2014年6月19日木曜日

メダリスト&オリンピアンとのバイクトレーニング

慌ただしく各地を駆け回っておりまして、なかなかブログの更新も滞りがちな今日このごろですが、先週は長野県に、ロードバイク、トレーニングセッションに行ってきました。

北野建設スキー部
http://kitano-ski.com/


そのお相手はこちら!

ウィンタースポーツの名門、北野建設スキー部のアスリートの皆さんと一緒に走り、スキーにとってオフシーズンである今の時期に、ロードバイクをいかにトレーニングに組み込むかをアドバイスをさせてもらいました。


こちらのスキー部を率いるのは、「キング・オブ・スキー」である 荻原健司さん!

そして、ソチ・オリンピックにて、ノルディック複合で見事、銀メダルを獲得しました 渡部暁斗選手!!

さらに、ジャンプの日本トップ選手の竹内選手、作山選手、渡部選手の弟の善人選手、と、世界のメダリスト、オリンピアンという超豪華メンバーと、バイクライドを楽しんできました。

しかし、バイクの楽しさだけでなく、トレーニングですから、いかに実際の競技と関連付けて、必要な要素を高め、鍛えられるか、それがプロ選手のオフトレーニングにとって大切なところです。

バイクの特性、メリットをいかにスキージャンプ、クロスカントリーに取り入れられるか?
持久力だけでしたら、話は簡単ですが、それだけでは誰でも出来る当たり前のアドバイスです。


ですので、実際の競技、その一端を見させていただく機会を得て、様々な考察を事前に行いました!

ジャンプを至近で見ると迫力はものすごいです!!


荻原健司さんから、直々に解説をして頂き、とても感動しました!!!
なにせ同世代で世界で大活躍してきたトップアスリートですから、正直最初は緊張しましたが、実直な人柄ゆえすぐに親しく接して頂き、どんどんと詳しく話を聞けまして、とても参考になりました。


スタートでの選手へのアドバイスを聞きながら、ジャンプの特性を咀嚼していきます。
滑走、踏切、空中姿勢、着地、それらのスキル、選手のメンタリティ、フィジカル、などなどものすごく興味深くですね!
どの競技にも共通すること、そして特異なこと、さらに観ているだけでは分からないことも多く知りました。


夏のジャンプでも、踏切速度は100km弱ですよ!!!

加速時、踏切のタイミング、その角度、様々なことが瞬時に行われますので、考えていたのでは間に合わず、出来ません。
体が自然と動くように、幼少期から取り組んでいないと出来ないスポーツの代表格でしょう。

バイクは大人からでも、十二分に楽しめるので、良かったです~~


その到達距離は、140m!!!

常人離れした世界ですが、実際のアスリートは自然体で、オフシーズンということもありリラックスしてバイクに取り組まれていました。



ジャンプの見識を踏まえて、まずはインドアでバイクの動きの理解と修得、ジャンプとXCとの関連、狙いをアドバイスさせてもらいました。

流石、さすがの世界のトップアスリートの皆さんなので、スポンジが水を吸い込むように、アドバスを抵抗なくするすると体得していく様は、うなるほどに、お見事だとしか言いようがありませんでした!

荻原健司さんもアドバイスを踏まえて、バイクなしでも体の動きを再現して咀嚼、スキーへの関連、応用を深く洞察されていたのが印象的でした。

すぐに体を動かし、動きを変える、その反応の良さが、上達のためのポイントだと実感もしました。




その後は、河川敷での瞬発系、神経系に有効なゼロ発進からのインターバルを、競争形式で楽し苦、取り組んで頂きました。

本数こなすほどに、要領を得られていたので、次回一緒に走るときには、反応速度の速い皆さんに最高速で追いつけなさそうな予感です。。。

翌日は、平坦を高回転、スタンディング巡航、坂を利用しまして、高回転、低回転、スタンディング、ビルドアップの各インターバル、長い登坂中でのLT⇔超のインターバル、そして雨中でのアップダウンのエンデュランスライドとこなしました。

トレーニング効果を大いに実感、理解していただいたようで、荻原健司さんもロードバイクにガンガン乗りたい欲求が湧いてきたようでした。
(特に自分の乗っていた S-WORKS VENGE をいたくお気に入りになったようで、近々…)

選手自身もジャンプで良い傾向が出てきたり、XCも新しい脚運びが出てきたとの事でして、適切な乗り方、トレーニングの仕方を得て、バイクをオフシーズンのトレーニングバリエーションに活かして貰えれば幸いです。

なにより、バイクを楽しむアスリート仲間が増えたことが、一番嬉しいですね~~