが実情です。

現役時代は、ロードとMTBを使い分けていました。
オフシーズンはMTBは楽しみとテクニック向上のために乗っていて
、ロードは長距離乗り込みなどのトレーニング目的として乗っています。
オンシーズンでは、MTBはレースと高強度のトレーニングで乗り、
ロードはリカバリーライドや気持ちのよい軽いペースでリフレッシュ的に乗っていました。

2車種を時と状況、気分的な変化も含めて使い分けていくことで、
飽きずに煮詰まることもなく取り組めていました。





さて今は、写真のVENGEとSHIVを乗り分けています。

オフシーズンの間は、ヴェンジに乗る事が多いです。
レースペースでバイクに乗ることがなく、それよりも低い基礎的な強度で乗りますので、
TTのフォームに最適なパワー発揮をしないからです。

また、アップダウンなど上り練習を多く入れる場合も、ヴェンジを活用します。
IRONMANと70.3では、本格的な上りは無い想定なのですが、もし仮にレースが
そのようなアップダウンの激しいコースでしたら、本番でもTTバイクではなく
ロードに乗ってしまうだろうということもあります。

レースが近づけば、レースペースを意識したトレーニング移行しますので、
バイクもシヴがメインになります。

心拍数で言うとゾーン3になるような、LTペースでのトレーニングでは
実際にエアロフォームでのパワーとその持続性、フォームと快適性を
確認、改善して行くのが狙いになります。

ですので、トレーニングの狙いが、例えば、決戦バイクでのエアロフォームでの
ペダリングスキル向上、フォームの持続性の向上であればオフシーズンの今も
どんどん乗るのがいいと思います。

ただし、クルマが多く信号が長いのであれば、その狙いに対するトレーニング効果が
減少してしまいますので、ローラー台を使って短時間でも他頻度にエアロフォームを維持して
乗るほうが効果的かもしれません。

住んでいる地域的な事情も考慮する必要がありますね。

自分の場合は人気のない場所まで、トレーニングで乗りに行けますので、
トレーニングの狙いを考慮して、バイクを決めています。

それでも、今時期は、シヴでローラー台にてペダリングとフォームの確認と、
より効果的にパワーが出るようなセッティングの改修などのトライも行なっています。





上記は、今日のトレーニングライドです。

この前には、ランニングで21km,LTペースで走っていまして、
いわゆるブリックトレーニングの逆バージョンです。

総トレーニング時間を長く取りつつ、ランの距離を走る筋ダメージを抑え、
代謝能力向上、ペダリングスキル確認、そしてランの筋ダメージのリカバリー促進も
狙っています。

バイク単体で乗るよりも、事前の予備疲労がありますので、ペダリングがかなり大変ですし、
汗で水分が減少していることもあり、低いパワーでも心拍数が高めに推移しています。
しっかりケイデンス90rpmで200w超はキープしています。

しかし、ランニングで終わるよりも、バイクでトレーニングを終えると、自分の場合は
脚の緊張がほぐれて、翌日の疲労の残りも少なくなります。

シーズン中はバイク→ランのブリックを行いますが、ラン動作への切り替えを
スムーズにする狙いで行います。


以上、状況、レースまでのタイミング、トレーニングの狙い、そして気分、
これらでバイクの使い分けをしてあげることをオススメします。